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READING LIFE

『カンブリア宮殿』究極の地域再生術/コミュニティデザイナー山崎亮《READING LIFE EXTRA》

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コミュニティデザイナー山崎亮さんについては、様々な本が出ていて、僕も何冊か読んでみたのですが、どうも掴めないでおりました。エッセンスを抽出できずにいて、もどかしく思っていたのでございます。

ところが、この番組を観ると、とてもわかりやすかった。

なぜかと言えば、山崎亮という人の魅力が、映像のほうがわかりいいからだ。本からでは、その人の雰囲気までは伝わってこない。少なくとも、僕には伝わらなかった。

島のおばちゃんたちに愛され、坊主頭をなげられ、無邪気な笑顔を見せる山崎さん。その一方で、実に落ち着いたものいいで、人と人のつながりの重要性についてとく。

 

「地域を活性化させるのではなく、”人”を活性化させている」

 

たとえば、鹿児島の元デパートだった場所に、人をつなげるための仕組みを作ってあげると、年間20万人来客数が増加し、周辺の商店街にも人が流れて行ったといいます。

まずは、人を繋げる仕組みを作り、人を活性化させて、そして結果的に街が活性化する。

それはカルチャースクール的なものでも、特産物をみんなで作ることでも、「聞き屋さん」でも、手段は何でもいいのです。

とにかく、人と人を繋げる仕掛けを作るのが基本となる。

山崎さんは、きっかけにしか過ぎなくて、仕組みさえできてしまえば、コミュニティの人から次々と意見が出てくる。

考えてもみれば、そうでなければ、山崎さんがいなくなったあとには、すぐにコミュニティは静まってしまうので、この方法論はとても正しいのだろうと思います。

 

ちなみに、あるコミュニティにおける山崎さんへの委託料は一年間で500万円。

 

これを安いと見るか、高いと見るか。ただし、思うのは、「費用をかけてでも山崎さんを呼ぼう」とそのコミュニティが覚悟した辞典から、全てが始まるのだろうと思います。身銭を切って、変えたいという想いがなければ、山崎さんのコミュニティデザインはそもそも機能しないのではないでしょうか。すなわち、これは絶対にボランティアであってはならない。

ボランティアに対しては、やはり、受ける側も、提供する側も、甘えが出るのだろうと思います。どうせ、ボランティアだからと。同じ理念と目標があったとしても、それはあくまでボランティアなので、双方、本気にはなりにくい。やはり、しっかりとしたビジネスであるべきなのだろうと思います。

 

なぜ、僕が山崎亮さんに興味を持ったかと言えば、書店こそが、コミュニティデザインの中心となれると前から考えていたからです。書店は、「冷やかし」で来たとしても一向にかまわない。待ち合わせでも、ぶらぶら立ち読みしてもかまわなくて、それは人と人を繋げるポテンシャルを秘めているということです。コミュニティデザインの意識のある書店が増えれば、僕は必然的に街も活性化するだろうと考えております。

いつか、天狼院としても、こちらの分野にも進出したいと考えております。

そして、僕はそのための秘策もすでに考えております。それに関しては、やってからのお楽しみ、乞うご期待でございます。

 

それにしても、山崎さんの山の中にあるオフィスはとてもうらやましく思いました。

まるで、松下村塾のように、山崎さんに学びたいという若者たちが全国から集ってきて、地域の行事に参加し、人と人とのつながりの大切さを学んでいく。彼らが全国に散っていき、それぞれの場所で「きっかけ」となれば、日本は面白いことになると、ワクワクいたしました。

地方も、日本も、そして、日本人も、やはり、捨てたものではない。

しかし、山崎さんはいい顔しているなー!

近い将来、直接会って、お話を伺いたいと思っております。


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