メディアグランプリ

毎日に、と。


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記事:中川文香(スピードライティング特講)
 
 
 日常、やるべきことや自分のやりたいことに夢中になって過ごしていると、あっという間に一日が終わっていってしまう。
一日を振り返ってみて、「あれ? 今日は何してたっけな……えーっと……」ということはよくある。
特に仕事が忙しくて、食事もおろそかになってしまっていたような時期は、そんな感覚になることが多かった気がする。
 
 例えお金持ちでも貧乏でも、男でも女でもそれ以外でも、若くても年をとっていても、誰でも平等に24時間という一日を与えられ、その一日をめいめい生きている。
どんな過ごし方をしようが、自分の自由だし、自分の時間というのは誰からも奪われることは決して無い。
だったら、せっかくもらった自分の24時間、有意義に使いたいな、と考える人は多いのではないだろうか。
 
 そんなときに、私が最近気をつけているのは、一日の中に”、”と”。”を作ること。
“、”というのは休憩とか小休止といったもの。
“。”は一日の終りに打つもの、といったイメージ。
 
 24時間の中で常にフル稼働で句読点なく動いているよりも”、”と”。”を作った方がメリハリが出るのではないかと思ったのだ。
24時間ずーっとずーっと集中し続けて何かをするなんて出来ない。
少なくとも、そんな人私は見たこと無い。
というか一日もしくは数日寝ないで動き続けるということはもしかしたら出来るのかもしれないけれど、それは近い将来自分の心身を蝕んでいくのではないか。
常に動く・働き続けるということは出来ないのだ。
活動し続けるのは、自分の細胞だけにしてあげて欲しい。
細胞以外はぜひとも定期的に休ませてあげたい。
 
 そこで、一日の中のちょっとした休憩。
寝ることもたぶん休憩のひとつなのだろうけれど、他には例えば朝、ゆっくり自分のためにコーヒーを淹れてみたり、お昼ちょっとお腹が空いたときにお菓子をつまんでみたり。
仕事の集中力が途切れたときにはちょっとだれかと雑談してみたり、外に散歩に出てみたり、そういうこと。
何でも良いから、自分の頭を集中という状態から解き放ってあげること。
それが一日のうちちょこちょこ必要なのだ。
意識的に“、”をうつことで、”、”と”、”の間により深い集中が生まれる。
だらーっと続けるよりも区切りを入れたほうが文章も見やすくなるように、一日という時間を過ごすときにも活用できるのではないか。
 
 そして”。”
一日の終りに必ず”。”をうつこと。
「なんか今日は何をやってもうまくいかないなぁ……」という日や、「もう絶好調! 今だったら何でも出来る気がする!」という日まで、どんなに平凡で昨日と同じようにしか見えない一日だったとしても、毎日必ず違いはある。
なにもかもうまくいかない最悪の一日でも「あ~、今日という一日終わった。なんだか全然思い通りにいかなかったけど、とにかく終わった。今日一日頑張った自分にお疲れさま。”。”をつけてあげよう」という気持ちで、その日どんなにやりたいことが出来なかったとしても、とにかく今日という一日をしっかり完了させてあげること。
今日のもやもやを翌日まで持ち越さないこと。
良い日だったとしても、アドレナリンが出て「よっしゃ!」という気持ちは、いったん、今日で終わらせてあげること。
今日には今日のやる気があって、明日は明日のやる気の出し方がある。
一日起きている間にあったことは”その日の出来事”として、良いも悪いも「お疲れ様!」を伝えて終了させる。
 
 こうやって、一日の中に句読点を付けていくと、ずいぶんと昨日の自分が読みやすくなる。
文字の羅列でぎゅっと詰まっていると、後から見たときにも読みにくいし、後から読む自分に対しても優しくないと思う。
 
 一日の途中で適度に休憩を入れる、毎日しっかり終わらせる。
丁寧な生き方というのはどんなものかはわからないけれど、このことを意識するだけで、きっと、自分の気持ちと向き合って毎日を過ごすことが出来るのだと信じている。
 
 
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2018-06-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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