メディアグランプリ

太る、オンナ。


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記事:夏目則子(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
いつまでも、女として勝負していたいのである。
でも、それは簡単なことではない。
 
若い頃から気を抜くと太りやすい体質ではあったし、もともと体格が良い方なので、ありとあらゆるダイエットをしてきた、ダイエットジプシーである。リンゴダイエット、ゆで卵ダイエット……、昔は過激なダイエットも多かった。パイナップルダイエットをした時には、口の中がひどく腫れ上がって大変だったのも懐かしい思い出である。でもまあ、それでも一時的には体重は落とせるので、ちょっと太っても、3㎏くらいならすぐに元に戻せたので、楽観視していた。
 
最初に異変に気が付いたのは、30代前半である。簡単に落とせた体重が、簡単には落ちなくなったのだ。気を抜いて太ってしまったら、太ったままなのである。やばいなあ、と思った。しかしそこは、長年にわたるダイエットジプシーである。知識はそこそこある。マーケッターという職業柄、戦略的にアプローチするという志向もある。
年齢が上がると基礎代謝が落ちるっていうしなあ、気を付けないと、とは思った。
体重の微増傾向は続いたが、幸い、娘の中学受験前の1ヵ月間、夜型の娘を朝型に矯正すべく、仕事を調整して夕方6時には帰宅し、7時には夕食を食べ、11時までに就寝、朝6時起床というとても規則正しい生活を送ったら、それまでの無謀なダイエットなんかよりもよほど体重は落ち、一気に持ち直した。36歳のことである。娘の受験の副産物であったが、助かった、と思った。
 
しかし、助かってはいなかった。何とも認識が甘かった。
知らなかった。30代後半がこんなに恐ろしいなんて。マーケッターとして情報分析はプロだからね、という自負が打ち砕かれるようだった。
何もしなくても、太る。
水を飲んでも、太る。
息を吸うだけで、太る。
ダイエットを試みても、体重が減るどころか増える一方だ。服のサイズは意地でも変えなかったが、明らかに服が似合わなくなっていった。鏡に映る自分に納得いかなかった。それなりに努力していたのに、「なぜなの!?」と自問する日々を過ごした。
その間、どんどん太っていった。
 
どうにも太った自分に我慢ならなくなった40代前半、いよいよやばいと思い、一大決心で本格的なダイエットに取り組んだ。大好きだった朝のパンを我慢して健康的な野菜ジュースに替え、夜の炭水化物も一切摂らなくなり、週末は1日スポーツクラブで過ごし、そうやって何とか、若い頃とはいかないまでも、我慢できるところまで体を絞った。家事と仕事を両立する私にとっては、それは大変な努力だった。
 
それ以来、朝のジュース生活と夜の炭水化物抜きは続いている。週末は10㎞のランニングをして、家ではフラフープを回して、時には加圧トレーニングやホットヨガに通い、ごくたまにエステに行き、それで現状維持もままならない。ちょっと努力を怠ると、すぐに体重は増え、ウエスト周りに肉がつく。40代後半では努力すら虚しいが、努力しなければ転落の一途なのだ。
 
30代は努力して現状維持。
40代は死に物狂いで努力して現状維持。
私はいつも、自分よりも若い人たちに伝えている
しかし私は50代の怖さをまだ知らない。
「50代は驚くよ。もう自分ではないみたいになる」
一足先に50代を経験した姉の言葉である。
覚悟はしているが、30代~40代の流れから推察すると、覚悟している以上の過酷さなのであろう。
 
しかし、まだまだ女として勝負したいのである。負けるわけにはいかない。
掃除をしていたら、20代後半の頃の水着の写真が出てきた。あの頃は太っている自分がコンプレックスだったのに、その写真を見た瞬間思わず、「細っ!」とつぶやいてしまうほど、今と比較すると痩せていた。今の目標は、あの頃の自分の体型に戻ることである。
 
そんな大人の体型維持に、絶対に欠かせないものがある。
これを知ると知らないとでは大違い、なのだ。
とてもきれいな同い年の女性が教えてくれた。彼女はフランスのパリ13大学で学んだ植物療法士。最近の私の美容の情報源は、もっぱら彼女である。
彼女は、あれだけハードに仕事をしているのに、肌もツヤツヤ、白髪が一本もないきれいな黒髪で、スマートなスタイルを維持している。
「食事をコントロールすることは大事。運動も大事。でも、私たちもういい年じゃない?
私たちがずっとキレイでい続けるのに大事なのはね……」
彼女はいつもの口調で得意げに続ける。
何度も彼女から聞かせれてるから、私は知っているが、いつも黙ってありがたく聞くことにしている。
「それは女性ホルモン! 私たちの年代の女性が下手な食事制限しちゃうとガサガサになっちゃう。ダイエットしたいなら、絶対に女性ホルモンのケアをちゃんとしなきゃ」
そして、女性ホルモンの1つエストロゲンは、満腹中枢を刺激して食欲を抑えたり、脂肪代謝を良くしたりと、スタイル維持に欠かせないことや、その肝心の女性ホルモンは、30代後半をピークに減少し、40代後半で激減するといった話が続く。私の体重の増加ときれいにリンクしている。早めに知っておいてよかったと思いながら、いつも彼女の話を聞きながら思っている。
 
そんなこんなで、私のダイエットはこの先もずっと続く。
痩せていることが美しいというわけではない。あくまで私個人のこだわりだ。
もう少し絞った方が、自分が楽しくいられる。
60歳になってもビキニで海に遊びに行く女でいたいのだ。

 
 
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2018-05-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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