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READING LIFE

『BRUTUS4/15』あたらしい仕事と、未来の会社『WIREDvol.7』《READING LIFE》


今、ちょうど同じような論点の、しかし、切り口の違ったふたつの雑誌が書店の店頭に並んでいるかと思います。

『BRUTUS(ブルータス)』の「あたらしい仕事と、僕らの未来。②」

と、

『WIRED』の「未来の会社 こらからの「働く」を考える」

です。

 

 

どちらも、これからの働き方のことについて、特集しているのですが、『ブルータス』のほうは日本で今活躍している若い世代の話、そして、『WIRED』のほうは世界の話と、フォーカスしているエリアが違います。

 

これが、どちらも、本当に面白い。

 

ブルータスのほうでは、今度関わらせてもらう神保町のEDITORYで一緒に仕事をさせて頂く、ツクルバのメンバーも登場していますが、前にこの記事でも書いたように、僕は彼らの仕事と理念を、頼もしく思っております。若い世代で、彼らのように仕事を展開している人たちがいるということを、今回の『ブルータス』は伝えていて、いや、本当にいい特集だなと思うのです。

しかも、音に聞くコルクの佐渡島さんや、今話題の川村元気さん、ミドリムシの出雲さんなど、旬な方々が勢揃いで、自らの仕事や理念について、誌面で熱く語っており、これはもう買うのはもとより、永久保存版でとっておくべき1冊ではないかと思います。

 

一方、『WIRED』のほうは、一言でいえば「ヤバイ」です。

特集とは関わりないのですが、最初の「先端科学×おかね=新しい経済学」としたMONEYに関する記事が面白い。

そこには経済物理学を専門とする、ソニーコンピュータサイエンス研究所の高安秀樹さんが登場しているのですが、経済の分野に「フラクタル」の考え方を導入している切り口は、なるほど、と考えさせられます。

また、次の記事では、なぜ人は売れるものに一極集中的に飛びついてしまうかということが、どうやら「同調伝達」という考え方で説明ができそうだと思い至りました。「時間割引率」と債務や肥満の考え方についても書かれています。

 

それで、天才料理人フェラン・アドリアについての記事は圧巻です。

そんな人が、世界にはいるのか、と驚かされます。

一流の料理人にして、それはつまりアーティストであり、その上、科学者であり、思想家でもある。

そして、今回の特集「未来の会社」に入っていくのですが、これは単なる夢想ではなく、もうすでに始まっている未来であって、やがて数年後には日本にも上陸してくるスタイルだろうと思います。逆に、なぜ、世界では次々と新しい働き方や会社が生み出されているのに、日本発では出ないのか、日本は世界の後追いになってしまうのかと残念になります。

それほどに、この特集に書かれていることは面白い。世界には面白い人たちが多くいるのだと改めて気づかされます。

 

今回、あえて詳細を省いたのは、ぜひとも、この2冊、皆さんに買っていただき、一緒に考えていただきたいからです。

ぜひ、お近くの書店でお買い求めください。

そして、一緒に未来の会社について、あたらしい仕事について、考えていきましょう。

 

きっと、面白い未来が待っているのだろうと思います。

 

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2013-04-06 | Posted in READING LIFE

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