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天狼院通信

映画『インターステラー』を観て悔しくて大泣きして帰ってきた。《天狼院通信》


いやー、本当にひどい。

何がひどいって今の僕の状況がひどい。
あそこまで打ちのめされるなんて思いもしませんでした。
池袋のHUMAXシネマズを出るときにはきっと悔しさで目を真っ赤に泣き腫らした状態で、まあ、ちょっと想像して見ていただければその異様な光景がわかるでしょうけれども、ほとんどスキンヘッドのヒゲの男が泣きながら出てくるんだから、次に映画に入ろうとして行列になっている人たちは、ぎょっとして僕の様子を見ていたに違いありません。
人にどう思われようが、もはやどうでもいいほどに、その映画の世界にこてんぱんにしてやられておりました。
その映画は『インターステラー』。
クリストファー・ノーラン監督の最新作です。
そこまでやられるということは、翻って考えると、よほど油断して観ていたということで、最初のほうはちょっと眠いななぞと思って漫然と観ていたところをみると、やはり、「まあ、いいといってもそこまで大した話ではないだろうな」なぞとたかをくくっていたのでございましょう。
途中から、せっかく買ったコカ・コーラとキャラメルポップコーンのセットも手を付けずに映画の世界に引き込まれました。それはもう、ずぶずぶと引きこまれて、感情がどうにも抜き差しならない状況まで持って行かれたのでございます。
こんな映画鑑賞経験、おそらく、トム・ハンクス主演の映画『フォレスト・ガンプ』以来だったのではないでしょうか。ちなみに僕はこの映画を観て「やっぱり映画が創りたい」と日芸の映画学科に行ったのでした、途中で小説家志望になるんですが。
まあ、そんな感じで、これからの僕の人生を変えるおそれもあるくらいのショックを受けた『インターステラー』。ヤバイくらいに素晴らしい。
人間、面白さを突き詰めるとここまで考えることができるのかと、衝撃を受けました。
途中からは、胸の中で、「クリストファー・ノーランめ! クリストファー・ノーランめ!」と叫んでおりました。あまりに凄すぎる。
それに引き換え、僕ときたら、と一度思ってしまうと涙が止まらなくなったのでございます。
いやー、ふがいない。
面白いことをやっているつもりになっていても、現実的に、まだまだおもしろいことができていない。
休みなくフルスロットルといいながら、長時間働いていても、やっぱりダラダラ過ごしているんですよね。生きるか死ぬかの瀬戸際の勝負をしていない。
メディアの皆様に取り上げられ、シンポジウムなどでもお話させていただく機会が増えてと、自分では一切そういう毀誉褒貶に関わりないと思っていたつもりですが、おそらく、潜在的な部分のどこかで、いや、もっと顕在的な部分で、調子に乗っていたのでございましょう。
知らないうちに、アクセルを緩めていた。
誰に比べて頑張っているという、相対的なことなど、本当にどうでもいいことなのに、無意識のうちに世間一般の顔の見えない他人と自分を比べては、それ以上に僕は頑張っていると慢心していたに相違ありません。
本来ならば、誰がなんと言おうとも、偉い人や美女に褒めてもらおうとも、一顧だにせずに、自分がやらなければならないことを、死にものぐるいでやらねばならないのに、目標に少しも近づいていないのに、限界まで挑戦していない。
それに気づくと、もう滂沱のごとくに涙が溢れて仕方がなかった。
僕よりもはるかに才能がある人たちがチームを組んで、僕よりもはるかに死にものぐるいになって、戦略的になって、面白さを追求しているというのに、僕は限界に挑んですらいない。
頑張ったからいいは、負け犬の言い訳でしかなく、それを自分自身に許すのならば本当に死んだほうがマシである。
僕には夢がある。
はるか大きな夢がある。
頭のなかに描いてしまった30年後のビジョンが浪漫として鮮明である。
僕にはそれほど価値があるとは思えないけれども、その夢には大きな価値があると信じているのだ。
それを実現するには、すべてをかける必要がある。
そして、おそらく、きっと、その夢を実現できるのは世界で僕一人だけだ。
正直いってしまうと、こんなところで躓いている場合ではなく、弱音を吐いている場合でも、泣いている場合でもない。
達観したようなことを言っている暇はなく、誰よりも最前線の挑戦者でなければならない。
謙虚とか、そういった次元を超えて、常にハングリーで飢えに飢えて、傲慢でも嫌われても、石をぶつけられても罵られても、信じた方へと突き進まねばならない。
『インターステラー』はそれを気づかせくれました。
お前、のぼぜていんじゃないのか、とスクリーン全体がうったえかけているような幻想を見ました。
本当に面白いことをしている人間がいる。
本当に面白いものが世の中には存在する。
いいものを生み出す人がいる。
一切の妥協なく、すべての才能と力を賭して、それを成し遂げる人たちが世界にはいる。
もちろん、日本にもいる。
そういうものにわたしはなりたい、なぞと宮沢賢治的にいうのではなく、
ならねばならないのある。
せっかくいい時代に生まれて、こうしてチャンスに恵まれた状況にいる。
まるでルーレットに自分の人生をすべて賭けるようにして、限界まで挑戦したほうが面白いに決まっている。
その挑戦に、世界は十二分に応えてくれるでしょう。
世界は、僕らが思っているよりもはるかに懐が深いのだろう。
やはり、世界は無限に面白いのだ。

【雑誌『READING LIFE』通信販売について】
雑誌『READING LIFE』編集長の三浦でございます。
11月8日についに雑誌『READING LIFE』は発売となりました。装丁以上に多くの皆様にお買い求め頂いております。発売から数日ですが、まもなく販売数は500冊に到達します。
『READING LIFE』は3,000部作りますが、造りがかなり複雑になっていますので、最終工程は手作業となっております。1日に出せる数に限りがございます。まだ、数に余裕はございますが、確実に手に入れたい方は、お早めにお買い求めいただくことをおすすめいたします。
また、万が一予約が殺到した場合、予約順でのお渡しとなりますのでご了承くださいませ。

雑誌『READING LIFE創刊号』2,000円+税

11月8日(土)10時から発売開始・予約順のお渡し《発売》

今回は通信販売も同時に受付開始します。通販での受付も予約受付順の発送となります。PayPalでの決済完了時間が予約受付時間となります。
通信販売の場合、送料・手数料として500円別途頂きますが、その代わりに天狼院書店でご利用頂ける「コーヒーチケット(360円相当)」をおつけしますので、東京に来る際に、ぜひ、天狼院でご利用頂ければと思います。
通信販売分は、11月8日より、予約順に順次発送致します。

《通信販売》
雑誌『READING LIFE創刊号』2,000円+税
送料・手数料 500円(*360円相当コーヒーチケットつき)
11月8日(土)から予約順の発送




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2014-11-23 | Posted in 天狼院通信, 記事

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