fbpx
メディアグランプリ

日常生活をちょっとしたパーティーに変えてみたら


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:臼井真知子(ライティングゼミ・平日コース)
 
 
外面が良くて内弁慶。私のキライなところ。
一歩家の外にでると、いつもニコニコ穏やか、親切でいられるのに、家の中に入ると途端に、威張り散らした王様である。些細なことで怒ったり泣いたりわめいたり、こんな奴が家族にいたらさぞ迷惑だろう。
親、兄弟、夫。ごめんなさい。
私だって好きでそうしているわけではないのだが、身内となるとつーいつい甘えてしまって、いい年をしたおばさんが怒りん坊のきかん坊。こんな調子では愛想をつかされる日も遠くないだろうと日々自己嫌悪に陥る。
もう本当に感謝してもしきれないのだが、こんな私に気長に付き合ってくれる夫の口癖は「人を変えようなんて思ってないから~」と達観したご様子。いや、達観というよりは諦観。もうあきらめの境地にいるのかもしれない。クヤシイ。
 
「自分の機嫌は自分でとる。人にとってもらおうとしない」お笑い芸人のみやぞんさんが言ったらしい。
そう、その通りだ、私だって見習いたい。夫も100%みやぞんさん側の人間だ。
私の唯一の救いとしては、外面だけは良いので、イライラ、ブスブスした状態でも外では笑顔でいられる。
だけど、本当は自分の一番近くにいる大切な人にこそ、いつもご機嫌で笑顔の私を見せてあげたいのだ。
 
「イライラしない」「くよくよしない」「不機嫌にならない」と名のつく本を読み漁ったりもしたが、いまいち効果は見られなかった。イライラしかけたら自らコミュニケーションを遮断する方法も試したが、逆効果だった。
が、最近、実践中かつ効果的と思える方法を編み出した。
名付けて「パーティー戦法」。
日常生活は、パーティーの連続である。ありきたりな日常生活って実はとってもラッキーで幸せなことで、「生きていること」「仕事があること」「ごはんが美味しくたべられること」ってもはやパーティーレベルにワクワクする出来事なんじゃない?と発想を転換させるのだ。
なんでもいい、なんでもない出来事に「パーティー」と名付けるだけで、日々の暮らしがぐんと華やかになってウキウキする。
 
私はわりと「言霊(ことだま)」というのを信じていて、言葉に宿るなにか霊的な力、発した言葉どおりの結果を表す力が言葉には宿っていると思っている。「パーティー」というポジティブな言葉を発すれば、ポジティブな気分になれるのだ。「パーティー」という語感も好きだ。一人で「パーティーパーティー」と口に出すと、それだけで何かウキウキしてくる。実際には、パーティーなんて気楽なこと言ってられないよ、という日も多いのだが、努めてパーティーを主催している。
 
例えば、手帳を開く。今週は鍋パーティー、来週はカレーパーティー、お掃除パーティーだって良い。実際には、ただ家に帰って夕食を作ったり、週末にまとめて掃除をするだけのことなのだが、見開いた手帳に”パーティー“と、キラキラのシールが貼ってあるだけでなんだか気分がいい。
まずは、パーティーのお楽しみと言えば計画である。新しいカレーのレシピを探しに本屋さんへ行こう、カレーに合うワインは何だっけ、お気に入りのワイン屋さんに寄ろう。そうだ、パーティーだもん、お花だって飾らなきゃ! こうしてあれこれ計画を立てるだけでわくわくする(実際にはカレーを作るだけなのだが)。
そして、パーティー当日に参加者が不機嫌で良いわけがない。んっもう、まーた服が脱ぎっぱなし・・・とイライラしそうになるところをグッとこらえて今日はカレーパーティー!と自分のテンションをあげ、自分の機嫌は自分でとり、夫を笑顔で迎える。
以前の私なら、帰ってきた夫の顔を見るなり、「ねぇ、ちょっと、また服脱ぎっぱなしなんだけど」と不細工な顔をしてブーブー小言を言っていたかもしれないが、今は違う。「ウェルカム~旦那!今日はカレーパーティーだぜ~! あなたの服は脱ぎっぱなしだったけど洗濯機にほうりこんであげたぜ~! 感謝しろよ~!」と冗談交じりに言いながら笑顔で夫を迎えることができる。
 
家事に限らず、仕事にだってこのパーティー戦法は使える。会議だと思うと、気が重くなって準備もはかどらないが、パーティー(実際は単なる会議なのだが)だと思うと、あら不思議、少しだけテンションが上がっちゃうのだ。会議の資料を作りながら、あっ、この小ネタを仕込んどいて発表したらちょっとウケるかな?とか、アイスブレイクにお菓子を持っていこう、とかそんな些細なことを考えるだけなのだが、ほんのすこーしだけ楽しみが加わる。自宅で仕事をしている私に話しかけてくる夫にも「私ね、いまパーティーの準備中なの」と、まあまあ機嫌よく夫をあしらえるのだ。
 
日常生活をちょっとしたパーティーに変えてみたら、イライラ度が減った。
さあ今日も、マラソンパーティーにでかけよう!
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325


■天狼院書店「シアターカフェ天狼院」

〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目8-1 WACCA池袋 4F
営業時間:
平日 11:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
電話:03−6812−1984


2020-07-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事