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メディアグランプリ

サンタさんはクリスマス翌日からが本番だ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ゆきもと みちこ(ライティング・ゼミ 平日コース)
 
12月25日朝。9歳の私。
「寝ないように頑張ってたのに! サンタさん行っちゃったよね!?」
私はがばっと布団を弾いて、枕元を見ました。
そこにはプレゼントと――。
 
「おかあさんおとうさん! サンタさんに手紙書いたら、へんじが返ってきたよ!!」
私は嬉しくって興奮して、サンタさんからの手紙を家族に見せました。
だって、サンタさんは世界中の子どもたちにプレゼントを配るんです。
きっとものすごく急いで、私に書いてくれたんです。
家族はみんな笑顔で「よかったね」「すごいね」と言ってくれます。
 
私はサンタさんの手紙を読み始めました。ふと、内容より先にはてな? が浮かびました。
 
「サンタさんの字、見たことある……。通信簿の文字といっしょだ」
 
私はダダダっと2階に上がり、小学校の通信簿を持ってきました。そこには「まだカタカナが書けません。漢字の練習もいっしょにします」という母からのコメントが。
私はその字をサンタさんの字と比べてみました。形が整って角ばった文字。
 
似ているけど?
ちょっと違うよね??
 
「違うはずだよ」
私は思いました。
「だってこれは、サンタさんから貰った手紙なんだもの」
 
 
恐ろしいことに、私は小学6年生までサンタさんの存在を信じていました。
 
そして、サンタさんはわざわざ私にプレゼントをくれるんだから、お礼を伝えないと!
9歳で文章が書けるようになると、毎回手紙を書くようになりました。
 
『しるばにあ にんぎょうがほしいです
いつもありがとう
せかい中にくばってたいへんなのに、ありがとう』
 
 
もちろん小学6年生までに何度も、サンタさんはいないとバレそうなときがありました。
 
まずはお馴染み。友だちから「サンタさんはお父さんだよ」
でも私は信じませんでした。「違うよ! サンタさんはいるよ! だって、お父さんおもちゃ屋さんで買ってくれたこと、一度もないもの!」
 
またある日は、食べ物がないアフリカの子どもたちのドキュメンタリーが流れました。
「あれ? この子達、今日の食べ物にも困っているのに、サンタさんからのプレゼントあるのかな……?」
そこでも私は揺らぎませんでした。「きっとサンタさんは日本担当、アフリカ担当の人がいて、別々な生活を送っているのかな?」
 
肝心のクリスマスの夜、寝まいとする私はなぜか寝てしまう。
両親がプレゼントを置くときにヘマをすることもなく、ミッションコンプリートし続けました。
 
そんな熱戦が終わりを迎えたのは中学1年生のとき。
新しい友だちができて、家に遊びに行ったときでした。
「CDプレーヤー壊れちゃってる。新しいの欲しいなー」と、友だち。
すると友だちのお母さんが言ったのです。
「クリスマスプレゼントね」
 
あ、サンタさんって、親なんだ。
 
平然と「そだね」と応えている友だちの横で、私はものすごいショックを受けていました。
 
考えてみれば、私はお父さんに「プレゼント〇〇がほしい!」と毎回わくわくして話していました。父は「そうか。でもそれ、要らんのじゃないか?」と注文もつけていました……。
 
 
「お父さんってさ、サンタさんを信じる私を、面白がってたの?」
26歳になった私は、クリスマス前の22日に実家に帰って、父とお茶をしていました。
 
「まあ、あれは面白かったな。手紙まで書かれたからなあ」
父はおかしげに語ります。
「でも、まあ子供が夢を持つっていうことは大事だからな」
 
「夢を持つ? 野球選手になりたい! みたいなやつ?」
 
「うーん、それよりもう一つ手前だな。
『夢を持つ』ってこと自体がすごく大切なんだ。
社会人になってから伸びるやつと伸びないやつの違いは、夢を持ってるかにかかってくるからな。
 
まずサンタさんっていうファンタジーを信じる。
次に小学生になると、野球選手になりたい! お医者さんになりたい! って思う」
 
「うん。99%は叶わないというか、別の道に行くけれど」
 
「そう、それで社会人になって、『リーダーになってやる!』『社長と台頭に話せるようになってみせる!』って夢を持てるとな、
そのために本は読むし、
周りの人の話は聞くし、
あと努力し続けるよな。
サンタさんを信じるってのは、その大切な一歩なんだよな」
 
父はすまし顔で語りました。
 
確かに、社会人になった自分を振り返るとPRの仕事がしたいと夢見ています。初配属から財務という全く違う業務に配属されてしまっていますが、勤務時間外に副業したりPRライティングゼミに通ったりしています。それが可能な環境であることに本当に感謝です。
そして周りの先輩からは、「ゆきもとさんは、周りからダメ出しされても絶対に諦めないし、考えを変えたりしないよね」と言われます。
 
これはまるで、「サンタさんはいないんだよ」と教えてくれた同級生に揺らがず夢を信じた自分と、良くも悪くも同じ―――。
 
 
もしあなたの周りに子供がいたら、サンタさんを信じることは、その子が成長する力を育てているのかもしれません。
本当の贈り物は、物のプレゼント一度きりではないようです。
そして大人になったあなたも、もう一度、また何度だって、夢を見て良いのではと思います。
 
信じれば存在してくれる「サンタさん」は、クリスマス翌日からが本番です。
 
***

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2018-12-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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