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ディズニーの掃除担当が教えてくれた、ピンチをチャンスに変えるたったひとつの方法

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:酒井英之(ライティング・ゼミGW集中コース)
 
 
「明日、売上増加対策の緊急会議を開くことになりました。
先生、当社は今何をすべきか? ヒントをご教授ください」
 
顧問先の社長からこんなメールをいただいた。
ここ数年、安定成長を続けてきたが、
コロナ災禍の影響で3月以降、
前年割れが続いているのである。
 
私はこの道30年の経営コンサルタントだ。
これまで何度もこのような企業の危機を見てきた。
このような時、最も大事なのは、経営者のスタンスである
 
「わが社がピンチだから何とかしよう」と思うのか。
それとも「わが社がピンチなのはお客様がピンチだからだ。
だからお客様をピンチから救おう!」と考えるのか。
たったこれだけで、発想力が天と地ほども違ってくるのである。
 
「わが社を何とかしよう」と考えると、
商品を売ることばかり考える.
すると出てくる方策は、安売り案ばかり。
結果的に、どんどん泥沼にはまっていってしまう。
 
逆に「お客様のピンチをどうするか?」を考えると、
やることは明確だ。
 
まず営業担当者を集めて、お客様から
「こんな時に○○してくれたら助かるのだけどな~」
と言われていないかを確認する。
 
もし、そのような声を聞いていたら、その声に真摯に対応する。
仮にそのような声を聞いていなかったら、
「お客様にお困りのことはございませんか?
困った時はお互い様です。遠慮なくご相談下さい」と尋ねてみる。
 
すると、いくつか相談事が出てくる。
そうした話を真摯に聞き、できる限りの対応をする。
すると、顧客の業績が回復し、
結果的に当社の業績も回復するのである。
 
ピンチを脱出するときの基本は至極簡単だ。
今、『ありがとう』と言われることは何か。
それを探して、そこに経営資源を集中することだ。
 
そうすると『ありがとう』の量が増えて、
結果的に業績は回復する。
それどころか、新しいやり方が歓迎されて、
以前よりもずっと高い成果を出すことができる。
 
このことを僕に教えてくれたのは、
鋳物メーカーの3代目の社長だ。
同社は大手の自動車メーカーの下請けとして
50年以上にわたり健全経営を続けてきた。
 
が、数年前から、社長は強い危機意識を抱くようになった。
それまでの発注量は1部品当たり20万個。
ところが世界共通の部品化が進み、
1部品当たりの発注量は一気に200万個に増えたのだ。
 
そんな量はとても生産することができない。
すると自動車メーカーは部品を海外に発注するようになった。
そして、20万個の注文が消えてしまったのだ。
 
また社長には、どうしても我慢できないことがあった。
それは納品した20万個の部品の中に
2個の不良が見つかったときのこと。
 
大手自動車部品メーカーの若い社員が飛んできて。
同社のベテラン社員を大声で罵倒したのである。
社長は、それを見るのが耐えられなかったのだ。
 
そんな社長が私のセミナーに参加したのは、
罵倒事件が発生した直後だった。
そのセミナーで私は次の話をした。
 
「ディズニーランドには様々なキャストのバイト募集があります。
その中で、学生に一番人気のキャストは何だと思いますか?」
 
この問いに社長は必死に考えた。
が、答えを聴いて愕然とした。
正解は、カストーディアル。パーク内の掃除担当である。
 
社長は何で掃除担当がそんなに人気なのかわからなかった。
が、私の解説を聞いて得心した。
 
「一番人気の理由は単純です。
カストーディアルは写真を撮ってあげれば
『ありがとう』と言ってもらえます。
道案内をすれば『ありがとう』と言ってもらえます。
カストーディアルは、全キャストの中で、
一番『ありがとう』を集める人なのです」。
 
この解説に、社長の頭の中で前述の
罵声事件がフラッシュバックしたという。
 
自分達は、どれだけ頑張っても、ちゃんとできて当たり前。
『ありがとう』とは言ってもらえない仕事をしていた。
が、そんな仕事を我が社は選んではいけないのだ。
学生のアルバイトが自分のやるキャストを選ぶように、
わが社も『ありがとう』を集める仕事を選んで実施する。
そうすることで社員たちをハッピーにできるのではと気づいたのだ。
 
その後の社長の行動は早かった。
会社に帰って『ありがとう』と言われる仕事を探した。
すると、すぐに見つかった。
 
それは、アジアの途上国で使われている
日本では廃車同然の中古車の補修部品の製造だった。
数は少ないが、通常製品の何十倍もの値でオーダーが来ていた。
それくらい、彼らには必要な部品なのだ。
 
この部品は作るのは大変だ。
対応したら、1時間のうちに段取り替えが何度も発生するため
社員たちに重労働を課してしまう。
 
が、社長はこのビジネスに賭けて見ようと思った。
なぜなら、こうした補修部品を作ると
発注主が泣いて喜んでくれるからだ。
そして、その話を聴いた社員もまた、
とても嬉しそうな顔をしていたからだ。
 
以来、社長は自社を自動車部品製造業と呼ぶのを止めた。
そしてSDGs部品製造業と名乗るようになった。
 
それから2年。同社は、増収増益を続けている。
『ありがとう』を探し『ありがとう』に特化することで、
ピンチをチャンスに変えたのだ。
 
そんな企業の変貌を目の当たりにした私は
コロナショックでピンチに立たされている
全経営者に今、声を大にして伝えたい。
 
こんな状況下でも、あなたに
『ありがとう』と言ってくれる人は誰だろうか?
そしてその『ありがとう』をもっと増やすために
できることはないだろうか?
 
その『ありがとう』こそが、
あなたがピンチを乗り切る突破口であり、
そこに集中特化することで、
あなたの新しい事業の可能性が広がるのである。
 
ピンチだと焦るのはここまで。
『ありがとう』を見つけよう。
そして、『ありがとう』に集中しよう。
 
 
 
 
***
 
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2020-05-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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