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留学中だからこそ日本語を!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:鈴木亮介(スピード・ライティングゼミ)
 
 
「留学中は日本人で固まっちゃダメ!英語漬けになれ!」
海外留学の体験談で、よく書かれている文句である。
今まで海外に出たことがなかった僕は、もし留学する機会があったら、そのアドバイス通り英語に徹しようと強く思っていた。
僕みたいな純ジャバにとって、留学は貴重な機会だ。
留学では日常的に英語を話さざるをえないので、苦手な英語を鍛えるには絶好の環境。
そんな状況で日本語を話すなんてもったいない!
行列のできるラーメン屋で、わざわざチャーハンを頼むようなものだ!
 
そんなことを思っていたので、ロンドンへ留学することに決まったとき、僕は
会話は英語!
メモも英語!
日記も英語!
ネットサーフィンでも英語!
そして日本人で群れず、外国人の友だちを作って、Facebookに現地の友だちと肩組んでいるところを写真にとって、イケてる感出そう!
などと心に決め、まるで修行僧のごとく、英語に精進しようと思っていた。
 
そしていま、留学は終わりを迎えようとしている。
留学して4週目になり、僕は1週間後には日本に帰ることになっている。
で、留学前に決めたことができているかといえば、全くそんなことはない。
さすがに大学での会話は英語だったが、空いてる時間は日本語のサイト見ているし、日記は日本語で書いていて、週末は日本人の同級生と観光している。
 
でも僕は、それで良かったと思っている。
それは、英語という環境の中で、日本語の良さを体感したからだ。
 
英語でのやりとりは、なんだか事務的にしゃべっている感じがする。
「I’m happy」って言っても、心はそこまでハッピーじゃないし。
「Fine, thank you」って言っても、なにがfineだかよくわからず言っている。
先生との会話は英語だけども、あくまで情報として受け取っている感じがしていて。
こちら側の意思表示も、先生には一応伝わっているようだけど、イイタイコトは全部言えずに、似た意味の、無機質な言葉を発している感じがする。
 
そういうのが1日中ずっと続くと、結構疲れる。
ありのままの心を吐き出せる場がどこにもなくて、帰宅して部屋に戻ると「めちゃくちゃ疲れた〜」とか、「ああ〜めんどくせえ」とか、気づくと独り言を言ってるのだ。
まるで1日分の日本語を吐き出すかのように。
 
平日はそんな感じだったから、週末に日本人の友人と旅行している間は、本当に楽しかった。
お互いの近況報告とか、日本と違いに驚いたこととか、たとえとりとめもないことでも、日本語で気兼ねなく話せるのが、ほんとにうれしかった。
なんというか、ちょっとしたやりとりにも気持ちがこもるのだ。
だよね〜
たしかに〜
そんな小さなやりとりであっても、心がうるおいを取り戻す感じがした。
日本語では、受け取ることば、発することばに、心が乗せることができるのだ。
 
留学中に日本語のありがたみを再認識した。
なくなって初めて気づくというものなのだろう。
感じたことを十分に、そして気持ちを込めて話せるのは、やはり日本語なのだ。
自分のありのままを表現できるのは、僕にとっては日本語なんだ。
 
もしこれから海外に行く人がいたら、日本語について少し考えてみてほしい。
思った以上に自分から切り離せず、心と一体になっていることに気づく。
そして、僕はたとえ留学中でも、ふつうに日本語をどんどん使っていいと思う。
それは、決して逃げではない。
仕事をはかどらせるために気分転換に運動をするのと同じだ。
英語での勉強をしっかり頑張るためにも、日本語に浸って癒されるのは良いことだ。
 
 
 
 
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2020-02-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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