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20代前半で英語を始めた私が英会話を出来るようになった理由


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:吉田 真子(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 

「単語さえ覚えればどうにかなるさ!」
中学生だった私にある人がそぉ言った。英語は文法覚えるよりも単語覚えれば何とかなるということを彼女は私に伝えた。とはいっても私は暗記が苦手だし英語の成績もよくなかったので単語を覚えるだけで英語が出来るようになるとは到底思えなかった。
 

英語が苦手なまま特にこれといった特別な勉強をすることもなく時は流れ、20代前半のある日。私は英語とは全く違うことで悩んでいた。学生の時にいじめを受けていた影響もあり地元で学生時代の同級生や知り合いに会うのに恐怖心を抱いていた。ただ仕事をする上ではどこかで会う可能性があると考えた私がどうにかして知り合いに会わない場所で働けないか探した結果、米軍基地で働くことが出来ると知った。

 

そこからは行動が早かった。米軍基地内で働ければ何でもよかった。
ただネックになったのは英語が喋れない。それだけ。
そこで見つけたのは掃除の仕事。清掃員だ。
同僚はみな年配の女性。だいたい祖母と同じくらいの年齢の方ばかり。
ただ彼女たちは皆元気で、英語は話せなくても外国人の方とコミュニケーションをとっていた。それに勇気をもらって私も少しずつ基地内にいる外国人の方と話すようになった。
 

もちろん初めのほうは緊張した。
「Hello! How are you?」と聞かれても学校で習った「I’m fine thank you and you?」それを答えるのが精いっぱいだった。毎日同じこと聞かれてそれでも同じ答えしか答えることが出来ず、悔しささえ覚えた。
 

そんなある日、一人の外国人の幼稚園生と基地内で会ったとき彼女がお母さんに「She is my friend! 彼女は友達よ!」と紹介してくれた。それは何となくわかったのだがお母さんからいつもの「How are you?」と聞かれ案の定私は「I’m fine thank you and you?」しか答えられなかった。次に私が幼稚園生の友達に「How are you?」とオウム返しのように尋ねると彼女はこう答えた。「I’m sleepy」
私にはこの答えがあまりにも新鮮だった。学校では「I’m fine thank you and you」と答えるのが正解と習ってきたので全然違った答えが返ってきたからだ。
 

それ以降私は小さな友達に毎日「How are you?」と聞くようになった。
そしてそれを聞くたびに返ってきた言葉は「I’m good.」「I’m tired.」「I’m OK.」「I’m happy」などいろいろな答えだった。
そこでようやく私は気づいた。答えは「I’m fine thank you and you」だけではないのだと。むしろこの答えで返す人のほうがほとんどいないのだと。
 

そこから私は小さな友達だけでなく、幼稚園の先生方や違う掃除場所を担当したらそこのお店で働いている店員さんなどいろいろな人に話しかけてみるように心掛けた。

 

すると挨拶は「How are you?」だけではなかった。
「Good morning」や「Good afternoon」に始まり「What’s up?」や「How’s going?」などいろいろな挨拶の方法にも出会えた。
もちろん初めての挨拶には緊張してオウム返しが精いっぱいの時も多かったがそれでも繰り返していくうちに返す言葉も少しずつ理解できた。
 

そこから数年は得意でなかった英語に興味が出始め、英語の曲を聴いて菓子を丸暗記しては使えそうな単語やフレーズを一日の会話のどこかで使ってみたり、洋画のワンシーンのセリフを覚えては使ってみたり、他にはちょっとしたマイブームみたいな感じで今週の使いたい文法的なものを自分の中で決め、会話中にひたすら使うようにしてみた。

 

すると米軍基地に働き出してすぐの頃には想像できなかったが外国人の友達も増え、日本ではあるが海外みたいにパーティーに行ったり、朝まで踊ったり、日帰りの旅行をしたり、お泊りをしてちょっとした留学みたいな経験をした。

 

気が付けば米軍基地で働きだして5年も過ぎ、日常会話や旅行ができる程度の英語は出来るようになっていた。そのころには仕事も基地内で職種を変え清掃員から販売員に転職しており電話応対もするようになった。初対面の人との英語での会話にもそれほど緊張もせず会話が出来るようになった。

 

これはすべて20代の私が本当に経験した話だが、振り返って思ったことが、確かに英語は中学生の私が聞いた「単語さえ覚えればどうにでもなる」それは確かにそぉだった。
ただ付け加えるとしたら、常日頃英語を話す時間や機械を意識的に持って話し続ければどうにかなるといったほうがいいのかもしれない。
 

やはり英語は勉強だけをしても話せることには繋がらない。覚えたものを使う必要がある。単語を覚えても使わなければ忘れるし、使わなければ正しい使い方もわからない。
逆に言えば、机にひたすら向き合わなくても独り言のようにひたすら話し続けたほうが英語は覚える。話し方も覚える。そしてなるべく英語圏の人と話す機会を作って会話をしてみる。それが一番の英語の勉強になると思う。そしてそれが英会話だ。
 

前にも述べたが私はいろんな外国人と会話をし続けた。
どんなに通じなくても、へこむことがあっても話し続けた。
これこそ私が英会話を出来るようになった理由だ。
 
 
 
 

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2020-04-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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