メディアグランプリ

あなたの”好き”は、誰かを支えている。


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記事:中川文香(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
誰かが、誰かを”好き”だという気持ちで、こんなに感動できるなんて思わなかった。
ずっと特別な存在で、憧れて、好きだという気持ち。
相手に押し売りするでもなく、「私はこれが好きなんだ!」とただただ公言する力強さ。
その姿に、どうしてこんなに感動するのだろう。
イモトアヤコさんの安室奈美恵さん愛の話である。
 
先日放送された『世界の果てまでイッテQ!』。
番組予告はCMで見ていて、「ついにイモトが安室ちゃんに……!」みたいなテロップも何度か目にしていた。
かねてからイッテQで、「安室ちゃぁぁぁぁぁぁん!」と叫ぶイモトさんの、深い安室ちゃん愛を見ていたので、「あぁ、ついに安室ちゃんに会えたんだ! 良かったね」という気持ちで、その予告を眺めていた。
予告は、そんな”良かったね”の気持ちで見ていたのだけれど、特段「絶対見なきゃ!」と思っていたわけでも無かったので、当日までその番組の存在すら忘れていた。
 
その日は外出していて、帰宅したらイモトさんと安室ちゃんが並んで座っている映像がTVから流れていて、「あ、イッテQ今日だった」とやっと思い出したくらいだった。
番組はもう終盤で、安室ちゃんはイモトさんの様子を流すVTRを見て、涙ぐんでいるところだった。
なんとなく、吸い寄せられるようにTVの前に座った。
 
歴代の、イモトさんの安室ちゃん愛を語るVTRの数々。
仕事でライブに行けなくなって号泣するシーンや、安室ちゃんに勇気づけられて様々なチャレンジをしてきた映像。
そして、
「イモトは安室ちゃんが引退しても頑張れる?」
と問いかけたスタッフさんに対して、
「分からない。でも、頑張る。だってそれで頑張れなくなったら、安室ちゃんが悲しむでしょ?」
と返した言葉。
その言葉に、グッときた。
ファンってこういうことなんだ。
そう思ったのだ。
 
誰かを好きになって、憧れて、その人を応援する。
歌手でも、俳優でも、何なら身近な尊敬できる人でも、一緒だ。
ただ、そこに在るだけで勇気をもらえる。
そんな人がもしいるのなら、声を大にして好きを叫んだら良い。
そう思ったのだ。
 
応援は、される方も、する方も、勇気づけられる。
たくさんの、プラスのパワーが生まれる。
 
イモトさんの、安室ちゃんを愛する気持ち。
それはTVを見ている同じく安室ちゃんを好きなファンや、イモトさんのことが好きなファンや、安室ちゃんでなくても他の誰かのファンである人や、そして応援されている本人である安室ちゃんまでも、みんなが勇気づけられる。
純粋な“好き”というエネルギーは、まわりをハッピーにする要素しか詰まっていない。
イモトさんはじめ、安室ちゃんのファンの人達が安室ちゃんを応援する。すると、安室ちゃんはその声援を受け取って勇気づけられる。 安室ちゃんは声援をエネルギーに、素晴らしい歌を届ける。すると、その歌で、イモトさんやファンの人達は力をもらう。また応援する。
“ファンでいる”というところからは、良い相乗効果しか生まれないのだ。
 
もしかしたら、応援される側もする側も「テイク&テイクだ。自分はもらってばかりいるから、もらった分たくさん返したい」とお互い感じるからこその、相乗効果なのかもしれない。
お互いが差し出しあって、ちょうど良い「ギブ&テイク」になっているのだ。
「私はこんなに応援しているんだ。もっともらって良いはずだ」という気持ちが出てしまうと、とたんにバランスが崩れてしまう。
いわゆる、“マナーを守らないファン”みたいになってしまうのだろうな。
 
誰かのファンでいることって、素晴らしい。
“好き”を大声で叫ぶことが出来るって、美しい。
応援する人、される人、そしてそれを見る人までも、みんなが感動する力が”ファンでいる”ということには隠されている。
イモトさんの、安室ちゃんへの純粋な気持ちを見ていて、そう思ったのだった。
 
そして、ファンである相手が、今この同じ時代に生きているということ。
もしかしたら直接会うのはとても難しい人もいるかもしれないけれど、もしも、憧れている人がいるのならば、そして、その人が会いに行くことのできる人ならば、会いに行ったほうが良い。
「あなたのファンです」
と伝えに行った方が良い。
その言葉はきっと相手の力になるはずだ。
そして、その人が元気になることで、きっと自分の力にもなる。
それが、応援することのパワーだ。
「頑張れ」と応援する言葉は、自分にも返ってくるのだ。
 
たくさんのたくさんの人がいるこの世界で「素敵だな」「かっこいいな」「憧れるな」と思える人がいるというのは素晴らしいことで、その人が身近にいるのであれば、それは奇跡みたいなものだ。
 
あなたの”好き”は誰かを励ます力になるかもしれない。
だから、その力を、相手に伝えてみよう。
“ただ、好きでいる”ということは、圧倒的な力になる。

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2018-08-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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