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メディアグランプリ

ファッションは、タイムマシン


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ちなみ(ライティング・ゼミGW特講)
 
 
「第一印象と全然ちがうね」
何度そう言われただろう。内面とは裏腹に、なぜか初対面でおとなしく見られることが多かった。
 
学生のときは、清楚系の優等生キャラだった。決して望んだわけではない。真面目に授業を受けていたから優等生感は否めないが、まったくもって清楚系ではない。周囲が勝手に作り上げた、私に対する虚像だった。
 
この第一印象と中身のギャップは、社会に出てからも新しいコミュニティに入るたびにぶち当たる大きな壁となった。
就職、転職、合コン、社会人サークル……。ありとあらゆる場面で、見た目と中身のギャップを埋めるという第一関門を突破するのが私の最大の試練だった。
 
周りは私のことを「おとなしくて清楚な女の子」と仮定して近づいてくる。特に異性と接するときにはそれが顕著だ。おとなしくてか弱い女の子を手助けしたいとでも言わんばかりに、若干の上から目線で近づいてくる。
しかし実際はというと、はっきりモノを申す毒舌タイプで、なんでも一人でこなしてしまう性格だった。
 
そんな180度真逆な見た目と性格から、恋愛ももちろんうまくいかなかった。声をかけてくれる男性は、いわゆる「俺についてこい」タイプ。きっと相手は、3歩後ろを黙ってついてきてくれる女の子を求めていたに違いない。残念ながら、これっぽっちもそんな要素がなかった私は、歯車が噛み合わなくなりさよならを告げるのであった。
 
ある日、SNSの広告で「顔タイプ診断」なるものを見つけた。
なにやら自分の顔を分析し、その人に合ったファッションやメイクをすることで、今よりもっと垢抜けよう、という内容のようである。
そうか、私の悩みは、ファッションやメイクを変えることで解消できるのかもしれないぞ。そう思い、参加してみることにした。
 
参加者は30名ほど。ファッション関係でお仕事されている方や、私と同じように見た目に何かしらの悩みを抱えている人など、様々だった。
 
自分の「顔タイプ」を分析する前に、先生が「顔タイプ診断」の目的を話してくれた。
それは、「顔タイプ診断」をすることで、手持ちの服を「似合うもの」ではなく「なりたいもの」にシフトしていく、というもの。
……え? 「似合うもの」を身につけるのが目的じゃないの? だって、そのための「顔タイプ診断」でしょ? 頭の中は「?」だらけである。
 
先生が言うのはこうだ。
朝ドラのヒロインが有村架純さんだったとしましょう。あなたはそのスタイリストです。さて、どうやって服を選びますか? 有村架純さんはこういう顔とスタイルだから、この服が似合う。だからこれを着せようって思いますか? 違いますよね。まずは台本を見るはずです。有村架純さんの演じる役はこういう性格でこういう人生を歩むから、この服を着せよう、と考えるでしょう。そのうえで、より本人に似合う服を選ぶんです。私たちも一緒です。まずはどういう人生を歩みたいか。それに合わせて服を決めるんです。
 
ははあ〜! 頭を金槌で殴られたような衝撃があった。
そうか。何もその人に似合う服が絶対ではないんだ。似合っていたとしても、その人がなりたい理想像とかけ離れていたら、意味がないんだ。
 
先生は別の事例も教えてくれた。
婚活している女性で、結婚後もバリバリ働きたいと思っている方が「なぜか専業主婦になってほしいっていう男性ばかり寄ってくるんです〜」と泣きついてきたと。その方の服をみるとその理由が明らかだった。なぜならその女性は、ピンクや花柄のかわいらしいスカートを身にまとい、いかにも「婚活」の定番スタイルで参加していたらしい。「婚活」というワードに惑わされて、自分が「どうなりたいか」を考えていなかったということである。共働きを臨むのなら、キャリアウーマンっぽくパリッとしたシャツにパンツスーツで挑むべきなのだ。
 
私がおとなしく見られていたのも、そこに原因があった。自分に似合うと思って着ていた無難な色やオーソドックスで落ち着いた服は、「私はおとなしい女性です」と売り込む戦闘服だったのだ。ストレートにモノを申すはっきりとした女性に見られたいなら、そういった服を選ぶ必要がある。
 
たかが服装、されど服装。
普段何気なく身にまとっているが、それは未来を映し出す鏡なのである。今の自分と理想の未来の自分を結びつける、いわばタイムマシン。
「今」の自分だけを見てファッション選びをしていたが、これから「未来」を見据えて買い物をしたら、私はもっと自由に生きられるのかもしれない。
 
 
 
 
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2019-04-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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