【女優がいる書店】芝居をつづけるのは何故ですか?《女優デイズ独り言編》
年下の女優や、同じくらいの年齢の役者と仕事をする時に思うのは、2種類に分類されるなぁ、と言うことだ。
天性の才能や魅力を持っている人、
そして、
凡才ながら気持ちは高みを目指すもの。
天賦の才を持つものたちとは所謂ガラスの仮面で言うところの北島マヤである。ガラスの仮面の主人公であり、ベテランすら戦かせるほどの演技力を持つ。
しかしてそんな人間はこの世の中に何人居るだろうか。
ほんの一握り。そしてその一握りはきっとすでに世に出ており、テレビなどのメディアの中のスターである。
スターを夢見、しかしスターからは遠い所にいる我々は一体どうすれば良いの?と嘆く子も私くらいの年齢になると、とても多くなる。
夢はいつしか現実味を帯びて、就職や結婚の方が思考の比重を重くして行く。
仕方が無いことだ、けれど、さみしくもある。
私たちはお嫁さんを夢見る前に一度、姫川亜弓を目指さなくてはならない。
非凡の家系に生まれたお嬢様の亜弓さんは、一見私たちとは程遠い存在のように思える。
けれど、自分の力を過信することなく、環境に委ねることも言い訳することもなく、ただ役者としての自分を磨くことのみに専念し、ナナヒカリだなんて言わせない確固たる実力を手にするのだ。
それこそ見習うべき所。
役者としての力をつけること、自らを磨き邁進し続けると言うのはどんなに大変なことか。
夢を見ることは簡単だ。
北島マヤは憧れだ。
初めての舞台でスターになる、様々な演出家に惚れ込まれる。
様々なメディアが目を離せないような磨かれる為に生まれたスターの原石。
そして、でも、現実を知った時、北島マヤにはなれないとわかった時、夢を諦めるのもまた、簡単なのだ。
私よりも年齢が下であったり、キャリアがなかったり、同じくらいの年でも迷っている人に私は言いたい。
お前は何故芝居に手を出したのか、と。
10代の頃からお芝居しかしてこなかった私にとっては芝居は生活の一部、自分の一部、あるべきもの、呼吸するのと同じくらい体の一部なのだ。
それを切り捨てられるのは何故?と問いたい。
亜弓さんは視力を失おうとも、身体の危機にあろうとも、舞台に立ち続ける。
それは、北島マヤの様に素直に「お芝居が好き!」と言うのでは無いと思う。
いままで費やしてきた時間、培ってきた経験値、努力、を放り投げる事が出来ないからではないか。
もちろん好き、なのもあるだろう、けれど最早意地とプライドが上を行くのだと思う。
それを捨てる時こそ、惜しみなく捨て去れる時こそが、引退の時なのではないか。
売れない、やめたい、どうしよう?と悩んでいる諸君はその思いをどう処理するのだい。
ぽいぽい捨てられちゃうなら捨てちまえ!
けれどその重い思いと付き合うなら、とことん付き合った方が良いと、ガラスの仮面を読みながら思うのだった。
まだまだ足掻きたい所存です。
劇団天狼院マネージャー兼演出の本山です!
ついに豊島区公会堂、予約してきました!
これでやるしかなくなった!
802人の客席をフルで埋めます!
これは一つのチャンスです、私の芝居人生においての。
ですからこの胸ににこごる熱い思いとプライドと意地をかけて、面白い事します。
劇団天狼院、オーディションもやりますからね!
みなさまふるってご参加くださいませ!
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