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「繋がりの輪」に思いを馳せて


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:さくらしおり(ライティング・ゼミ5月開講通信限定コース)
 
 
「あー、なんだか無性に寂しいなぁ……」
 
普段は、楽天的で、マイペース、ポジティブな私でも、そう感じてしまうことがある。
 
例えば、
コロナでStay Hommeをしていた時のように、長い時間、誰とも関わらず、1人で自宅にいる時。
友人と、とても楽しく食事をした後、1人暮らしの自宅へ帰った時。
はたまた、何の前触れもなく、お風呂上りに、急に、その感情はやってくる。
 
「私って、情緒不安定?」
「残業続きでストレスが溜まってる?」
「毎日の生活に疲れてる?」
と自分で自分を心配する。
 
私の父は、早くに亡くなった。
母親は、再婚して、別で暮らしている。
妹も、家庭を持って、別で暮らしている。
 
母や妹は、何かにつけて、私のことを気にかけてくれる。
それほど、遠方でもないので、会う機会も少なくはない。
 
それでも、突然、物悲しくなる時がある。
 
「母親は、旦那が一番だし、妹は一緒に住んでいる家族が一番だろう」
「この世で、私のことを一番に思ってくれる人っていないよね??」
 
そんなことまで頭をよぎる時は、かなりの重症だ。
 
普段の私であれば、
「一番一番ってなんなのさ。別に一番じゃなくてもいいでしょ」
と思うのだけれど。
 
以前、ある人と、会った時のことを思い出した。なぜかすごく記憶に残っている。
 
その人は、とても落ち着いていて、穏やかで、何かを悟っているような雰囲気の人。
 
フェイスブックには、「この写真、どうやって撮影したんだろう?」と思うような、蝶や、蛙、トンボなどの生き生きとした姿がいつもUPされている。
 
自然とだって対話が出来ちゃうだろう、と思えるような人だ。
 
「1人暮らしで寂しく感じる時がある」と話した時、その人は、とても不思議そうな顔をした。
 
そして、
「空だって、大地だって、木々だって周りにあるから、1人じゃないよ」
と言った。
 
何が言いたいのかは分かったが、その時の私には、まだピンとこなかった。
 
「そうは言っても、木が喋り相手になってくれるわけじゃないし……」
とさえ思っていた。
 
しかし、今になって、その人の言いたかったことが、少し分かった気がした。
 
きっかけは、
「1人で、誰とも関わらずに生きるって出来るのかな??」
と思ったこと。
 
そして、自分の周りの「繋がり」を感じてみた。
 
私には、
私を助けて、見守ってくれる家族がいる。
食事に出かけたり、悩みを聞いてくれる友人がいる。
仕事で関わりのある上司や同僚がいる。
趣味の習い事で、技術を教えてくれる先生がいる。
 
花屋さんへ行けば、私を覚えていてくれて、
「毎度ありがとうございます」
とお店の人が言ってくれる。
 
スーパーへ行けば、
「ありがとうございました」
とレジの人が言ってくれる。
ネットショッピングをすれば、配達してくれる人がいる。
 
通勤中に、リュックのチャックを開けたまま歩いていたら、
「開いていますよ」
と声をかけて教えてくれる人がいる。
 
そして、中には、
「よろしければ、お閉めしましょうか?」
とまで言ってくれる親切な人もいる。
 
友人いわく、私は、ONとOFFの差が激しいらしい。
すごく冴えているなと思い、そのつもりで話しかけたら、すでにボケボケだった……など。
おまけに、ONなのかOFFなのか、一見、区別がつかないそうで、それが厄介だそうだ。
 
最後のは、そんな私の間抜けなエピソードだが、やはり、たくさんの人と関わっている。
 
毎日の食事にしてもそう。
 
ご飯を食べるなら、お米を作ってくれた人。
野菜を食べるなら、野菜を作ってくれた人。
魚を食べるなら、魚を獲ってくれた人。
 
そして、それを加工したり、運搬したり、販売したり……たくさんの人が関わっている。
 
では、無人島で、自給自足の暮らしをしていれば、1人で生きていると言えるのか?
 
無人島で暮らすにも、魚を獲ったり、水を飲んだりはするだろう。
自分以外の存在に生かされているし、関わっていると言える。
 
人間は、さも自分1人で生きているように感じてしまうことがある。
そして、ともすれば、人間中心的になりやすかったりもする。
 
地球には、人もいるし、人以外の自然、大地、空気、水もあって、動物、植物もいる。
結局、皆、誰かの、何かの力を借りて、繋がりを持って生きている。
 
自分の命だって、両親、祖父母、そしてそのまた先と、繋がりがあって誕生している。
 
自分の周りにあるけれど目では見えない、忘れがちな繋がり。
そんな繋がりを、連想ゲームのような感覚で、どんどん想像していく。
すると、それは、とてもとても大きな「繋がりの輪」になる。
そして、例えば、それが、夕焼けのような暖かい色のキラキラした糸で繋がっていたら。
 
想像するだけで、何だか、心がほんわかとした。
 
「あー、なんだか無性に寂しいなぁ……」
 
そう思うことがあったら、「繋がりの輪」に思いを馳せてみてはどうでしょう。
 
「あー、なんだか無性に寂しいなぁ……」
 
そう思う人がいたら、こう言いたい。
 
「あなたは、1人じゃないよ」
 
「あなたは、多くの人、多くのものと、繋がっているよ」
 
 
 
 
***

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2020-07-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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