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京都・河原町をぶらついてみたら「ヘンな街」だった話


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:池山 和希(ライティング・ゼミ冬休み集中コース)
 
 
「さすがに京都は寒いなぁ……」
12月29日。仕事納めのその翌日の朝に兵庫県の自宅を出て、僕は京都の祇園にいた。
やっぱり京都は冷える。兵庫や、実家のある大阪とは根本的に気候が違うみたいだ。ただ、そんなところも情緒があると感じてしまうところが古都の魔力というやつなのかもしれない。
 
 
その日は天狼院書店が主催するライティング・ゼミを受けるために早起きして京都まで足を運んでいた。
京都駅までの新快速で爆睡をかましていたことはここだけの秘密だ。
 
 
その日の講義を受講し終わった僕は、せっかくなので京都天狼院のすぐそばを流れる鴨川の周辺をぶらついてみることにした。
 
 
まずは河川敷を歩いてみる。のどかな雰囲気で時間が静かにゆっくりと流れている。ランニング中のおじさんや、三匹集まって戯れるトラ猫の姿が僕に不思議な安堵感をもたらした。
鴨川を渡って少し歩くと阪急河原町駅がある。
 
 
今思うとこちらへ歩いてきたことは単なる僕の気まぐれではなくて、見えない何かがそうさせたのかもしれない。
 
 

周辺を少し歩いてあたりが暗くなったころ、僕はこのあたりがとても「ヘンな街」であることに気が付いた。
駅周辺は若者たちが行きかうにぎやかな雰囲気だった。
このあたりでは外国人観光客が多く見受けられる。50メートル間隔でいるんじゃないかと思わせるほどのストリートミュージシャンたちの演奏がどこを歩いていても聞こえてくる。しかし僕が「ヘン」だと言っているのはそういうところではない。ある程度の都会であればこの程度はごく普通だ。
 
 
じゃあこの違和感は何なのか?
 
 
僕はこの街の、都市としてのバランスがとてもヘンだと思うのだ。
 
 
先述の通り、河原町駅周辺は栄えていて若者たちが通りを賑わせている。ところが一歩路地裏へと足を踏み入れると、大衆居酒屋や風俗店の照明が暗闇を照らしていて、退廃的な空気が流れている。なんとなく足早になってしまう感じだ。
路地裏を抜けると今度はザ・京都といった和の雰囲気だ。木造の建物が立ち並び、その中にはお洒落なカフェや割烹が入っているようだ。
川沿いから街を見返せば、洋風の造りの建物が対岸へと激しく主張するように並んでいることに気が付く。
 
 
静と動。
繁栄と退廃。
光と影。
和と洋。
 
 
河原町駅を中心に、これらが互いに隣接してこの街は成り立っていた。
 
 
僕は就職するまでずっと大阪に住んでいたから、大阪の地理はある程度頭に入っている。大阪でこのあたりに一番近い雰囲気を持っているのは梅田だが、あそこでもここまでヘンではないと思う。
梅田にもこれらの要素はあるにはあるが、少なくともあちらではそれぞれがある程度の距離感を保って一つの都市になっている。少なくとも大通りのすぐそばに風俗なんかがあるということはほとんどなかったはずだ。
さらに言えば、梅田の場合は鴨川河川敷のような静かな空間などどこを歩いたって見当たらない。ここは京都ならではといったところか。少なくとも淀川沿いを歩いたって同じ体験はできないだろう。
 
 
当てもなくブラブラして歩き疲れてきたころ、もうすっかり空が暗くなってしまってからふと気が付いた。
この街に違和感を覚えていたのは僕だけなのか、現地を歩く人たちはこの街をすっかり受け入れているようだ。
 
 

いや、違う。この街自体がどんな人でも受け入れる懐の大きさを持っているんだ。
 
 
そう気が付いたころにはもうすっかり河原町が好きになっていた。
最初に覚えた違和感の「ヘン」は、いい意味での「ヘン」になっていた。友達の友達ぐらいによくいる「変わってるけどなんか面白い奴」みたいな感じだ。
 
 
いやはや、やっぱりたまには遠出もいいものだ。
現在の僕の中の「ベスト・オブ・街」である城崎を脅かす勢いかもしれない。人との出会いは素敵だが、場所との出会いもまた素敵だと思えた。
 
 

「京都はオシャレ」だと人は言う。確かにそうだが、それはある一面でしかない。
日本を代表する観光地であるがゆえにあらゆるタイプの人を受け入れる土台が出来上がっている。
現地民だろうが観光客だろうが、ここでは千年の都が持つ魅力に取りつかれる。この河原町はそんな京都の特性を凝縮したような場所だった。
この記事を書き終えて帰ってしまうのが惜しいくらいだ。きっと家に帰ったら河原町が恋しくなる。
 
 

京都の魅力をもっと深く知りたい方には、河原町とその周辺をあてもなく歩いてみることをオススメする。きっとここが好きになるはずだ。
 
 
さて、そろそろ帰ろうか。きっとまた来たくなる。きっとまた来る。

 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2020-01-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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