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メディアグランプリ

サンタクロースになろう


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:武内大輔(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
「なんか最近マンガがつまらない」と思う。
子どもの頃から好きだったものが楽しめない。
自分が大人になったからだろうか。
本屋に行って本棚を見たら、面白そうなマンガはいっぱいある。
絵がうまいなー! オビの煽りが読みたくなる!
この作者面白いんだよなー! ドラマ化したやつだ!
そうやってワクワクを高めながら買ったマンガが、
いまいち楽しめないのである。
これは、大人になったからなのか?
 
子どもの時、自由に物が買えなかった。
まずお金がない。自分で稼ぐことはできないから、おこづかいに頼る。
中学生で月に500円、高校生で月に1000円。
決して裕福な生活ではなかった。
マンガ1冊買えばお金はなくなってしまう。
だから真剣に考えた。
どのマンガを買おうか。あのマンガとこのマンガのどっちにしよう。
今月は買わないで来月に向けて節約しようか。レジの前で悩んだ。
限られたおこづかいでマンガ1冊を買う。
それは、真剣勝負だった。
 
大人になると、好きなものが買える。
おこづかいよりも多くのお金が手に入るようになった。
本屋に行って2、3冊まとめ買いすることができるようになった。
本棚を周り、気になるものに目をつけていく。
1冊では物足りないような気がして2冊目を探す。
子どもの頃にはできなかったことだ。
お金があるから、なんでも買える。
働いて手に入れたお金で好きなものを好きなだけ買う。
それの何が悪いんだろう。
 
好きなものが好きなだけ買えれば満たされる、と思っていた。
子どもの頃はよく「お菓子の家」に住むことを妄想した。
板チョコの屋根、生クリームでできた柱、飴細工の窓。
好きなものを好きなだけ食べることができる。
子どもの頃は、それを願っていた。
大人になったら、それが手に入った。
お金を出せば、好きなものは好きなだけ手に入る。
だけど、満たされなかった。
 
マンガを買って読むときの幸福量を数字にして考えてみる。
子どもの頃は100%だった。
限られたお金で買ったもの。「これが好き!」と思って買ったもの。
1冊のマンガを選び取って全身で感じることで満たされていた。
発売日が先であれば、待った分だけ幸福量が上がった。
150%、200%と上昇した。
本当に、待ち遠しかった。
 
1冊買えば100%満たされた。だから2冊買えば200%満たされるはずだ。
子どもの自分はそう思っていた。
大人になって2冊マンガを買ったら200%じゃなかった。
100+100=200ではない。
1冊あたり50%くらいだった。
マンガの数が増えても、感じる幸福量は半分程度しかなかった。
 
ここが問題である。
Q「なぜ幸福量が減るのか?」
A「マンガがつまらないから」
違う。
A「子どもから大人になりマンガを楽しめなくなったから」
違う。
 
答えは、「真剣にマンガを選ばなくなったから」だ。
好きなものにきちんと「向き合う」ことをしなくなったからだ。
 
お金があればマンガをいっぱい買える。
しかし、買えば買うほど1冊1冊の存在感は薄れていった。
自分は色塗りが下手だった。
良い色を見つけようとして絵の具をあれもこれもとつぎたすと、
結果として濁った色になってしまう。
お金があるから、あれもこれもとマンガを買った。
本来のマンガが持っている色が混ざり合って濁ってしまった。
 
子どもの頃はマンガが持つ色と真剣に向き合っていた。
「この色が本当に好きか?」
少ないお小遣いを握りしめ、真剣に選び取っていた。
今は、違う。
全部「なんとなく」で選んでいる。
向き合って、選び取ることをしなくなった。
2冊目は「保険」として選ぶようになった。
1冊目が面白くない場合の保険だ。
そんな気持ちで選んだ1冊目が面白いことがあるんだろうか。
1冊目に対する「浮気」のような気持ちで選ばれた2冊目だって面白いわけがない。
 
マンガは変わらず面白い。
しかし自分は変わってしまった。
お金に頼り、好きなものに真剣に向き合うことをやめた。
それが理由だとしたら、再びマンガを楽しむために、
自分がサンタクロースになろう。
 
マンガはプレゼント。送り先は自分。
自分がサンタクロースになり、自分へとプレゼントを送る。
クリスマスプレゼントはひとつだけ。2個も3個も選んではいけない。
欲しいものをよく考えてサンタクロースにお願いしよう。
そうしたら子どもの頃のように真剣に悩むだろう。
自分が好きなものは何か。何が1番欲しいのか。
他のものを捨ててでも欲しいものを、ひとつ選び取るんだ。
そうして選んだものがつまらないはずがない。
 
好きなものを買うとき、まるで誰かにプレゼントを渡すような気持ちでいよう。
テキトーなものは選ばない。1つ1つと向き合う。
まさに真剣勝負。
渡す人(自分)に楽しんで欲しいから真剣に選ぶ。
自分がサンタクロースになる。
それが好きなものを楽しむヒントだ。
 
 
 
 
***
 
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2020-07-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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