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Zoomは令和のポケベルになってしまうのか(良い意味でも悪い意味でも)。

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:木藤佑一(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
コロナウイルスの影響で、緊急事態宣言が出され、外出自粛、出社、登校も制限されることになった。
これに代わってというか、Zoomを始めとするオンライン通話アプリの活用が活発になった。学校の授業、会社の会議はオンラインで行われ、そこでの講義を元に学生はレポートを書き、社会人は在宅勤務に勤しむ。お喋り、飲み会、帰省もオンラインと相成り、今までリアルで顔を合わせてやっていた、やらないといけないと思っていたことが、実は家に居ながらにして済ませられるんじゃないか、そう気付く人や会社も増えたはずだ。単に外出を避け、コロナ感染のリスクを抑えるだけでなく、より効率的な仕事、新しい娯楽の発見。緊急事態宣言が解除された今後も、これらオンライン〇〇、在宅〇〇は続くだろう。
私自身も、Zoomでのオンライン飲み会が増えた。回数で言えば、寧ろコロナ前より増えた。2週に1回はやっていたように思う。飲むメンツも、遠方にいて中々顔を合わせてなかった友人、気は合うが飲んだことのない会社の同僚、SNSで知り合った友人の友人など、幅が広がった。オンラインで出来る気楽さが、逆に人と会うことを後押ししてくれたのだと思う(画面越しだけど)。変な言い方だが、良い経験だった。
 
が。
 
今や緊急事態宣言は解除され、コロナ自体の終息は未だだが、通勤・通学は元の状態に戻りつつある。そんな中、オンライン〇〇のメリットばかりでなく、デメリットについても考える必要があると、私は考えている。
 
デメリットとは、大袈裟かも知れないがプライベートの侵略である。
オンライン飲み会は確かに楽しかった。しかし、それは外出自粛によって人と繋がる機会が制限されていたからだけかも知れない。ネットに繋がっていれば簡単にできるということは、飲み会からの逃げ辛さを意味する。今までのリアルな飲み会も、必ずしも望ましく、また都合の良いものだけではなかった。個人の経験だが以前の職場の飲み会はほぼ強制だったし、学生時代で言えば本当は他の予定があるのに仲間内から外れるのが怖くて仕方なく参加、ということもゼロではなかった。そんな時、何かしら言い訳がたつのはありがたかった。『終電があるから』『レポート明日までに出さないと』『明日朝早出なんだよね』etc……。本当であれ嘘であれ、この様な言い訳は飲み会欠席の免罪符となってくれた。
しかしそんな言い訳も、オンライン飲み会には通じない。『抜けたいときに抜ければ良いから』『家でやるんだから終電とか関係ないっしょ』『顔出すだけで良いから』などの、必殺ワードが発生するのも時間の問題だと思う。先述の通り、私自身もオンラインによって飲み会の回数は増えた。それはZoomなどのアプリによって開催し易く、また参加し易くなったからだが、だからこそ、参加しないと白い目で見られる、そのリスクは前より上がるのではないか。そう危惧している。
 
飲み会だけでなく、仕事や会議が、「オンラインだから簡単にできるよね」ということから帰宅後や休日に平気な顔して自分の生活圏にやってきそうだとも思っている。こうなるともう労働法とかの問題だろうからここでは語らないけど、ないとは言えない。いや私が知らないだけで、もう既に起こっているかも。
 
こう考えたきっかけは、ポケベルやphsが出た当初、いつでも連絡できるということから会社や取引先に四六時中捕まってしまう話を、親や親と同年代の人から聞いたことがあったからだ。「休みの日にも上司や取引先から電話が来たりして、大変だったよ」、定年を迎えた父は昔の思い出話として、苦々しくも懐かし気に語ったが、それと同じことがこれから起きそうな気がする。それが飲みの誘いか、緊急会議かは分からないが。
 
私が社会人となった7年前、既にポケベルはスマートフォンに変わっていた(というかポケベルもPHSも持ったことはない)。学生の頃から携帯電話は必需品であり、常に身近にあった。友達や家族といつでも繋がれることに便利さを感じる一方、一人になりたい時、休みたい時にも他人がやって来る事、繋がらなくてはいけない事に煩わされたり、疎ましく感じることも多かった。今その役割は、Zoomをはじめとする「オンラインで人と繋がるアプリ」に移行しつつあると思う。
 
機械は人の生活を便利にする一方、様々な弊害をもたらす。今回は機械ではなくアプリだけど。
私は基本、人付き合いは苦手だ。だから先述の不安は、単にコミュニケーションが不得手な人間の杞憂かも知れない。
そうだとしても、オンライン〇〇が私たちにもたらしたのは業務効率化、娯楽増加といった良い面だけではなく、人と繋がることを強制してくる、一人でいる時間が以前より少なくなる可能性もある。少なくとも私にはそう思える。
ポケベルやPHS、あるいはPC、インターネット、スマートフォンが登場したときに比べればインパクトは小さいかも知れないが、今回のコロナによるZoom等のアプリ台頭は、人と人、人と社会との繋がりに影響を及ぼした。それを良く取るか悪く取るかは勿論個人の問題だし、最悪「そんなに嫌ならアプリ入れなきゃいいじゃん」で終わるんだけど、そうは言っていられない人もいるし(仕事や講義がオンラインなら尚更)、「周りは使ってるのに自分だけアプリ入れない」はそれだけで不安や焦りにつながる。
実際にコロナが終息した後、社会がどんなカタチになって、私たちがそことどう付き合っていくのか、正直分からないし、分からないから不安になる。ただ、それが与える負の側面について、同じ様に不安な人と、どうすればいいのか考え、共有できる社会であってほしい。せっかく繋がりやすくなったのだから。
 
 
 
 
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2020-06-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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