天狼院CAFE

全てを感動に変える「里山十帖のりんごジュース/みかんジュース」《天狼院CAFE MENU》

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今から4年ほど前のことです。

私たちは新潟にいました。

2015年8月2日。天狼院店主三浦と、当時大学生だった私たちは4人で日本三代花火大会でも有名な「長岡花火」に向かっていました。炎天下、50万人もが集まる一大イベントへ本屋さんとしてまさに「本」を売りにいったのです。

始まりは「白菊」という一冊の本でした。

長岡大花火と伝説の花火師について書いた名作。天狼院では「二代目天狼院秘本」としても知っている方も多いかもしれません。
秘本とはタイトル秘密、著者秘密、面白いことは保証します。という形でその名の通り天狼院の真っ黒のカバーで覆った上で販売そしている天狼院では定番のシリーズなのですが、

店主三浦が、
本当にこの本は、天狼院秘本に相応しいか。

お客様はこの作品で満足するだろうか。

何より、自分自身が感動しているだろうか。

身震いするほどに売りたいと思っているだろうか。

と自身のプライドをかけて選書しています。

身震いするほど売りたい! という気持ちが高まったのでしょう、
本の舞台である「長岡花火」にてこの「白菊」を売りいにくという無謀な挑戦をしにいっていましたのです。

しかも2回目も。

実は2014年に三浦が一人で挑戦した事があり、その時の記録は10冊でした。
記事参照


そのリベンジを! という事で私たち天狼院スタッフが売りに出かけたのが2015年のことでした。

記事参照

焼きそば。たこ焼き。わたあめ。

そんな並びの横に「本」の屋台を並べて本はいかがですかー! と必死に声を張り上げましたが、結果虚しく販売数は9冊。 あれだけ準備したのに! 100冊売り切る算段だったのに!!!

短い時間ではありましたが、大きな声を張り上げ続けていたことと、夏の暑さ、前夜の販売準備での寝不足。疲労もピークに達していました。

しかし、そんな疲れを吹っ飛ばしてくれるような大きな感動が私たちを待っていたのです。

販売を終え、残った在庫を渋々片付け終わった後、私たちは今度は長岡花火を楽しむ側として、観賞会場にいました。
おもてなしして下さったのは、今や週刊ダイヤモンド「百花繚乱 ニッポンのリゾート」特集で、総合3位!料理部門では第1位!カンブリア宮殿にも取り上げられた予約のとれない人気の旅館『里山十帖』の皆さん。

「本当に良い宿があるんです」

白菊の著者であり、温泉エッセイイストでもある山崎まゆみさんがひっそりと教えて下さったのが、この『里山十帖』さんでした。

2014年5月にオープンしてから2年目で、メディアに大きく取り上げられる前からすでに予約がなかなか取れない人気のお宿。
その料理を味わいながら花火を楽しめるという最高のご褒美は、私たちの疲れを一気に癒してくれました。

しかしそのおもてなしはもちろん、その場にいた4人が全員一致で、一番感動したものがありました。

お食事とともに、飲み放題も楽しめるということで、どれにしようかとメニューを見ていると
スタッフの方から「ソフトドリンクもおすすめですよ」と言われました。

20歳は超えてましたが、あまりの疲労度にお酒を飲んでは眠ってしまいそう。ということから言われた通りにソフトドリンクを頼むことにしました。

「それなら りんごジュースがおすすめです」

と言われるがままにリンゴジュースを頼みました。

「!!!!」

言葉にならない感動が口いっぱいに、もはや体全体に染み入るようでした。

「やばい!これはやばい!」

その呼びかけに他のスタッフも1杯目のアルコールを急いで飲み終えて「リンゴジュースお願いします!」と注文をしていました。

そのあとはもう感動の嵐。
「なにこれ、すごい! めちゃめちゃおいしい!」

「濃いけど、何杯でも飲んでいたい!」

「染み入る……。りんご! って感じだね」

さっきまでの重たい空気はどこへやら。花火の始まる前の時間。話題はもうずっとそのジュースの話になってしまいました。

そんな様子を見て、スタッフさんが

「そんなに喜んでいただいて……! ありがとうございます。よろしければ『みかんジュース』もありますよ」

そう言って出して下さったのはそれまた違う感動でした。

「美味しい……!!」


それからというもの、参加されている皆さんがほとんどお酒を楽しんでいる中で、私たち天狼院の卓だけは「りんごジュース」と「みかんジュース」を永遠と飲み続けていました。

「いやーーーー、美味しい。これって、東京や福岡に送っていただくことってできないんですか?」

店主の三浦がの商売人の顔がチラッと顔を見せました。

「本来はネットショップで販売している商品も多いのですが、このリンゴジュースとみかんジュースはネットには売っていないんですよね……」

「いえ、個人で買いたいのではなくて、店で出したいんです!!!!!」

そこからは、店主の腕の見せ所でした。 里山十帖さんも快くOKをしてくださり、

今では全国カフェの入っている天狼院の店舗ではこの「りんごジュース」「みかんジュース」がお飲みいただけるようになっています。

「このジュースに出会えたから、むしろ今回はプラスなんじゃない?」

失敗も疲労も、全てが感動に変わった瞬間に、その場の全員頷いていました。

里山十帖の「りんごジュース」「みかんジュース」

こう記事を書いているいる今もまた、飲みたくなってくる。

天狼院カフェで「感動」をご用意してお待ちしています。

*店頭では瓶でのご購入も可能です(1,600円+税)

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2020-03-15 | Posted in 天狼院CAFE, 記事

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