リーディング・ハイ

今話題の「君の名は。」を僕に観ようと思わせた、たった一つの単語《リーディング・ハイ》


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記事:住所不定☆ジョブズ(リーディング・ライティング講座)

 

僕はあまり映画を観に行きません。それは、家で観ても良いのではないかと思うからです。確かに、DVDやBlu-rayになるまでに時間がかかりますから、話題についていけないかもしれません。しかし、家で観れるようになるまでに忘れ去られるような作品であれば、映画を撮った人たちには大変申し訳ないですが、そんなに長い間話題になる事もありません。ようするに、僕の生活の中ではほとんど困らない事を意味します。逆に、自分がどうしても観たいと思った映画は、特に話題にならなくても観に行きます。そういった作品は間違いなく存在します。

 

それでも話題作は、多くの人に観られるからこそ話題作なのであって、コンテンツとして優れていると思うので気にはなります。でも、映画館で観るとなると一発勝負で、しかもあまり安くない。先ほどの話しに戻りますが、DVDが出てからレンタルした方が安いですし、何度でも観直せます。そんな理由から、家で観る機会が多く、映画館ではよっぽどの事が無い限り行きません。

 

しかし、困った事に天狼院ではよく映画の事が記事になります。最近も1つの映画で、お二方が記事を上げました。

 

「君の名は。」

 

エンターテイメント業界の人もこの映画は話題にしており、よく記事を目にします。しかし、記事の内容を観ると、その映画がいかに面白いかという事に触れることはなく、「興行収入」がいくら突破した、「観客動員数」が何人突破した、といった事に終始している事が多いです。その数字こそが、どれほど面白いのかというバロメーターになるのでしょうが、残念ながら僕の心には響きません。数字=面白いという作品であれば、僕の中ではDVD視聴コース決定です。

 

実は、天狼院で最初の記事が上がった時にも、映画館で観ようとは思いませんでした。それを読むと、この作品がジブリの「宮崎駿」氏級の作品である事もわかります。僕にとって宮崎駿氏の作品は別格で、映画館で観る作品です。それも無条件で。ポイントは「ジブリ」の作品ではなく、宮崎駿氏が監督をしたかどうかです。言葉は悪いかもしれませんが、それだけでその作品を映画館で観る価値があると決めつけています。観ようかどうかなんて迷いません。

 

しかし、それでも「君の名は。」を観に行く気にならなかったのは、監督の「新海誠」氏をよく知らないからです。映画館で観るほどの作品なのか決めかねていました。

 

しかし、天狼院で二つ目の記事を読んだ時に考えが変わりました。その記事も、最初の方はこの作品がどれほど面白いか、という事が書かれておりかなり興奮した事がわかりました。それでも最初のうちは、ただ冷めた感じで「ふーん、面白いんだ」程度にしか思っていませんでした。その低いテンションで読み進めているうちに、ある単語に目が止まりました。いや、凝視したといっても良いかもしれません。

 

「おっぱい」

 

なんの心の準備もしていない無防備な状態のところに、なんという強烈な単語を持ってくるのでしょうか。婚活中でエロい妄想大爆発中の独身男性には強すぎる刺激です。

 

しかし、どういう事なのでしょうか。ちょっと想像してみたいと思います。これを書いている時点では改めて資料を見ていないので、薄らぼんやりした記憶を辿っているのですが、確か主人公の男女が入れ代わった話しだったと思います。

 

そこでおっぱいをキーワードに考えると、もし男子が女子になった時に最初になにをするかを想像してみました。簡単です。自分が女子になってしまった事を確認するために、自分でおっぱいを揉みます。それで自認すると思います。バストサイズが「AAA(トリプルエー)」の場合は、判断が極めて難しくなる可能性がありますが、一般的な大きさがあればそれでわかると思います。あとは、ヒロインの娘が巨乳である可能性ですが、そこまで大きくなかったと思います。それとも着やせしているのでしょうか。どちらにしても、観ていない状態でこれ以上妄想するのには限界があります。

 

この記事を読む限り、男子の満足度が高く、そのキーワードが「おっぱい」である以上、観に行かない理由は存在しません。

 

行きます。

行きますとも。

おっぱ……じゃなくて「君の名は。」を見に。

 

 

 

という訳で、観てきました。そして、観終わって思いました。

 

「やられた……」

 

完膚なきまでにやられた気分です。もちろん、良い意味で。おっぱいについても理解しました。「そこまでやんなくても良いじゃん」、という感想です。

 

今回は、とにかく「おっぱい」に注目して観ていました。そうです。完全に楽しみ方を間違えています。しかし、「男子には女子になりたい願望がある」という記事を見た事があるのですが、この映画を観て妙に納得出来ました。

 

僕ですか?

ご想像にお任せします。

 

実は映画を観終わって、僕にも頭に浮かんだ単語があります。それは、男子の満足度が高かったという事と関係しています。何故なのか自分なりに注意して観ていました。

 

その浮かんだ単語とは「感情移入」です。

 

僕の認識では、主人公は男女の計2名だと思っているのですが、それでもストーリーの肝になるところで、男性主人公がとても頑張るシーンがあります。そこで男子は感情移入してしまうのではないかと思いました。同時に、女子には「ボーイズラブ」に代表される「腐女子」のように、性転換して感情移入出来る能力を持っている人がいます。女子の場合は、ここで感情移入出来るかどうかで評価がわかれるのかな、と思いました。

 

ここでは「おっぱい」と「感情移入」というキーワードを挙げましたが、この二つがうまくバランス良く機能したので、僕を含む多くの男子は面白かったと感じたのだと思います。

 

Facebookに映画を観に行った事を書き込んだら、知人の男子から「僕も初めて映画館に二回も観に行きました」というコメントが入りました。彼は「おっぱい」に引き込まれたのか「感情移入」出来たから惹き込まれたのか、ちょっと聞いてみようと思います。

 

だけど、記事とはいえ、こんなに「おっぱい」を連呼したのは生まれて初めてです。「おっぱい星人」と呼ばれないか心配です。

 

 

  
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2016-09-25 | Posted in リーディング・ハイ, 記事

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