メディアグランプリ

処女であるという死ぬほど恥ずかしいコンプレックスを暴露したことで、全世界の恋人たちを祝福出来るようになった話


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記事:金澤 鮎香(ライティング・ゼミ朝コース)
 
正直、この話はしたくない。正直死ぬほど恥ずかしいし、こんなものを全世界の人間が見ることができるインターネットに吐き出すなんて本当に嫌だ。
 
私は処女である。因みに今年27歳(まだ26歳だけど)。反応に困る年齢であることは重々承知の上だが、今更だ。敢えて暴露しよう。
弁解の為に言及しておくが、恋人が何人かいたことはある。しかし、すぐ別れたり、致そうとして失敗したりでなんやかんやでここまで来てしまった。正直私の短い人生は、恋愛コンプレックスに塗れている。異性の友人は有難いことに沢山いるのだが、逐一そういう関係にならない。世の中の異性は私にそういう興味がないと本気で悩んだこともあった。
 
そんな私だから、いわゆるリア充と呼ばれる恋人がいる人のことが心底羨ましくてしょうがなかった。そもそも羨ましいという感情を認めることも出来ず、「いや、私には必要ないし……」とか「友達は沢山いて楽しいし……」と自分をごまかしごまかし、ここまで生きてきた。
しかしこの年になれば、周りはどんどん結婚していくし、同棲する子も珍しくない。彼氏のノロケもよく聞く。友達のことは大好きだから、その子が幸せになればいいとは本気で思っている。しかし正直なところ「ノロケ話はもう聞きたくねえよ! どうでもええわそんなもん!」と思ってしまう自分がいるのも事実だ。その度に「本当は羨ましい自分」に目を背け、「恋愛以外は充実している自分」「そこそこ恋愛経験はあるけど、強いて恋愛したい訳でもない自分」を過剰に演出していたと思う。
 
そんな私が恋愛コンプレックスから解放されたある出来事があった。
 
 
 
 
「私処女だから、色々話されても分かんないし、まじで参考にならないから他の人に相談しなよ」
 
彼氏持ちの友人の軽い恋愛相談を聞いていた時に、何がどうなってそんな話になったのか今は覚えていないのだが、思わず告白してしまった。
自分のチンケな恋愛経験で相談ごとに乗るのも無理があるし、「私、別に恋愛したこと無いわけじゃありませんよ」というような自分を演出するのに疲れきっていたのだと思う。
 
「処女である」ということは、私の中で死ぬほど恥ずかしいコンプレックスであった。それをとうとう暴露してしまった。もうヤケクソであったのは認める。
正直恋愛相談をしてくる友人の話が死ぬほど羨ましく、もう聞きたくなかったのだ。流石に27歳処女に恋愛相談するなんて、北極で熱帯夜の過ごし方を相談するようなものだろう。これで早く話を終わらせてくれ! 本音だった。
 
 
 
「えっ。そうなん……? 実は私もやねん」
 
 
は!? 
 
しかし返ってきた友人の反応は、私が夢にも思っていなかったものだった。彼女は1年付き合った彼氏がいるのである。どういうことなんだ。全く理解が追いつかない。先ほど、ラインの返事が遅いやらなんやら相談なのかノロケなのか良く分からない話をしていたばかりではないか。
 
よくよく聞いてみると、彼氏は初めての彼氏で、彼氏はそういうことに余り興味がなく、彼女の一番の悩みはそこだったのである。彼女もそれがコンプレックスで余り人に相談も出来ないとのことだった。
 
 
 
 
私がコンプレックスで、真っ直ぐ見れなかったこのリア充の友人は、私と同じ処女なのだ!!! 
 
 
 
それを聞いた時、なんかもう力が抜けてしまった。コンプレックスでガチガチに凝り固まった自意識がすーっとほぐされていくのを感じた。
友人が愛おしくてしょうがなくなり本気で幸せになって欲しいと、心から思えた瞬間だった。
 
きっとずっと忘れないと思う。
自分がコンプレックスから解放された瞬間だった。
 
 
自分のコンプレックスをさらけ出す事で、相手も自分を開いてくれたこと。相手を自分のコンプレックスという色眼鏡ヌキに見れたこと。
 
この経験は、油断するとすぐ相手を羨んでしまい、偏見塗れで見てしまう自分のストッパーになっている。
 
私がコンプレックスで真っ直ぐ見れなかった恋人たちは、恋人たちなりの悩みやコンプレックスを抱えているのだろうと今なら想像できる。
それは、本人たちにしか分からない悩みだったり、表面からは見えづらいものなのかもしれない。でも世の中そんなもんなのだ。きっと。
 
幸せそうに見える人達だってその人なりに何かを抱えて生きている。だって人間だもの。
 
 
そんな風に思えるようになれてから、生きるのが少し楽になった。未だに恋人はいないけど、多分どうにかなるだろう。
自分のコンプレックスを認めて相手にさらけ出して、相手のことも知ってそういう関係性を少しずつ色んな人と作れていけたら、きっと大丈夫だ。今はそう思えている。
 
 
 
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2018-05-31 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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