株で負けない方法は昔の恋が教えてくれた
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記事:Hiroki(ライティング・ゼミ通信限定コース)
鳴らない携帯電話を自分の横に置いて、音が鳴るたびにドキドキする。
音が鳴ると携帯電話を開いて、胸の高鳴りを抑えつつメッセージを開く。
その内容を見て一喜一憂する……。
昔にそんな経験をしたことのある人は多いと思う。もちろん私もその一人だ。
そして、最近になってまた同じような経験をすることがあった。
そう、株を始めたのである。
ニュースで株価が上がったとか下がったとか言われているあの株である。
株というと難しそうなイメージがある人もいるかもしれないが、誰でも簡単に買うことができる。
証券会社に口座を作ってしまえば、あとは気になる会社の株を選んで、成行 (そのときの値段で買う)で買うか、指値(「この値段になったら買う」と指定しておく)で買うかを選んでボタンを押すだけだ。
これだけで買えてしまう。100株買っても安いものなら数万円で、よく知っている会社の株主になれてしまうのだ。
今は1株から株を買うことができるサービスもあるから、数百円~数千円でも憧れのあの会社の株主になることができる。
なので、私も軽い気持ちで買ってしまった。そしてその後気づいた。
たしかに買うだけならとても簡単だけど、難しいのは買った後だ。
スマホを開くとドキドキしながら自分が持っている銘柄の株価を眺めるようになり、さらにその会社にとってのいいニュースと悪いニュースに一喜一憂するようになる。
それだけならよいが、いろんな情報が入ってくるとつい余計なことをしてしまう。
少し悪いニュースが入ると焦って売ったり、何か流行っているものがあるとその銘柄を買ったり。
でも、プロの投資家の方々は賢いので、実際は良いニュースが世に出るころには既に株価は上がりきっているし、悪いニュースが出るころにはもう十分株価は下がっている。
なので、悪いニュースが出てから売ると、底値で売ってしまうことになるし、良いニュースを見て買うと高値で買ってしまうことが多い。
……とわかっていてもつい感情で動いてしまう。つい余計な売買をしてしまうのだ。
本当に「余計なことをしない」というのはとても難しい。
その難しさ故に、「株取引で一番成績がいいのはすでに亡くなっている人の口座である」なんて言われたりもするらしい。
そう、「余計なことをしない」というのはとても難しい。
思えば昔からそうだった。
ドキドキしながら携帯電話を眺めていて、返信が来ていないのに追加でこっちからメールを送ってしまうこともあった。
最近だと、LINEで既読がわかるから、既読スルーされているとやっぱり追加で送ってしまう人が多いらしい。
あとは返信がきて浮かれて先走ってしゃべりすぎたり、まだ十分にお互いやりとりをしてないので、遊びに誘ったり……。
でもそういうときってだいたい上手くいかないんだよね。
そんな黒歴史がきっと誰にでもあるはず。(みんなあるよね?)
とにかく余計なことをしてしまうと、ろくなことがない。
そして、「余計なことをしない」というのは人にとってとても難しいようだ。
だけど、少しずつ成長してきた。
いろんな人に出会って、いろんな話をして。
上手く行くこともあれば、上手くいかないこともあって。
その中で少しずつ、相手の気持ちを考えるとか、適切な距離感とか、相手の価値観にどう合わせていくかとか、自分と相手との違いにどう折り合いをつけていくかとかを学んできた。
上手くいったときの方法と上手くいかなかったときの方法を思い出して、「次はこうしよう」と計画する。
そしてどうすれば上手くいくのかも少しずつわかってくる。
……いや、それは言い過ぎかもしれないけど、「これだけはやってはいけないこと」くらいはわかったと思う。
いつからかは覚えていないけど、相手から返事か来てないのに余計なメールを連発で送ることはなくなった。
多分、株の世界も同じなのだろう。
はじめのうちは焦って余計なことをしてしまう。
でも、段々と経験を積むうちに細かい1つ1つのニュースに一喜一憂して、すぐに売ったり買ったりしてしまうこともなくなってくるのかもしれない。
絶対勝てる方法なんてものは存在しないだろうしわかるようになる気はしないけど、「これだけはやってはいけないこと」というのは少しずつわかってくるのだろう。
そのうちに上手くいった経験も積み重なっていって、どうやったらいいかが自分の中でできてくるのだと思う。そして余計なことをしなくなっていくのだろう。
「人間は、不安に駆られたり感情に流されたりして余計なことをしてしまう生き物だけど、経験していくうちに学んで「余計なこと」を少しずつ減らすことができる」
そんなことを昔の恋は教えてくれた。
今の私も、少しずつ学んで、焦らず、余計なことをしないように気を付けながら、ゆっくりと株に挑戦していければと思う。
***
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