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下着が教えてくれたこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ちくわ(ライティングゼミ 日曜コース)

 
 
「ふふふ」
思わず、笑い声が口からもれる。
新しい下着は心がおどる。どんな色にしよう、どんなデザインにしよう。
私は数年前から、行きつけの下着のショップがある。数年前にアメリカから日本に上陸し、自宅からも、職場からも少し遠い場所にしかないが、定期的に通っている。
なぜなら、ブラジャーもパンツも矯正・補正機能があるから。
途端にダサそうなイメージを持ったかもしれないが、ここのお店の矯正下着は、可愛らしいデザインが非常に豊富で、常時、数十種類の取り扱いがある。
しかも、レースや透け感があって、ほどよく色っぽい。
 
海外メーカーだが、私のようなザ・日本人の体型でも合う。
はじめてお店に行って、試しにつけたときも、胸部はきれいな形でふっくら維持し、お尻も女性らしい丸みをもたせるなど、いつもの残念な体ではみたいだった。
オーダーメイドではないが、自分の体に近い形を探すことができる。ただ矯正するだけでない。理想の体型に育てていくことを目的とする。
 
つまり、見た目を維持し、なおかつ体型をこの理想的な状態でキープさせるべく、変化させる効果がある。素材は堅すぎないが、肌触りが気持ちよい生地。
だからもちろん、いいお値段で上下あわせて2万円は超える。
ただ毎回しっかり採寸してくれて、体型のログが残るので、アドバイスをもらえる。また体型が変化したら、少しの変化であれば、体にフィットするよう、その場で直しもしてくれるため、長く使える。
 
矯正下着を長持ちさせるための一番の要因とは何か。
それは毎回手洗いをすることだ。つまり、毎日手洗いをすることに等しい。
これが私にとって、とてつもなく面倒くさい。
洗濯機でネットに入れてガラガラっと回したいが、
「繊細な形で、頑丈ではないので、絶対に避けてくださいね」とショップのお姉さんから、笑顔だが、強めに言い放たれる。そもそもの下着のラインが崩れたら、体のラインも同じように崩れてしまうからだ。
だからといって、多くの枚数を買うお金は無い。
少ない枚数でやりくりすべく、毎日手洗いをする。
 
矯正下着は、体を変化させようとしているのだから、当たり前だが、長時間つけていると、疲れる。頭でわかっているものの、時々、すぐこのホックを取ってしまいたい!と思うほど、ものすごくしんどくなる。ただ毎日つけなければ、矯正・補正されない。
 
そのためには、
ステップ1 自分の体のクセをとる
ステップ2 集めたいところに肉を寄せる
ステップ3 持ち上げる
と、段階がある。
 
一気に体型を整えるなんて、そんな魔法はどこにもない。時間はかかるが、自分が、地道にステップを踏んで、継続し続けることでやっと変化し始める。
数日でもサボると、それまで積み重ねて変化しかけた体が、瞬く間にリセットされてしまう。悲しいかな、それまでの期間がどれだけ長くとも、戻るのはあっという間。
毎日少しずつコツコツ積み上げれば、年月を重ねたとき、大きな差になる。
 
まるで受験勉強のようだ。
きっと誰もが何かしら、高校なり、大学なり受験をしたことがあると思う。受験への道のりは果てしなく長く感じる人が多いのではないだろうか。
先の見えないトンネルを結果を出すためにコツコツ努力していくことが必要になる。
 
日々の小テストや定期テスト。そして模試など、たくさんのテスト勉強を重ねて、志望校に向かって勉強し続けていく。推薦であっても、内申点がよくないと枠には入れない。
友達とダラダラとしゃべったり、遊んだり、家でゴロゴロしたり、ゲームしたり。目の前の楽なことに逃げてしまいたくなるが、日々の積み重ねが大切なステップ。
その場のテストを一夜漬けで覚えても、大半は身についていないし、すぐ忘れる。体にも負荷がかかる。自分しか受験はできないので、誰にも頼れない。サボって、後ろめたくなるのは私しかいない。
 
受験勉強を先ほどのステップと重ねるならば、
ステップ1 志望校を考えて、自分が勉強しやすいよう、クセをさがす
ステップ2 苦手科目は志望校の過去問題の傾向を知り、取捨選択する
ステップ3 得意科目を伸ばしに伸ばしきる
だろうか。
 
自分で目的意識を持ち、ゴールが何かを認識していれば、この辛さは何のためかを立ち戻れる。矯正下着を日々つけ、苦しむことで、受験勉強にどう向き合うべきだったか、自分に落とし込めた気がする。
矯正下着も受験勉強も、外から人に詳細に見えるものではない。ただ、その見えない苦しみを積み重ねないと、いい結果は自分に返ってこない。
自分に負けずに、継続できるよう律することができるか。
弱かった自分の精神面も、ちょっぴり下着によって、矯正された気がしている。
 
 
***

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2017-05-18 | Posted in メディアグランプリ, 未分類, 記事

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