ライティング・ゼミは、単に文章を書くスキルを身につけるだけの場所ではなかった
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:伊藤あさき(ライティング・ゼミ集中コース)
通常4か月のコースを4日間に凝縮したライティング・ゼミが終わろうとしている。
何が習得できて、何が習得できていないのか……自分の中での整理が追いつかないまま、怒涛のような年末が過ぎていった。
年が明けてからは提出課題に追われている。
こんなに精神的にも物理的にも追い込まれた年末年始は初めてだ。
なのに、なぜかそれが心地いい。楽しいと感じている。
この事実に私ははっとした。
ライティング・ゼミが私にもたらした変化に気づいた瞬間だった。
「人生を変えるライティング・ゼミ」
このキャッチフレーズが目に飛び込んできたとき、私は無性にわくわくした。
次回は年末にあるらしい。受講料は4万円。即決できる金額ではなかった。
いったんは見送ろうとしたものの、どうにも「人生を変える」が頭から離れない。
「むむむむむ。困ったものに出会ってしまった」
これが私の率直な思いだった。
だが、気になったら自分でたしかめるまで気が収まらない私だ。
この時点で答えは出ていたと思う。
「人生を変えるライティング」とはどういうものなのか。
考えれば考えるほど、私は自分で体験してみたくてたまらなくなっていた。
そして、ついに私はライティング・ゼミに申し込んだ。
自分がわくわくすることはだいたいまちがってない。
これまでの経験則で、こんなに楽しみなのだからきっといいものにちがいない!! と、受講までのおよそ1か月、私の中でライティング・ゼミへの期待はどんどん高まっていった。
そして12月28日。いよいよゼミが始まった。
「ABCユニットとは……」
「ふんふん」
「なるほど……」
「へぇ~!」
午前中に1時間半の講義が2回というのはハードな気もしていたが、あっという間に終わってしまった。
そして提出課題にとりかかろうとしたときだった。
文章を書くことにあまり苦手意識がない分、自分流で書いてきた癖というものもあってか、
なかなか書き進められなかった。
しかも2000字。A4に3ページ分なんてこれまでの人生で書いたことがない。
どうやって埋めたらいいのだろう……。書きたいことを書けばよいのだが、書きたいことよりも、どう2000字を埋めるかのほうにばかり意識がいってしまう。
ひとまず手順通りにABCユニットを考えて……と思っても、
それをどのように文章に落とし込めばよいのかわからず、私はABC迷路に迷い込んでしまった。
書けないまま時間は過ぎていく。
課題を提出することを優先してとにかく書いた。
初めての2000字にしてはなかなかうまく書けたのではないかと思った。
フィードバックは翌日。
1回目の記事はボロボロだった。
「フィードバックでそんなにショックを受けないでくださいね」
「ラスト2回の合格を目指しましょう!」
事前に知らされていたのだが、やはりショックだ。
フィードバックには、「読みやすい文章だったが、コンテンツとして弱い」とあった。
それを聞いた父は、「つまり中身がないってことやな」と一言。
「くっそーーー!!」と思った。
でも、もっともすぎて言い返せなかった。
読みやすい文章が書けたところで、読みたいと思える内容でなければ意味がない。
私には致命的に何かが足りないと思った。
人生の軌跡を日々綴っていけたらいいなと思ってはいたものの、ただそれだけだ。プロのライターになりたいとか、小説家になりたいとか何か明確な目標がある人と違って、熱意をもって伝えたいことも、これといってウケるネタも持ち合わせていない。これは致命的だと思った。
はぁ~。ABCユニット以前の問題かも……。
これからの課題提出はどうなっていくのだろう。まだあと8回も残っている。不安ばかりが募る初日であった。
ところが、2日目の講義を終えて課題に取り組み始めたときだろうか。
「ライティングってなんか楽しい……!」と思い始めた。
時間を忘れてこんなに何かに夢中になったこと、最近あったっけ?
何かをこんなにもうまくなりたいと思ったの、いつが最後だろう?
なかなか書けないという苦しさがあっても、何かに一生懸命になるということがとても心地いい。なんかわくわくする。こんな感情、すっかり忘れていた。
うまく書けなくていい。うまく書けないからこそ、このゼミを受ける意味がある。
全然だめということは、むしろそれだけ伸びしろがあるということでもあるはずだ。
この4日間で、習得すべきスキルはたくさん学んだ。
ならば、あとは練習するのみ!! そんな風に考えると心が少し軽くなった。
そもそも、「人生を変える」ということがどういうことなのかはわからないが、私の行動は変わった。ただなんとなくテレビを見るとか、暇だから携帯を構うとかいうことがなくなり、自分がわくわくすることに時間を費やしたいと強く思うようになった。そして、これまでの経験をどういう切り口で書くと伝えたい形で伝わるだろうか、どういう伝え方をしたらこの思いが伝わるだろうか……と、ものごとを捉える目も変わったように思う。さらに不思議なことに、致命的に足りないと思っていた書きたいことや伝えたいことがぽろぽろと出てくるようになった。どうすればうまく書き上げられるのかはいまだ手探り状態ではあるが、ライティング計画をたてているとき、私はとてもわくわくしている。
「人生を変えるライティング」とは、努力すれば人生を変えるほどのライティング力が身につき、スキルを身につけた先に新しい未来が広がっているという感じなのかなと思っていた。しかし、そうではなかった。ライティングを学ぶ過程で、すでに私の中での変化は始まっていた。ほんの1週間の間に以前の私はすっかり影を潜め、今は、わくわくすること、夢中になることに全力で向かおうとする私が主導権を握っている。
そんな私がこれからつくっていく未来は、1週間前の私がつくるものとはまた別のものになっていくだろう。
そんなことを考えていた日の翌日。早朝5時。
携帯にメッセージが届いた。
「すごい!!! これまぢで!!! びっくりした!」
「文章を書く? 作る? 能力が高くてびっくりした! 言葉のチョイスと構成がおしゃれだし、面白くてすらすら読めたよ! 本当にびっくり~~~!」
「これってもともと伊藤さんがもってた能力? それともライティング・ゼミに通ってこんだけの力を身につけたの???」
「ぼーーーーっと読み出して興奮して目が覚めた!笑」
矢継ぎ早にメッセージが送られてきていた。
前日に、私の提出した記事が初めてWebに掲載されたので、会社の同期に送ってみたのである。
人の心に届くってこういうことなのかな……
何とも言い難い感動が私の胸にこみ上げてきた。
ライティングの力を実感した瞬間だった。
自分がわくわくすることはだいたいまちがってない。
この経験則は、今回も見事に当てはまった。
私にとってライティング・ゼミは、単に文章を書くスキルを身につけるだけの場所ではなかった。
***
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