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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:高橋 和江(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
「体感が秒だった」
ときどきTwitterで見かける言葉である。あることをしていると、あまりにも楽しくて、面白くて、過ぎた時間があっという間だったということを表している。物事が楽しいと過ぎる時間が早いと感じたことは多くの人にあることだと思う。好きなアーティストのライブに行ったときは3時間があっという間に感じるし、好きな漫画や本を読んでいるときは時間を忘れる。でも、「秒」というほど短く感じたことはあまりなかった。過ぎた時間の感覚が「秒」というのはいくらなんでも言い過ぎだろうと思っていた。
 
しかし、ある日突然その体験をした。
「ヒプノシスマイク」というコンテンツのドラマトラックを聞いた時だった。
 
気に入っていたアニメの特集記事に誘導されるようにスマホの画面上に現れた「男性声優によるラップバトルプロジェクト」という聞いたこともないコンテンツ。原作漫画もない、アニメーションがあるわけでもない。なぜか心惹かれ、iTunesでダウンロード。珍しいコンテンツだなと思いながら、イヤホンを装着して、再生ボタンを押した。
 
「体感は秒だった」
 
収録されているのは楽曲数曲とドラマパート。1時間ほどの再生時間のはずだった。
時計を見ると確かに1時間は経過している。平日の夜だったので、翌日も朝から普通に仕事がある。いつも眠っている時間をとうに過ぎていた。
 
「なんだこれは、他の作品はどうなんだろう」
私には、気になることはとことん調べたり集めたりする癖がある。あっというまに「ヒプノシスマイク」のすべての楽曲、ドラマトラックを集めた。そして、仕事が終わると毎晩、むさぼるように聞いた。
 
そのどれもが体感が秒だった。聞き始めるとあっという間にのめりこみ、時間が過ぎていく。
通勤には車を利用しているが、集中して聞いて事故にあいそうになったため、通勤中は聞くのをやめることにした。
 
「ヒプノシスマイク」は、簡単に言うと武力による戦争がなくなった世界で、ヒプノシスマイクという人の精神に干渉するマイクを武器に、ラップバトルで3人1組のチームが戦うというスト―リーだ。短い文章で伝えきれない自分が不甲斐ないので、詳細は公式サイトを参照してほしい。当初はイケブクロ・ヨコハマ・シンジュク・シブヤの4チームの戦いであったが、今はさらにオオサカ・ナゴヤが加わり6チームとなっている。各チームにチーム曲なるものがあり、そして各チームのメンバー1人ずつにそれぞれ楽曲がある。ストーリーはドラマトラックですすんでいく。
 
この楽曲すべてが本当にかっこいいのだ。
日本のヒップホップやラップが好きな人たちにはたまらない面々が楽曲を提供している。私はあまりその分野には詳しくなかったが、曲自体かなりかっこいい。
 
でも本当にすごいのはそれを歌っている声優の皆さんだ。楽曲の中で声優さんたちがキャラクターを演じきっている。ストーリーやキャラの設定に合わせて歌いきっている。表現力が半端ない。
 
声優さんたちの歌声と演技に魅了される。
 
もともとアニメは好んで多く見ている方だと思う。ストーリーが好きだなとかこのアニメはキャラがとっても好みだなという楽しみ方はよくしていた。
アニメで欠かせないのは「声優さん」たちだとは思ってはいた。声だけで演技をするなんてすごいなとは思っていた。でも、私は、「声優さん」たちにそう詳しいわけではなかった。CMやバラエティーのナレーションを聞いて、あ、これあのアニメのキャラの声だな、とか思う程度だった。
 
演技するだけではない、歌を歌いながらキャラやストーリーを表現する。しかもラップで。
衝撃的なコンテンツだった。
 
このコンテンツは私さらに衝撃を加える。ライブだ。「ヒプノシスマイク」のファーストアルバムにはライブDVDは付いている。実際歌っているところを見たら、私の頭の中のイメージが崩れるんじゃないか、そういった危惧もあった。そう思いながら視聴した。
 
完全に杞憂だった。
 
そこには「ヒプノシスマイク」のキャラクターをライブで演じきっている「声優さん」たちがいた。背丈や顔は確かにキャラクターとは違う。だけど、確かにそのライブ会場にはそのキャラクターたちが存在していた。
 
完全にノックアウトだった。
もちろん、ライブDVDを見ている時間も秒だった。
 
私はすっかり「ヒプノシスマイク」オタクだ。新曲とドラマトラックが発売されればもちろん購入し、特番が配信サイトであれば視聴、グッズも全部はさすがに買えないので死ぬほど悩みながら購入する。このコロナ騒動がなければライブにも初参戦するはずだった。
代わりに配信してくれた生ライブはもう言い表しようがないくらい素晴らしいものだった。
 
「ヒプノシスマイク」をきっかけに今は声優さんたちについて調べている時間が多くなった。今まで見ていたアニメに出演している人もいた。好きな声優さんもできて、アニメを見る幅もさらに増えている。ラップやヒップホップもよく聞くようになった。明らかに世界が広がっている。私のstay homeを充実させてくれている。
 
世の中にはたくさんのエンターテイメントがある。声優さんたちが繰り広げる新しいエンターテイメントの「ヒプノシスマイク」。皆さんも一度聞いてみてははいかがでしょうか。
 
 
 
 
***
 
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2020-04-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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