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投機と不倫は抜け出せない?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:甲斐 雄一郎(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
不倫をテーマにしたドラマはいつの時代も人気が絶えないように感じる。
昼ドラでは以前からドロドロした恋愛をテーマに放送されてきたが、近年、ゴールデンタイムでも「昼顔」を筆頭に、「あなたのことはそれほど」や「ホリデイラブ」など数多くの不倫ドラマが放送されている。
ゴールデンタイムの不倫ドラマに共通する主人公の境遇としては、それぞれに優しい旦那さんや奥さんがいて、傍から見ても不満がない生活を送っているにもかかわらず、イケないとは思いつつも不倫に溺れていくというものである。
どんなに恵まれた生活を送っていても、それが日常化してしまうと、当たり前の幸せを壊してしまう危険性を顧みず、新たな刺激が欲しくなるのが人間の性なのかも知れない。
特に「昼顔」については視聴率がかなり高かった上に、続編が映画化されてしまうほどの大好評ぶりであった。
視聴者の背景は様々ではあると思うが、誰しも少なからずそうした欲求を持ち、実社会で体験できない分、映像の中で疑似体験をしているのかもしれない。
 
かくいう私も不倫……ではないが、株式の先物取引という、いわゆる「投機」との関係は未だに切れずにいる。
いままで、私自身は麻雀、パチンコ、競馬のようなギャンブルの経験はあるが、すぐに飽きてしまい、のめり込むタイプでは無かった。
しかし、株式の先物取引という「投機」は今までのギャンブルとは一味も二味も違った。
 
初めて株式取引と出会ったのは、今から5年前の新卒で会社に入社したころである。
当時は、社会勉強のために株式口座を開設し、3か月で貯めた60万円を元手に、あるベンチャー企業の株式を購入した。
その小さな一歩が、その後の運命を大きく変える悪夢の始まりであった。
株式を始めてすぐに2万円の利益を得た。そう、ビギナーズラックというやつである。
そこから気を良くして、日々、様々な企業の株価を調べ、自分勝手な経済予想を立てるようになっていた。
そして、社会人にもかかわらず、一日の中で何度も多種の株式を売買することを繰り返していった。
もちろん、毎日、利益を得られるほど株式取引は甘くはなく、気付けば、たった2か月で40万円の損失を出すところまで来ていた。
このとき、自分には向いていないことを理解し、損を受け入れて、手を引いていれば、悪夢を見ることはなかっただろう。
 
意地になった私は、損失を取り返すべく、あろうことか、借金で元手を数倍にして取引をする株式の先物取引に手を出してしまう。
仕組みとしては、4万円を元手に100万円の取引ができるという、ギャンブルより数倍も危険な一種の「投機」である。
そんな「投機」に全資金を投入し、2,000万円以上の取引をスタートさせてしまう。
一般的に、株式取引は日中のみに限られるが、この「投機」は夜間にも取引が出来てしまう。
そのため、昼夜を問わずにのめりこみ、寝食も忘れて「投機」に時間を費やしていった。
今、思い返すと異常としか言えない状態であった。
結果は、ご想像の通り、元手を大きく超える損失を出してしまい、両親から借金をする羽目になる。
両親には、二度と手を出さないことを誓い、借金完済のために心を入れ替え、真面目に働いた。
 
それから早5年……。
借金は完済したが、まだ「投機」との縁は完全に断ち切れずにいる。
そこまで辛い思いをしたにもかかわらず、なぜなのか?
テレビの不倫ドラマのように、衣食住に困ることがなく、大切な家族や友人や恋人に囲まれた満ち足りた生活をしているはずにもかかわらず……。
日々の生活に何か刺激を求めているのかもしれない。
幸せな今の生活を自らの手で壊しに行く自分が本当に恐ろしい。
 
一刻も早く辞めないことには、以前にも増した更なる地獄が待っていることは目に見えている。
そんな自己嫌悪に陥る中、大切な友人に「投機」との縁が断ち切れないことを相談した。
もちろん、自分の甘さや浅はかさについて大いに指摘された。
そんな中、一つ重要なアドバイスを頂いた。
次に一度でも手を出してしまった場合、誰にとってもメリットのない、罰則を課し実行することである。
そこで決めた罰則は、次に「投機」に手を出したときは、即刻、「自分の大切な恋人との縁を切ること」である。
自分勝手で、相手に何の配慮もないひどい罰則であることは承知の上だ。
しかし、今の自分では誰も幸せにすることが出来ないと感じるからこその罰則である。
不倫も同様に、一度関係を築いてしまうと、縁を完全に断ち切るのが困難なのかもしれないと、勝手にテレビドラマの主人公と自分を重ねてみた。

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2018-05-04 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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