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メディアグランプリ

星野源になれない私が、星野源になるためにやっていること


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:宮地愛(チーム天狼院)

書けない。

ライティングゼミももう第4講座を終え、かれこれ5回以上は文章を提出してきた。
今。
まったく書けない。困ったことに、満足に文章を完成させられない。

私は、星野源になりたいと思っていた。
きっかけはとても単純だった。サークルでの出来事である。
中学、高校と、今のサークルにとってはとても強みになることをやってきた。時には部活動で。時には趣味で。
そのおかげか、サークルに所属して、いろんな先輩や、時にはOBOGにも、ほめていただくことがあった。今思えば、それは上級生のセールストークであり、自分に才能があったのではなくただちやほやしていただいていたということがわかるのだが、単純な私は、自分はここではすごい存在なのだと勘違いをしていた。
なんでもできる人になろう、っていうか自分なら簡単になれるんじゃないかな。
そんなふうに考えるようになった。

そんなことを考えていたころに出会ったのが、星野源であった。
彼は、時には俳優として舞台やドラマにでていた。時にはミュージシャンとして曲を作り、歌を歌っていた。時には文筆家として本を出していた。
正直、彼のことは知っていたけれど、ちょっと注目されているくらいだろうと思っていた。しかし、彼の作品に触れたときに、彼が人気なのには理由があるということが分かった。
その時初めて、私は星野源になりたいと思ったのだ。

しかし、自分が星野源になれないということは、案外すぐにわかってしまった。
大学二年の冬である。
通学中、何の気もなしに将来のことを考えていた。私も星野源のように、自分の好きな音楽も芝居も文章を書くことも仕事にしたいと考えていた。
そんなときに、天狼院書店のクリエイティブ・インターンに出会った。

その日私は、履歴書と根拠のない自信と一緒に、スタジオ天狼院に向かっていた。クリエイティブ・インターンの面接の日だった。
その日は私を含めて5人の面接だった。
この面接が終わるころ、私はこの日持ってきていた根拠のない自信を無くすこととなった。

結果だけ先に書かせていただくと、ありがたいことに、クリエイティブ・インターンには、採用していただけることになった。
しかし、面接を終えた私は、率直にいますぐこの場から消えたい、と思ったのだった。
面接に来た人たちは、すごい天然で面白い人や、カメラやデザインを勉強している人や、表現に長けている人や、とにかくそんな人ばかりだった(と、少なくともその時はそう感じた)。
そんな人たちを目の前にして、私はなにも、喋れなかった。
自分が強みだと思っていたことは、武器にできるほどの強さがなかったと気づいた。
私はなんでもできるんだということが、もしかしたら錯覚なのではないかと気づいたのも、この時だった。

それから私は、星野源を聴かなくなった。
録画して何度も見ていた「逃げ恥」も、見なくなった。
星野源になれる人は世の中にはたくさんいること、私はそうじゃないことに、必死に目を背けて、気づかないふりをしていた。
彼の曲を聴くと、彼の文章を読むと、彼の芝居を見ると、苦しくなった。
センスも実力もない自分が、みじめに思えた。
それから、評価されることが怖くなった。
ライティング・ゼミを受けることは面白かった。
でも、毎週、面白い2000文字が投稿されるフェイスブックを見るのが怖くなった。
毎回投稿するたびに、フィードバックをもらうたびに、仕方ないと思う言い訳を考えるようになった。
月曜日が、怖かった。

憂鬱な月曜の終わりが見えたのは、さくらも散った5月の半ばだった。
フィードバックのコメントがついたというメールを見てフェイスブックを見に行った。今回はどのへんが駄目だったんだろうな、そんなことを思っていたから、5回くらい三浦社長からのコメントを見直したことを今でも覚えている。
「web天狼院にアップよろしく!」
まじか、と思った。
正直、書いたときには、うまく書けたけど掲載は狙えない感じだなーくらいにしか思っていなかった。
本当にびっくりした。
そのあと、なんだ、やればできるんじゃん。そう思った。
ていうか、やってみないとわからないじゃん。そう思った。

それから、月曜日がすこしだけ、楽しみになった。
1回掲載されたことで、めきめきと上達してランキングにも掲載されて……というようにうまくはいっていない。書くことがないと頭を悩ませることもしばしばだ。
だけど、書くことが少し、楽しくなった。
うまくまとめられないなと思って提出した文の、自分の自信がない点を指摘されると、やっぱりここだよねーと思い、それに気づけたことにすら面白さを感じられるようになった。

今日も、書くことに悩んだ。
でもそんなときは、星野源の曲に背中を押してもらった。
彼の曲で、彼の文で、彼の芝居で、自分が無力で、なにもできないことに気づかされた。
だけど、力をつけようとすることもせずに、星野源になれないと考えるのはやめようと思った。
自分の伝えたいことを、手段を選ばずに、いろんなものを通して伝えられる。そんな、星野源のような人になれるように、私は今日も2000文字を書く。

***

この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2018-05-31 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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