メディアグランプリ

前略、勉強嫌いな中学生のお子さんを持つご両親様へ

thumbnail


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:鈴木彩友(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
中2の12月まで、私の成績は学年でも最下位レベルであり、偏差値は40程度しかありませんでした。一方、私には2つ違いの兄がいますが、その兄は私とは違い常に学年のトップであり、偏差値は72以下になったとのないほどの学力の持ち主でした。
 
兄の出来が良いため、母親も私に少し期待をしていたのでしょう。中2の12月に行われた三者面談で担任から現実を告げられた母は驚愕し、その後しばらくは口を聞いてもらえない状況が続きました。
 
「これはまずいな」
 
そう思った私は、恥をしのんで各担当の先生に「どうしたら成績が上がるのか?」を聴いて回ったところ……
 
国語「新聞のコラム欄を毎日ノートに書き写す」
数学「教科書に載っている問題を何度も繰り返す」
 
というものでした。
 
「これだけ?」という気持ちもありましたが、この方法が良いのか悪いのかの判断ができない私は素直に冬休みから実行することにしました。
 
勉強をし始めた当初は効果を感じることはできませんでしたが、勉強を開始してから約2ヵ月後、三学期の期末テストが行われたその結果は……
 
360人中68番でした。え? 中途半場ですか? 私はそれまでは300番台を超えたことのない成績だったので、私にとっては飛躍的に順位があがったことになります。
 
しかし、この結果に対して母親からは何も褒められることはありませんでした。仕方がありません。兄は常に学年のトップ。たかが学年68番では喜べる気持ちにはなれなかったのだろうと思います。
 
その後も私は言われた方法の勉強を続けました。いや、むしろその方法しか勉強の仕方を知らなかったため、塾などには通わず自宅でその方法を続けました。
 
3ヶ月以上勉強を続けると、流石にこんな私でも「面白さ」が分かるようになってきました。
 
一番に感じたことは、「数学はアドベンチャーゲーム」ということです。
 
今で言えば、「ドラクエ」や「ファイナルファンタジー」のようなものと言ったほうがよいかもしれません。
 
公式という名の「武器」を身につけて、問題という「敵」を次々と倒す(解く)のです。
 
また、「武器(公式)」の使い方はある程度の応用が必要ですし、どの場面でどのような「武器(公式)」を使うかは「敵(問題)」によって異なるため考える力も必要です。
 
難しい問題であればあるほど「武器(公式)をどう使うか?」という考える力が重要となるため、手持ちの武器の見直し(公式の復習)や、シミュレーション(練習問題)を何度も繰り返すようになり、さらに精度(解く力)が上がっていくという効果もありました。
 
「敵(問題)」を倒す喜びを感じると、更なる快楽を求めてしまうのは人間の性なのでしょう。強い敵を求めて両親に「問題集」をねだるようになりました。
 
一方、両親も「問題集」をねだられて悪い気はしなかったのだと思います。難問が多く載っている高価な問題集を数冊ほど買ってくれました。
 
このような状況の中、3年生の6月に行われた実力テストでは学年10位の成績となり、偏差値も68までになました。その後行われたテストでも常に学年で1桁台をキープし、最終的には偏差値も70を超えられるようにまでなったのです。
 
成績は上がり続けたのは数学を「ゲーム」として見えるようになっただけではありません。新聞のコラムを毎日書き写すことによって国語力が飛躍的に向上したためでもありました。
 
数学を苦手としている人は「文章問題が解けない」という理由の人が多く、数学を難しく感じさせてしまうのは「文章問題が攻略できなから」といってもいいでしょう。
 
数学の文章問題は難解な暗号文のようなものです。暗号が解けないと、いくら優秀な「武器(公式)」を持っていようと、全く使いどころがわからないので何も役にたたず、結局問題は解けません。
 
しかし、国語力が向上することにより、暗号文である文章問題が解けるようになります。
 
さらに、数学と国語の力が向上すると、他の教科も成績が必然的に上がっていきます。なぜなら、数学による「応用力」と国語による「理解力」が向上するために「出題者側が何を求めているのか?」が分かるようになるためです。
 
英語も理科も社会も、どの教科においても「重要」なことがあったり「必ずマスターしなけければいけない基礎」があります。そして、これらを「攻略」することで、成績は必然的に向上します。
 
つまり「出題者側」が何を問いたいのか? を理解できることによって「勉強の仕方」もおのずと分かってくるのです。
 
小学生の頃、担任の先生が言っていたことがあります。
 
「勉強の成績は頭の良し悪しではなく、勉強の仕方を知っているか知らないか?だけの差しかない。だから、成績が悪い子は頭が悪いのではなく、ただ『勉強の仕方を知らないだけ』だから、勉強の仕方を知りたい人は私のところへ来なさい」と。
 
しかし、理解力が乏しい小学生の私は聞きに行くことはありませんでした……
 
勉強嫌いは「面白さ」を感じられないだけです。成績が良くないのは「頭が悪い」のではなく「勉強の仕方を知らない」に過ぎません。
 
きっかけは何でもよいのです。「面白さ」を伝えてあげれば、子どもは必ず興味を持ってくれます。しかし、「押し付け」はよくありません。なぜなら、強制から「面白さ」を感じるのは難しいからです。
 
では、どうすればよいのでしょうか?
 
それは「先に自分が楽しむ」ということ。両親の立場であれば、親である自分たちが先ずは勉強の楽しさを体感することです。
 
人は、他人が楽しんでいるのを見ると「何が楽しいのだろう?」と興味を持つものです。
 
子どもに「勉強しなさい」という前に、親である自分が「楽しんで勉強をする」こと。そして、難しい問題を親が先に解き、子どもに挑戦状を叩きつけて、子どもと一緒に競い合うのです。
 
子どもとのコミュニケーションにもなりますし、難しい問題が解けるということは親の威厳を保つこともできます。また、子どもの立場に寄り添うという姿勢にもなりますので、子どもを理解するきっかけにもなります。
 
いかがですか? 「うちの子は勉強が苦手で」と嘆いてばかりではなく、あなた自身が先ずは楽しんで勉強をしてみるのもよいですよ。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
 

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

 
▼大好評お申し込み受け付け中!『マーケティング・ライティング講座』 http://tenro-in.com/zemi/136634

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325


■天狼院書店「シアターカフェ天狼院」

〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目8-1 WACCA池袋 4F
営業時間:
平日 11:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
電話:03−6812−1984


2020-07-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事