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天狼院通信

天狼院ライジング、本日開催いたします。

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【天狼院ライジング】
おはようございます。天狼院書店店主の三浦でございます。
まずはお詫びでございます。
当初、昨年9/12の天狼院プレリュードと同様にOCEAN Casitaさん全体を借り切って大きく会を催す予定でございましたが、告知も行き渡らず、全体ではなく半分を借り切っての開催となりました。ひとえに僕の努力不足、不徳のいたすところであります。お詫び申し上げます。
ただ翻って考えるに、東京天狼院オープン以来、まさに坂の上の雲を目指すように、天狼院の運営をがむしゃらに推し進めてきたわけでありますが、常に仕事に忙殺されて店にいない日も多く、ひとりひとりのお客様と向き合い、十分にお話させて頂く時間を取れておりませんでした。何より、ひとりひとりのお客様に対して、感謝の気持ちを伝えきれていなかったように思えます。
確かに、天狼院プレリュードの際は、「いまどき書店を1から作るという無謀な挑戦をする三浦が可愛そうだから特別に応援しよう」という想いを頂き、著者や出版社の方など業界の方を中心に大変多くの方に来て頂きました。広い会場を埋め尽くす人で、一見、華やかに見え、実際に華やかだったのでしょうけれども、実はあのとき、僕は人知れずとてつもない恐怖を覚えていました。
本当に来てもらいたいと思っていた方々が、ひとりもいらしていなかったからです。
東京天狼院がオープンする前、9/12の「天狼院プレリュード」において、実は僕が一番来てもらいたかったのは、天狼院のお客様になってくれる方々でした。まだ見ぬ、名前も顔も知らない、天狼院のお客様でした。前の年の4/1より、Web天狼院書店を先行してオープンさせていたので、もしかして20名くらいのまだ見ぬお客様が来てくれるのではないかと期待をしていたのでございますが、たったのひとりも来てもらえていなかった。
あるいは永遠の名作小説にして映画『グレート・ギャツビー』において、ギャツビーが催した週末の大パーティーが、あるひとりの恋焦がれる女性デイジーがいないためにギャツビーにとって空虚だったように、プレリュードは盛大にして華麗ではありましたが、有り体に言ってしまえば、僕にとってどこか空虚な会でございました。
ところが、今回の「天狼院ライジング」は違います。
いち早く出席を表明して頂いた方々は、いつも天狼院にお越しいただく方々でした。9/12の時点ではまだ名前も顔も知らない方々でした。オープンしてから、天狼院に通うようになってくれたお客様がほとんどでした。
その方々こそが、僕にとって、ギャッツビーにおけるデイジー、つまりは恋焦がれていた方々でした。
マスコミの方々に取り上げて頂くことが多くなり、評判ばかりが先行しているきらいのある天狼院でございますが、まだまだ完成には程遠い状況です。手の行き届かないその状況に、正直言えば、僕は歯がゆい想いを頂いております。
それにも関わらず、本当に多くのお客様が天狼院に来ていただき、天狼院を好きになっていただき、僕は本当に嬉しく思っております。
昨年末、あるお客様にこう言って頂きました。
「天狼院ができたことが自分にとって今年最大のトピックでした。天狼院ができて、生活が変わった。天狼院を作ってくれて本当にありがとう」
おそらく、そのとき僕は表面上は平然を装っていただろうと思います。なぜなら、気を抜けば、涙が出てしまうほど嬉しかったからです。そして、それはその方ばかりでなく、大切な時間を割いてまで天狼院に来て、天狼院を気に入って頂いている全ての方に抱いている想いです。
常日頃、照れくさくて、なかなか面と向かっては言えませんが、本当に皆様には感謝しております。また、そういったお客様と知り合えるチャンスを下さいました、取次や出版社、いい本を作ってくださっている著者の方々にも、同じように感謝の気持ちを伝えさせて頂ければと思います。
天狼院に対していつもよくしてくださって、本当にありがとうございます。
本当は、今日のライジングの挨拶で言うべきことでしょうけれども、その場でここに書いたようなことを言ったら、きっと泣いてみっともないことになってしまうでしょうから、この場を借りて予め言わせて頂きました。
そして、これからも天狼院のことをどうぞよろしくお願いします。
本日、天狼院ライジング、サンシャイン60の59F、OCEAN Casitaさんで19:30より開催致します。まだ、受付をすませていない方も、飛び込みでの参加も受け付けております。
会場で、皆様にお会いできることを、心から楽しみにしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

2014-01-24 | Posted in 天狼院通信, 記事

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