メディアグランプリ

偶然と科学性がスパークすると


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:瀧本将嗣(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
「あんた、文章書け」
「は?」
「あんたには、文章の才能がある。小説を書け」
「なに言っているんですか? 僕は歯周病やインプラントの勉強をするために、ここに通っているんですけど」
「わかっとる。だけど、あんたは臨床もできるが、それ以上に文才がある。わしには分かるから、そっちも磨け」
ズコッ。
自分は臨床技術を地道に磨いてきたつもりなのに、会報にたまに書くコラムや記事の方が評価されていたなんて。
はぁ〜。
僕が日本有数の歯科研修会のトップにそう言われたのは数ヶ月前のことだった。
O先生は1980年代に渡米し、歯周病の超一流の先生たちと親交を得て、最新の治療技術を日本に持ち帰った。
 
「わしがアメリカで本当に感動したのは、一部の天才だけではなく、誰がやっても同じ結果が出せる「科学性」というものを教わったことだ。
わしがアメリカから持ち帰った技術で治療しても、一生涯で治せる患者さんの数なんてたかが知れている。それならば、わしがアメリカで学んだことを他の歯科医師たちに教えれば、より多くの患者さんが恩恵を受ける事ができるだろう。だからこの研修会を作ったのだ。科学性のある技術ならば、正しく学習すれば誰もが習得できる」
 
O先生は歯科の世界ではレジェンドの部類に入る方だ。
はじめはビビって話すらできなかったが毎月2回、7年間も研修会に参加すれば、このような話を直接伺うことが最近では多くなった。
「文章を書け」だなんて、とんでもないことになったなと思った。
でも、同時にこれは何かのチャンスかもと思えていた。
レジェンドにそう言われたからではない。
自分の歯科医院のホームページの記事を書いたり、患者さんに新しい治療技術を説明するときに、もっと伝わればいいな、伝える技術があればいいなと日々強く思っていた。
そんなときに、天狼院という書店が開催している文章の書き方を教えてくれるセミナーの告知を目にした。
いつもなら間違いなくスルーしていただろう。
ただ偶然にも、よく行く居酒屋の店長がすでに受講していたのだ。
これも何かの縁だとライティング・ゼミの受講を決心した。
 
講義の初日、講師の三浦さんがこう言った。
「僕は大学でも講義をしていますけど、学生を寝かさないですよ。
普通、来週休講ですってなったら学生は『やったー』ってなるけど、僕の授業は『えー』ってなりますから」
 
あ〜あ〜、この人言っちゃったよ。
自分で最初からハードル上げるなんてバカじゃないの。
……と、思ったが本当にその通りの絶対に寝かさない授業だった。
 
とにかくわかりやすいし、面白い。
何しろ文章を書くことが(実は)苦手な僕が、毎週2000字の宿題を、穴を開けずに提出し続けることができているのだ。
 
ライティング・ゼミは4ヶ月にわたって開催されるが、実はその間に僕は他の会社が主催するプレゼンテーションの作り方・話し方のセミナーにも参加した。
 
そのセミナー、確かにライティング・ゼミの話に基本は似ている。
結果を出すコンテンツの作り方って本質は同じなのだろう。
でも何かが違う。
それはライティング・ゼミの最後の講義で三浦さんが言った事で気づかされた。
 
「僕は、文章を一握りの文豪だけではなく誰もが書けるように、文章の書き方というものを徹底的に分析しました。あとは継続して文章を書き続ける事です」
 
そうなのだ、三浦さんの本質もまた科学性なのだ。
みんなが文章を書くことができるように、親切丁寧に講義が設計されている。
ここの部分が、他のプレゼンテーションのセミナーとは決定的に違っていた。
 
僕の中で、何かがバチバチバチッと繋がった。
7年学び続けてきた、歯科の研修会。
はじめは、こんなレベルの高い治療はとてもじゃないが出来ないと思った。
でもいつかは出来るようになりたいと思いひたすら研鑽に務めた。
今ではどうだ? ぜんぜん普通にできている。
もう日常風景だ。
これはひとえに治療技術の科学性と継続学習のおかげだ。
頭でわかるのではなく体でわかるレベルだ。
ならば、ライティング・ゼミでも歯科の研修会と同じことをやればいいのだ。
もう迷いはない。
 
僕には夢がある。
O先生が日本に持ち帰った技術は、今のアメリカではほとんど正しく受け継がれていない。
素晴らしい技術なのだが、残念ながらアメリカでは途絶え日本でその火がかろうじて灯っている。
いつの日にか、その技術をブラッシュアップさせアメリカに再び持ち帰り、広めることができたらいいなと思う。
 
歌川広重の浮世絵がヨーロッパに渡り、ゴッホやモネが熱心にそれを模写し、印象派として日本に帰ってきたように。
 
そのためには科学性のある治療技術を継続して研鑽し続ける。
科学性のあるライティング技術で継続して文章を書き続ける。
 
O先生がアメリカから持ち帰った治療技術が日本で進化し広まり、今度はアメリカへ逆輸入していくまでのストーリーを実現させ、それを小説として書くことができれば、なんと壮大なプロジェクトになるだろう。
 
偶然と偶然がぶつかると、星と星とがぶつかり銀河が生まれるようなことが起きるかもしれない。
そう何かがスパークするのだ。
もうワクワクが止まらない。
そして僕のペンは誰にも止められない。

 
 
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2018-06-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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