天狼院通信

今、天狼院が本気で「劇団天狼院」の運営に挑もうとしている理由《天狼院通信》


天狼院書店店主および劇団天狼院主宰の三浦でございます。

おかげさまで天狼院書店は、今度の9月26日でオープンから4年を迎えるわけですが、オープン当初より、僕らには悲願がありました。

それがプロの「劇団」を運営するということでした。

いわゆる「小劇団」に関わっている様々な「人」に声をかけ、任せて、夢を語ってきましたが、つねに結果は最悪のものでした。

空中分解してしまう。

「あなたたちは、演劇が何かをわかっていない!」
「そんな人達とは組みたくない! 演劇をバカにしないでほしい!」

そんな修羅場になることも、多かったのです。
もしかして、声にしなくとも、そう思っている人が多くいただろうと思います。

なぜだろうなとずっと疑問に思っていました。
僕らは、劇団の運営に向かないのかもしれないと思うこともありました。
明らかだったのは、いわゆる「小劇団」の方たちと僕ら天狼院とでは「スタンス」の面で大きなズレがあるということでした。

このズレは、僕らが直さなければならないのか。
修復可能なのか。
そもそも、このズレの原因はなんなのか。

かなり、考え、悩みました。

2014年の11月に「劇団天狼院」の旗揚げ公演を東京池袋の豊島公会堂というキャパ802人のハコで行い、2015年3月に映画を組み合わせて同じく豊島公会堂でやり、大変多くのお客様にご来場いただいたときにも、この違和感が解消されませんでした。
2015年11月に再び大きく演劇を打ち、12月にも公演を打ちましたが、やはり、劇団の運営がしっくりと来ない。
そして、2016年の2月からいつも使っていた豊島公会堂が大改修工事に入ったのを機に、劇団天狼院の本隊は実質的に休眠状態になりました。
まるで、迷宮から抜け出られる気配がないままに。

――しかし、希望がありました。

2015年9月に福岡にオープンしていた天狼院書店「福岡天狼院」は、書店であると同時に、最初から45席程度の客席をもった劇場にすべく設計しました。
演劇の上演や映画の上映ができるようにしていたのです。

そこで、劇団天狼院の別働隊が立ち上げられ、小さいながらも堅実に運営していました。

「劇団天狼院〜FUKUOKA〜」
「劇団天狼院〜咲〜」

と、劇団天狼院の名前を冠した2つの劇団が走っていました。
そして、この小さな2つの劇団は、公演すれば、必ず満席になっていたのです。

しかも、お客様からの評価が極めて高かった。
東京の劇団天狼院本隊を評されるとき、常に評価されるのは、チャレンジ・スピリットについてでした。
よくも、まあ、できたての劇団なのに、ここまで挑戦した、と。

しかし、福岡の劇団天狼院は、そうではありませんでした。

わざわざ東京にいる僕にメッセージをくれるお客様もいました。

「本当に観に行ってよかった」
「演劇を見て、初めて泣いた」
「演劇がこんなに面白いものだと思わなかった」

福岡の劇団天狼院では、なにが起きていたのか?

違いは明白でした。

「演出」を「プロの演劇人」である女性に、託していたのです。

それが、当時から演劇のみで食べていた「プロの演劇人」、中村雪絵でした。

しかも、彼女は、他の小劇団の方々とは違ったスタンスを持っていました。

自分たちが楽しいかどうかではなく、いかに、お客様に受け入れられるか。
プロとして、演劇で食べていけるか。
演劇には無限の可能性があって、一人でも多くの、未だ演劇を知らない人に演劇の魅力を知ってもらいたい。

まさに、僕ら天狼院が掲げる劇団の「スタンス」と一緒でした。

様々な「演劇経験者」が、劇団天狼院を通過していく中で、彼女一人はとどまり続けました。
そして、お客様に受け入れられ続けました。

彼女こそが、「劇団天狼院」が求める、本物の演劇人でした。
まだ未知数のポテンシャルを秘めた、これから世に出る、いや、これから「劇団天狼院」とともに世に出なければならない人材でした。

あるいは、彼女が劇団天狼院に合流するのは、時間の問題だったのかもしれません。

天狼院からか、または彼女のほうからなのか、どちらから声をかけたのか、定かではありません。

ただし、どちらの意図も明白でした。

劇団天狼院には、彼女が必要だったし、そして、中村雪絵は劇団天狼院のポテンシャルに無限の可能性を見ていました。

こうして、福岡の劇団天狼院を率いていたプロの演劇人、中村雪絵が、社員として天狼院に合流することが決まりました。

天狼院初の、劇団専属の社員の誕生です。

彼女の合流によって、劇団天狼院は、これまで以上に無限の可能性を示していくことになるでしょう。

元々、書店でもある天狼院では、「演劇にとって最も重要」と中村も言う「本」を用意できます。

しかも、プロの小説家の「本」を演じることができる。
そして、全国に、天狼院という場所があり、演じたい人がいて、また演劇を観たい人がいる。

劇団天狼院は、演劇を大々的に展開する上で、これ以上ない環境を、潜在的に有していると言えます。

僕の小説『殺し屋のマーケティング』も、この秋に、ポプラ社さんから出版されます。
また、小説家養成ゼミやライティング・ゼミの精鋭の皆さまが描く世界を、演劇にすることもこれからさらに多くなるでしょう。

他の劇団では容易に手に入れられない質と量の「本」を、本来本屋である僕らは手に入れることができるのです。
僕らは演じることができるのです。

これに、お客様の感動と喝采を引き出す、中村雪絵の「演出」が加われば、必ず、面白いことになるでしょう。

また、中村雪絵は、演劇人を育てるプロであります。
彼女は、僕に事あるごとに言います。

「私に、任せてください。最高の役者に育てて、必ず、最高の演劇に仕上げます」

彼女を中核として、劇団天狼院は、ついに劇団天狼院本隊を、復活させます。

眠りから覚めた劇団天狼院本隊が上演するのは、ポプラ社さんからの発売を控えた僕の小説『殺し屋のマーケティング』。
二年前に一度上演した本作ですが、完全に小説としてバージョンアップされ、まず、「本」の質が違います。
そして、今回、中村雪絵が指揮をとることによって、とんでもなく、面白いことになるでしょう。

実は、東京の劇団天狼院は、本隊とは別に、新たにまったく新しい概念の劇団を、この他に3つ同時に走らせます。

世界の英語の名作を演劇で演じることによって、英語を習得してしまう「英語演劇」。
そして、僕が本格的に展開をはじめてすでに人気を博している「秘めフォト」の演劇版、女性のみが参加できて、女性のみが観劇できる「秘め劇」。
もうひとつ、水面下で準備している発表前の、世界初のまったく新しい演劇を上演していきます。

まずは、大きいのは、都内のキャパ400名規模劇場を借り切って行う『殺し屋のマーケティング』の上演です。
11月23日〜11月26日の4日間に渡る「天狼院の大文化祭」のメインイベントが劇団天狼院による『殺し屋のマーケティング』の上演となります。

そして、9月2日に、天狼院書店「池袋駅前店」が入るWACCA池袋の、なんと、人が常にいっぱいの一階のスペースで、公開オーディションを開催します。

演劇経験者も、そうでない方も、興味のある方は、ぜひ、このオーディションに参加ください。
オーディションは、随時必要に応じて開催予定です。(*また、詳細は、このあと公開されるオーディションの案内ページを御覧ください)

天狼院は、これから、本気で劇団の運営に力を入れていきます。
中村雪絵だけではなく、有能な俳優や女優、舞台スタッフは、積極的に正社員で登用していきます。

また、お客様におかれましては、これからの劇団天狼院にご期待ください。

ちょうど、先程、秋元康さんが発表した、秋元さんがはじめてプロデュースする劇団「4ドル50セント」には、余裕で勝ちたい思っております。

そう、中村雪絵にLINEを送ると、彼女からはこう返って来ました。

「同じことを送ろうと思っていました笑」

乞うご期待でございます。

どうぞよろしくおねがいします。

 

 

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2017-08-24 | Posted in 天狼院通信

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