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結婚しないのはそんなにダメなことですか?


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記事:吉野樹理(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
アラフォーで未婚、実家暮らしの私にとって「結婚」は肩に重くのしかかる2文字だ。自分と同じ境遇の人が多く存在することは、もはや社会問題だ。そんなニュースを見るたびに「私は社会問題の一役を担ってしまっているのか」とちょっと傷つくと同時に、たくさん仲間がいるのだなとちょっと安心する自分がいる。
 
就職と同時に実家を離れ一人暮らしすること15年。私は実家が嫌いで、1年に2回ほど帰ればいい方だった。しかし仕事に疲れた私は仕事量を減らして半年ほど実家に戻ることにした。今後の給与の手取り額で1人暮らしできるかギリギリだったからだ。両親との約束は毎月家賃を払うことぐらいで、あとは面倒な食事・洗濯は母親がしてくれるという。不満もあったが思った以上に快適で、半年の予定だった実家暮らしは4年目になろうとしている。
 
私の住んでいる所はけっこうな田舎だ。田舎はなぜか結婚率が高いので、「アラフォー未婚者+実家暮らし」はかなり異質な存在になってしまう。職業柄、高齢者と関わる機会が多いのだが、結婚率ほぼ100%と思われる高齢者世代の人から見れば私は宇宙人のような存在なのだと思う。だいたいのやり取りはこんな感じだ。
おばあちゃん:あなた、お子さんは何人いるの?
私     :いや、結婚していないんですよー。
おばあちゃん:ええ! と目を見張る(いい年齢なのに? という驚きだろうか)。
私     :えへへ(苦笑い)。
おばあちゃん:今、一人暮らしなの?
私     :いや、実家です。
おばあちゃん:ご両親を安心させるためにも早く結婚しなくちゃね。早くしないと子供を産めなくなるしね。
私     :そうですねー(できるならとっくにしてるよ!)。
 
既婚者の同僚の言葉もジャブ攻撃の連続だ。
同僚:いつもおいしそうなお弁当ね。自分で作っているの?
私 :昨日の夕飯の残りです。
同僚:ごはんって自分で作っているの?
私 :いや、母親が作っています。
同僚:いいなー。実家暮らしは楽で。うらやましい!
私 :そうでしょう(じゃあ離婚して実家に帰ればいいじゃん!)。
 
不思議なことに、「バツイチ子持ちで実家暮らし」には誰も何も言わない。私よりも子供
の世話のオプション付きで実家の親はより大変なはずなのに。なぜだろうか。
それは、結婚と子持ちは社会人としてのステータスとなるからだ。私は結婚と子持ちに関してランク付けがあるように感じている。1位は「結婚して子供がいる」だろう。「アラフォー未婚で実家暮らし」は言わずもがな、最下位。「バツイチで子供がいる」のはランク上位だろう。だから、上の順位の人は最下位の人間に色々言いたくなるのだろう。「私たちみたいに、結婚して子供を持ちなさいよ」と。
 
アラフォー未婚者は結婚したくない訳ではないのだ。ただ、結婚の機会を逸してしまい、気づいたら年齢の壁にぶつかっているのだ。特に女性の場合、年齢の壁は大きい。子供を産むという使命があるから。最近、芸能界では結婚報道が多い(ように感じているだけかもしれない)が、40代の男性に対して20代のぴちぴちな女性がお相手に選ばれているを見ると、やはり女は若い方がいいのかと敗北とやるせなさを感じてしまう。
 
私は20代は仕事に邁進していた。自由が無くなるし結婚は30代で、と思っていた。20代後半になって同世代の友人や後輩がどんどん結婚していき、年齢を経る度に年賀状に子供の写真が多くなったが、気にしなかった。30代に突入しても仕事で一流を目指したい! と更に仕事に邁進した。ちょっとだけ付き合った人がいたがすぐに別れてしまい、その後特にアクションを起こすでもなく、自然な出会いがあれば結婚したいと思っているだけで月日はどんどん流れ40歳になってしまった。
 
結果、身を削って頑張ってきた仕事は未だに自信がなく、仕事に疲れてしまった今の自分が存在する。私は何がしたかったんだろう。20代で真面目に結婚を考えていれば、今頃子供がいて楽しい毎日を送っていたのかも。結婚できない私ってダメ人間と思えて仕方ない。はあ……。
 
でも、ここまで落ちこんで気づいたことがある。世間の目は厳しい。しかし、「アラフォーで未婚、実家暮らし」を1番バカにして恥ずかしく思っているのは自分自身なのだ。まるで自傷行為を繰り返す鳥のようだ。自分の口ばしで自分の羽を抜き続け自分を痛めつける。自分を1番大事にできる人が自分を1番傷つけるなんて可哀想ではないか。
結局、私は自分の生き方に自信がないから、他者の意見に振り回されているだけなのだ。結婚・子持ちというステータスを得て安心したいだけなのだ。
 
アラフォー? いいじゃないか。年齢を重ね、精神的に成熟し、大人の魅力があふれる時期だ。健康のために自己管理能力を高めるだけだ。
未婚? いいじゃないか。自由だし、自分のしたいことができる。これからの出会いのために今から自分を磨くだけだ。
自家暮らし? いいじゃないか。15年放置していた親子関係を修復できるではないか。親の負担を減らすために自分の家事の割合を増やそう。
 
結婚してもしていなくても、自分が本当に満足できる毎日を送っていければ幸せだし、幸せは自分自身が決めることだと私は思う。

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2018-05-04 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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