健康診断はあなたの身体の成績表
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記事:のの(ライティング・ゼミ 日曜コース)
あなたは毎年健康診断を受けているでしょうか。会社勤めをしていれば会社が毎年してくれますし、個人で定期的に受けている方も多いと思います。もし受けていないという方は速やかに受けて下さい。
ではあなたは、健康診断の結果が出た後、どうされているでしょうか。年齢を重ねてくると基準値を逸脱する項目も増えてきます。特に血圧、中性脂肪、コレステロール、血糖値
4つの項目の数値が高いという人が多い印象です。
まさかとは思いますが「ああ、血圧高いな」「中性脂肪ヤバいな」程度の認識で何もせずに終わらせていないですよね?
現役看護師である私から言わせていただくと、基準値を逸脱した項目があるのに何もしないのは非常に危険です。なぜならそれは身体からの警告を無視していることになるからです。身体は正直なので日常生活や精神的な乱れはすぐにデータとして現れます。健康診断はあなたの日常生活が身体にとって良いか悪いかがはっきりと出る成績表みたいなものです。因みに先ほど挙げた4項目は日常生活、特に食生活の乱れが大きく影響します。
検査データが悪いからといってすぐに何かの症状が出るわけではありません。だからこそ対策をしない、検査データが悪いことを忘れてしまう人が多いのです。
はっきり言いますが、症状が出てからでは手遅れとなることが非常に多いです。この4項目は特に血管や血流への影響が非常に大きいと考えて下さい。数値が悪いまま放置すると、血管壁に負担がかかり続けて破れる、瘤と呼ばれる血のこぶができる(破裂したら大出血)、血液の流れが滞って栓ができるなどの事態を引き起こし、命に係わる状態になります。また、命が助かったとしても元通りの生活に戻れる保証はありません。
血管の場所によっては麻痺が残ったり、言葉や思考に障害が出ます。透析が必要になったり、失明したり、足を切断したりしなければならなくなるかもしれません。怖いですよね。脅すようなことを言って申し訳ありません。しかし、私が勤める脳の病気の方が多く入院する病棟には、「数値が悪いことがわかっていたのに何もしなかった」、または「薬を飲んでいたが自己判断でやめた」という患者さんが非常に多いのです。そして麻痺や言語などの後遺症が残り今までの生活を後悔されます。
健康診断で数値が悪い項目があれば、その数値が何を表しているかしっかり調べましょう。そして自身の日常生活を振り返り、改善するべき点があれば速やかに改善して下さい。必要があれば医療機関を受診し、医師の指示に従うことも大切です。
通院する、薬を飲むという行為は面倒くさいです。だから治療をせず、または途中でやめて放置してしまう人が多いのでしょう。自覚症状もなければ治療の必要性を感じにくいのも仕方ないとも思います。しかし、放置したところで絶対に改善はしません。少しずつ少しずつ悪化していきます。そして、命に係わる大きな病気を引き起こします。
生活習慣を変えるのも、通院するのも、薬を飲むのも学生時代の勉強と同じようなものです。成績を上げるために「生活習慣」を変えて、苦手を克服するために「通院」して、点数をよくするために「薬を飲む」、そしてまた健康診断という試験に臨むのですから、学校の試験とそっくりですよね。
勉強や試験と考えるとまた嫌な気分になる人も多いかもしれません。しかし、「頑張らなければ」、「何が何でも改善させなければ」というストイックさは必要ありません。自分に大きな負担をかけず、長く続けていける改善策がとれれば良いのです。まあ状態によっては通院と薬を飲むのは必ずした方が良いですが。
医療者は病気になった人の命や人生を守るために全力で対応します。しかし、病気を発症する前の状態に戻すことはできない場合も多いのです。私は何とか命が助かっても後遺症が残った患者から「こんなはずじゃなかった、何とかしてくれ」といわれたことが数えきれないほどあります。
中には自身の身体と向き合い、しっかり通院し薬を飲んでいたのに命に係わる病気になってしまった人もいます。どれだけ対策しても100%防げるわけではありません。これも勉強と同じです。勉強したからといって必ず試験に合格するとは限らないのです。しかし、何もしなければ命に係わる病気のリスクをどんどん高めていくことになります。自分の身体に対する勉強や試験には命やその後の人生がかかっています。あなたを守るのはあなた自身、自分を守るために対策をするのです。そのことは忘れないで下さい。
健康診断結果がどれほど重要なものか理解していただけたでしょうか。今回は血圧、中性脂肪、コレステロール、血糖値の4項目をあげましたが、まだまだ見るべき項目は沢山あります。異常が無ければそれで良いですし、もし異常があってもそこで気が付けたらラッキーです。何か起こる前に、または早い段階で対策できますからね。まずは健康診断結果を見ながらご自身の生活習慣を見直してみて下さいね。
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