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ダイエット難民の私が出会った究極のダイエット法


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記事:はとりゆか(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
ダイエット難民の私が出会った究極のダイエット法。
 
それは、断食。
 
図書館で見つけた「月曜断食」という本がきっかけだ。
著者がいる鍼灸院が近くにあることが分かり、チャレンジしてみることにした。
 
食を断つという言葉からは、壮絶な我慢や修行のイメージが漂うが、全くそんなことはない!
人の食事を見てムキーっとなったり、我慢したりするようなものではなくて、
自分自身の気持ちや欲望に向き合う、自分探しの旅のようなものだった。
 
結果として、昨年6月からの半年で、体重が7kg減った。
 
食品の置き換えやレコーディング、ブートキャンプや有料アプリ……
ちまたで見聞きしたダイエット法にたびたびチャレンジしてはいたが、
分かりやすい結果も出ないし、続けるのが面倒になって、立ち消えていた。
 
そんな私でも、のらりくらりと継続して、
食欲や体重をコントロールできるようになったのだ!
 
お腹が空いているかどうかわからないけど時間が来ると食べてしまう人、
つい一品多く頼んでしまう人、無意識にながら食べをしてしまう人、
どうせ食べるなら美味しいものがいいと思って毎度はりきってしまう人、
どんな方法でもしっかり取り組めば、いつかは痩せられるはずだと思っている人……
そんな人におすすめのダイエット法だ。
 
まず、断食は、お金がかからない。気持ちさえあれば、できる。
 
厳密に言えば、1-2週間に一度の鍼治療の分だけはお金がかかったが、
これまでも、別の医院で肩こりの鍼治療に通っていたので、
特別な支出が発生したという感じではなかった。
 
ただ、鍼灸院で、食生活にまでアドバイスをもらうのは初めて。
初回のカウンセリングは、ちょっと緊張した。
 
先生から、どうして痩せたいんですか? と問いかけられた。
 
自分の意に反して、あれよあれよと太ってしまったから。
こんな自分で人前に出るのがいやだから。体が重くて、気が重いから。
億劫がらずに、意欲的に活動できるようにしたいから。
 
話していくうちに、自分に自信を持ちたかったんだ、と、認識した。
 
断食という手段をとる目的は、胃のサイズを適切なサイズに戻すこと、
自分に必要な量を食べていけるようにすること。
 
ルールが少しだけあって、当日は白湯だけで過ごすこと、水分はたっぷりとること、
翌日の朝は果物とヨーグルトにすること、は守らなくてはならない。
それ以外の食事では、食べる量を胃の大きさと同じこぶし2つ分にすること。
 
週末には家族と一緒に「美食」と呼べるようなごちそうを食べてもよい!
さらに、何よりうれしかったのは、断食の日以外は、お酒もOKということ。
日本酒やビールは避けて、ワインや焼酎にするようにアドバイスされた。
 
朝、ティファールの電気ポットでお湯を沸かす。
 
沸かしたてのお湯をコップに注ぎ、冷めた頃に、ひと口、ゆっくりと口に含む。
ゴクリと飲み干すと、じわーっと胃が温かくなっていく。
食べ物の通り道や、胃を実感した。お湯がおなかに入っていく!
お湯に限らず、こんな風に、じっくりと何かをかみしめる瞬間は、これまでなかった。
 
通勤時間中、空腹を感じるかと思いきや、
仕事のメールを確認したり、本を読んでいると気が紛れて、
食べ物のことは不思議と考えなかった。
 
会社では、メールの返信や打ち合わせに追われて、あっという間に時間が過ぎた。
昼休みには、本屋で立ち読みをしたり、会社周辺を散歩したり、時間の使い方も変わった。
 
1-2週間に一度、鍼灸院へ。治療の前に体重を計測する。
 
先生とはいえ、第三者に自分の体重を、しかも定期的に開示するなんて……
ちょっと抵抗はあったものの、これが、大事なんだと気付いた。
増えてしまったときには原因を聞いてくれるし、減ったときには一緒に喜んで褒めてくれる。
 
事実を客観的に受け止めて、共感して、助言をくれる存在はありがたい。
誰かに寄り添われることは、この年になると、ちょっとこそばゆかったが、とても心強かった。
職場や家族への向き合いにも、寄り添いの気持ちを活かしていきたいと思った。
 
ひと月ほど経ったところで、2kg減った。食べる量も確実に減った。
無理やり減らしたと言うよりは、とても自然に、それ以上食べられなくなった感じだ。
 
逆に、これまで、普通にごはんが足りなくて、お代わりしていたのが、信じられない。
よくもあんなに食べていたものだ……と自分が怖くなった。
食べている時は、目の前の物体を平らげることに必死になっていて、何も考えなくてよかった。
生命維持のための食ではなく、ストレス解消や快楽に近かったのかもしれない。
 
体重が減り始めると、不思議なもので、断食以外の日の食事の時にも、
これはいま自分が欲しているものなのかどうか、この量が必要なのかどうか、
立ち止まって考えられるようになってきた。
 
自分自身でしっかり取捨選択して、自分の判断を受け止めて、しっかりと味わう。
食べることを通じて、自分自身に問いかけて、よりよい答えを見つける姿勢が身についた。
 
副産物としては、朝晩の自宅での計測結果を夫に報告して、
お互いの健康管理をするという新たなコミュニケーションも生まれた。
 
私にとって断食は、ちょっとした自分改革プロジェクトだった。
一過性のものではなく、自分自身に向き合う方法として、一生付き合っていける気がしている。
 
 
 
 
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2020-01-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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