「どうせ思い通りにいかない」僕を救ってくれたたった1冊のノート
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:浦部光俊(天狼院リーディング倶楽部)
「なにをやったって、うまくいくはずがない」 そんな風に初めからあきらめてしまうことってありませんか。
例えば、仕事 「明日はプレゼン。どうせきっと競合に契約とられちゃうんだろうな」
例えば、恋愛 「思いを伝えたって、どうせ私を好きになるはずなんてない」
いつも最悪の結果を想像してしまう、そんな癖ありませんか。
僕はあります。
あれやこれやと考えた挙句、どうせ世の中、なにをしたって思い通りにはいかない、そんな漠然とした無力感にとらわれて、動けなくなってしまうこと、僕にはあります。
このネガティブ思考、どうしたら脱出できるのかと悩んでいたとき、僕を救ってくれたのは、あるノートの作り方でした。こんな簡単なことで、こんなにも前向きな気持ちになってくるのかと、驚きました。
それは、「準備ノート」を作ること。「すごい準備」(栗原甚著)で効果抜群とお勧めのノートです。
栗原甚さんといえば、数々のテレビ番組を成功させた名プロデューサー。代表作には、「ぐるナイ」 「行列のできる法律相談所」 そして、海外へ輸出され多くの国で大ヒット作品となった「¥マネーの虎」
そんな栗原さんが成功できたのは、相手の心を動かすことができたから。栗原さんの言葉を借りれば「自分の思い・考えを相手に伝えて、相手の心を動かすことができれば、望み通りの結果を手に入れられる」
そして、そのカギを握るのが準備、まさに「準備を制する者は、人生を制す」
確かにその通りですよね。でも……
「その方法がわからないから困っているんですけど」 これが本音ですよね。交渉力やコミュニケーション能力の大切さ、事前準備の大切さを説いた本はそれこそ山ほどあります。ただ問題は、具体的になにをしたらいいのか、それを教えてほしい。
そんな疑問に対する答えが準備ノート。栗原さんご自身が実際に交渉の現場で使い続け、その効果を確信しているノウハウがギュッと詰められているんです。
でも、そんなノート、作るのが結構大変なんじゃないのと、心配されている方、ご心配なく。作り方の基本はいたってシンプル、ノート見開きたった2ページが成功のカギだそう。僕も早速その気になって、準備ノートを作ってみることにしました。
なるほど、見開き2ページはノートの真ん中を使うのか。ノートの前半と後半を使い分けたいからと。
見開き2ページを4つのブロックに分けてと。ふむふむ。左から、交渉相手、つまり僕が心を動かしたい相手、それから、自分、問題点、解決策とタイトルつけて、必要な情報を書き込んでいくと。
こっちとあっちを線で結んで、関係がわかるように…… ふーん、わからないところは、わからないままにしておけばいいのか……
具体的な指示に従い、ページを埋めること30分弱。なんとなくこんなものかな、とできあがったノートを見てみると、なるほど、確かにこれはわかりやすい。たった2ページで視界が広がったような気がします。
そこには、交渉相手と自分の立ち位置がまとめられています。立ち位置がわかると、おのずと解決すべき問題が浮かび上がってきて、そして、
あれ、本当に難しい問題って意外と少ないのかも……
みなさんも経験ありませんか。問題が多すぎてパニックになりそうなとき、問題を一つ一つ書き出し優先順位をつけていくと、次第に頭も心も冷静さを取り戻して、だんだんと突破口が見えてくるということ。
栗原さんによれば、交渉もまったく同じ。難しいとパニックを起こさず、相手と自分の立ち位置を把握して、問題点を洗い出して、解決策を考えていく。
もちろん、すべてが一度に解決するわけではありません。でも、まずはすぐにやれること、難しいことを分けてみる。相手がこう出たら、こっちはこう提案したらどうだろう、なんて考えてみる。すると、最初には見えていなかった問題点が見えてきたり、調べないといけないことがわかってくる。それを繰り返しながら、一歩一歩ゴールに近づいていく。
そんな時に最適なのが準備ノート。
見開き2ページには、交渉相手、自分、問題点、解決策。結んだ線はそれぞれの関係、空欄にしておいたところは未解決の問題と、必要な情報が一目で分かります。さらに、集めた情報は、ノートの前半には交渉相手に関するもの、後半には自分たちのものと、整然とまとめられる。もはや、ノートではなく、戦略地図と呼んでもいいかもしれません。
そして、もうお気づきの方もいるかもしれません。この準備ノートでできること、それは「交渉の仮想シミュレーションの見える化」 相手と自分の位置、それに対する問題点と解決策がまとめられた地図を目の前に、何度も何度も交渉のシミュレーションをすることができるのです。知りたいことがあれば必要な情報はすぐに見ることができます。新しい情報を追加していけば、シミュレーションの精度はどんどんと高まっていきます。そして、実際の交渉では、このノートでやったことを再現するだけ…… まさに、「すごい準備」
「これならできる気がする」 道が開けたような気がして、なんだか自信を感じている自分がいます。さっきまでの漠然とした不安はどこに行ってしまったんだろう、目の前の準備ノートに目をやります。
地図……
腑に落ちた気がしました。きっとあの不安の正体、それは、どこに向かっていいのかわからなかったから。未知への恐怖だったんでしょう。でも今は……
でも今は、僕には地図があります。共に歩いていけばきっと大丈夫。未知への道は準備ノートが教えてくれます。
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