メディアグランプリ

年金を払うことは、ライティングを学ぶことに似ている


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:脇 美由紀(ライティング・ゼミGW集中コース)
 
 
「年金って払ってもムダですよね?」
「私たちの頃には、年金もらえないですよね?」
「年金払うより、自分で貯金した方が絶対いいですよね?」
 
こんな質問を何度も受けました。
私は、社会保険労務士という年金の専門家であり、様々な相談を受けています。その中で、特に若い世代の年金制度に対する不信感に直面することがあります。
 
「年金は本当にもらえるのか?」と不安に思う原因の1つに、年金のしくみが複雑でよく解らないということがあります。年金は、自分の将来にとって大事なもののように思う。でもよくわからない、ということなのでしょう。
 
年金のしくみは、なぜ複雑なのか?
それは、年金のしくみには、「経過措置」というものが存在するからです。
ニュースなどで、高齢者が増え、若い人が減っていることはご存じですよね。少子高齢化という言葉で説明されることも多いですが、この状況が進んでいくと、その変化にともなって、年金のしくみも変えなければなりません。
例えば、「60歳から支給する」と約束していた老後の年金を、しくみが変わったからといって、ある日突然「65歳から支給する」とすれば、生活に困る人がたくさん出ます。そのため、しくみを変える時には、長期間かけて徐々に変更したり、古い制度を残したりします。これを「経過措置」といいます。このようにして、年金のしくみには、古い法律と新しい法律が入り混じる状態になり、どんどん複雑さが増していくのです。
けれど、このような複雑な年金のしくみをすべて理解する必要はありません。自分に関係のある部分だけ知っていれば良いのです。
 
「年金は本当にもらえるのか?」の質問については、「もらえます」と答えます。
日本の国が無くならない限りは、年金制度が無くなることはありません。理由は沢山あるのですが1つをあげると、年金制度が無くなれば、生活保護を受ける人が増えます。
私たちがもらう年金の元は、私たちが払う保険料と税金です。一方で、生活保護の元は、全てが税金です。
生活保護を受ける人が増えると、国はより沢山のお金を払わなければなりません。それなら、国は何としても年金制度を維持させようと、最優先に考えるのです。
 
年金と貯金を比較する方も多いのですが、年金は「保険」です。年金は、働くことのできない状態になったときに、保険としてお金をもらえるしくみです。
高齢になっても元気で働いていらっしゃる方もたくさんいますが、いずれは引退するときが来ます。働くことができなくなり、収入が得られなくなったときに、老後の年金がもらえるしくみです。人生100年時代とも言われていますが、100歳になってももらい続けることができるのが年金。貯金だったら、数年で底をつきます。
 
けれど、20代、30代にとっては、老後の年金なんて、何十年も先のこと。やっぱり、イメージできないかもしれません。
将来もらう年金について、いま払う年金保険料が本当に将来の自分のために役立つのだろうか、無駄なんじゃないだろうか、とやっぱり不安に思う。
 
例えば、未知のものを学ぶとき、学んだことによる利益は確実なものでしょうか。
上手い文章を書く力を身に着けたいとの期待を持って、4万円を払いライティングゼミを受講する。受講する前は本当に4万円の価値があるのだろうか。自分が思ったような結果に結びつくのだろうか、と不安と期待が入り混じった状態で、ポチっと申込みをするはずです。
そんな方に対して、ライティングゼミを企画・担当されている方々であれば、絶対に損はない、4万円以上の価値がある、と自信を持って答えることでしょう。
何年か後になって、あの時、4万円払ってライティングゼミを受講してよかった。コツコツ勉強して来てよかった。あの時、受講する決断をしていなかったら、取り返しのつかないことになっていた・・・・・・きっとそう思うはず(期待をこめて)。
 
同じように、私は、年金のプロとして、年金を払うことに絶対に損はない、払うお金以上の価値があると自信を持って答えられます。
何十年か後になって、あの時、きちんと年金を払っておいてよかった。コツコツ払い続けてきてよかった。あの時、もし年金を払っていなければ、取り返しのつかないことになっていた・・・・・・きっとそう思います。
 
それに、年金って、老後の年金だけじゃありません。例えば、事故で身体に障害を負ったり、精神的に参ってしまって働けなくなったりしたときには、障害年金がもらえます。20歳の時に事故に遭い、それからずっと障害年金をもらっている方もいます。その方は、数万円の年金を払って、5千万円くらいの年金をもらえる計算、とても手厚い保険です。
また、家計を支える家族が亡くなった時には、遺族年金がもらえます。
 
年金の相談を受けていると、年金制度を信頼できずに、年金を払ってこなかった方々にお会いする機会も多いです。そして、皆さん同じことをおっしゃいます。
「納めておけば良かった」と。
60歳近くになり、やっと年金の大切さに気づいても遅いのです。時を戻すことはできません。さかのぼって、年金を支払うことはできないのです。
 
年金を払うこともライティングを学ぶことも、きっと自分たちの良き将来に繋がるはず。
将来のことを考えて、いまどのように行動するかが大切だと思います。
 
 
 
 
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2020-05-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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