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福岡天狼院

ドアのその向こうへ「天狼院書店のドアを開けた日」《福岡だよりby福岡天狼院 嘉村佳奈》


わ、私本屋さんしたい。

仕事終わりにカフェが併設されたいつもの本屋さんで、なんとなく手に取った本を読んでいた時だった。

もともと、読書なんて全く興味のなかった私。高校生まではかろうじて漫画くらいは人並みに読んだが、大学に入ると遊び、サークル、バイトに夢中になり漫画すら読まなくなっていた。

社会人になり、「人を元気にしたい」という理由で営業職に就いた。世間も世の中の仕組みも何にも知らない、入ったばかりの新人の頃は成績はよかった。
私はもっと人を元気にしたくて、もっと人の役に立ちたくて私は本を読むようになった。なのに、おかしなことに、本を読むようになって自分のしている事にだんだん自信が持てなくなっていった。

本を読めば読むほど、会社の売れ!

という姿勢と

私の人を元気にしたい!

という思いの溝は深まっていった。

私は2年間がむしゃらに営業して、辞めた。
自分に嘘はつけなかった。

それから、半年間働かなかった。

本にちゃんと出合ったのはその時だった。
毎日何をするでもなく、いつもの本屋さんで珈琲を一杯だけ頼んで時間が許す限り本を読んだ。どんどん本の魅力に取り付かれていった。

ちょっとずつ元気を取り戻した私は、また人を元気にするために働き出した。
ふつふつと自分の中に小さな何かが芽生えてることに気づかないままに。

それからも、私は本を読んで、読んで、読み続けた。

そして、本を読みながら自分の好きのヒントをたくさん集めた。
文章を読んで私の心が動くのを感じたら、その衝動をノートに書いた。

毎日の生活と、本から感じる異世界と。
その二つが相まって私の明日が生まれていく。

ヒントが集まったとき、体に衝撃が走った。

わ、私本屋さんしたい!!
接客する本屋さんしたい!!!!

人を元気にしたいという思いと、私自身が本に元気にしてもらった経験。

次の瞬間、持っていたスマホでこう検索してみた。

「本屋さん 接客する」

そんなものあるのかも分からないのに。
そうして1番に出てきたのが天狼院書店だった。

READING LIFE
本を読むことを通して実現する生活自体もデザインしていく

再び、体に衝撃が走った。

本を読んだはいいが、その後どう行動に移せばいいのか分からない。
まさに私が本を読んで感じていたジレンマだ。

本とは様々な可能性が込められた「小さなどこでもドア」

三度、体に衝撃が走った。

好きなドアを見つけて、開けることが人生を変える。今までドアは見つけてきたけど開け方が分からなかった。

すぐに飛行機のチケットを予約して、夢中で天狼院書店に電話を掛けた。
偶然にそのとき、店主がいた。

およそ一週間後に、私は天狼院書店のスタッフになることが決まった。

それから一週間後。

2015年5月29日午前9時。

私は東京に降り立った。
そして、不思議な書店、池袋の天狼院書店の扉の前に立った。

大きな荷物と博多土産を持った私は、少し緊張しながら、その書店のドアを開けた。

広くはないのに、無限の可能性を感じる空間。
威圧的ではないのに、威厳に溢れた本達。
とても柔らかい笑顔なのに、バイタリティに溢れた仲間。

そして、小さなどこでもドアがそこかしこに並べられていた。

思わず、わあ、と歓声を上げて、そのひとつを手にとった。

これが、私の新しいREADING LIFEの始まりだった。

ふと、私は本から目を上げた。

迎える側となったとき―
そう想像しただけで、胸の高鳴りが抑えられなかった。

素晴らしい何かが待っていると確信した。

 

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2015-06-03 | Posted in 福岡天狼院

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