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「わからないです」という解除キーを使うと、人との距離が縮まるかも


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:成田陸(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「わからないです」
 
大学に入るまでこの言葉を言うことは恥ずかしい、ダメなことだと思っていた。けど今はよく使う。シチュエーションにもよるが、5分に1回は使う。なんなら“伝家の宝刀”みたいにここぞというタイミングでも用いている。
 
「わからないです」って言葉を使うのが恥ずかしい、ダメだと思っていた理由はなんだったのだろうか?
 
それは小中学校での経験が大きい。
わたしはそこまで勉強ができる生徒ではなかった。全教科の評定は平均よりやや下で、前に出て黒板で答えを書くが間違っていることが多かった。担任の先生に指名されて答えるのもしんどかった。もちろん、正解もあったが記憶に残っているのは、間違えたことや「わからないです」と答えたことだった。いま思えば、もう少し勉強していれば良かったのかもしれないが、当時は勉強が大嫌いだった。
 
さらに言えば「わからないです」と言った人をバカにするような、空気が冷めるような雰囲気が嫌だった。なんなら質問した先生から「お前はそんなこともわからないのか?」と言われたこともあった。一度説明したからといって、わかると思わないでほしい。みんながみんな、出来杉くんではないのだから。
 
あとは「わからないです」と言った人に一人でも責め始めると、周囲の人間がそれにならって責め始めるのも勘弁だ。数の暴力は思ったよりもキツイから、経験してみてほしい。その後の責任はとらんけど。
 
その光景を見たり、経験したりするせいか、一人で目立ったりするのを避ける傾向にある人が日本には多い気がする。これは“出た杭を打つ”という独特の文化があるからなのだろう。わたしはあまり気にしたことはないが。
 
社会人になりセミナーに行ったとしても、質問タイムで質問する人は少ない。質問の形をとったマウント取りもあるから、純粋な質問は本当に少ない。それでいて、講演会がおわって名刺交換をしつつ、長めの質問する人が多くいる。肌感覚だが、7割ぐらいの人はそうではないか?
 
今はコロナでオンライン講演会になっているから、そういった光景もあまりみられない。だけど、zoomでイベントを主催していると、プライベート枠で質問する人が少し多くいる。6対4でプライベートの人がいる感覚になる。
 
オンラインでも、リアルでも公の場で質問するのは、どうやらハードルが高いようだ。確かに周りからどう見られるか意識すると、ハードルが勝手にあがるだろう。
 
実はわたしもそうだった。しかし、大学2年のとき社会人セミナーに潜り込んだとき、「わからないです」といっても良いコミュニティに出会えたことは幸運だった。
 
周りにいる大人は、最年少でもわたしより干支がひと回り離れていた。だからわたしが「わからないです」と質問しても、しょうがないなというテンションで懇切丁寧に教えてくれた。むしろ、先輩方を頼って素直に聞いて反応すると喜んでもらえることが多かった。
 
わたしの質問は、あなたの話を全力でわかりたいというスタンスでいたし、それが伝わる質問を意識していた。
 
わたしがもっとも使う方法は、ただ、「わからないです」と質問するのではなく、わからないところが出てきたら、相手が話したことを繰り返して、そのうえで質問する。繰り返している途中で、理解が甘い箇所を発見できるし、誤って理解していたところがあれば指摘してもらえる。
 
もちろん、繰り返すと「お前はしっかり聞いていたのか?」といった事態になりやすいから、使用には要注意だ。時間的にひとつの小見出し的な話題を振ると、だいたい3〜5分程度になることが多い。なので、5分に1回は要約して、わからないところを質問する。そのときの質問の内容はおもに2種類に分かれる。
 
ひとつはようやくした内容を確認する質問。
もうひとつは聞いた内容を分析・考察した仮説がある質問になる。こちらは難易度が高いが、その分リターンが大きい。聞くと「待ってました」と言わんばかりの表情を浮かべて、嬉々として語りだし、貴重はお話が聞ける。もしくは、眉間にしわを寄せ、考え込む質問になって、こちらも関係性を良好にする質問になったりする。
 
あとは数字をしっかり聞くことが大事になる。こちらが意図して質問しないと数字はわからない。どうしても普通に話すと、抽象論や想いの話になって、実体がわからない話になりやすい。べつにその場では良いかもしれないが、復習したり、人に伝えたりするときに困る。
 
たとえば1000個のリンゴを持っているAさんがいたとする。AさんがBさんに450個、Cさんに300個売りました。といった話を聞くとする。そしてそのまま、その会話が別の話題に行くことになることがある。「いやいや待てと、残り250個はどうなったのですか?」と聞くと、話題によるが、一瞬若干嫌な顔をして答える。「それはDさんに渡してみかんをもらっている」と答え、その部分に秘密があったりする確率が高い。ほかにも数字を聞くと想像しやすくなり、会話がスムーズになりやすい。
 
もちろんあなたの話「わかりたいです!」というマインドで会話していたから、うまくいったのだろう。
 
いまのわたしにとって「わからないです」という言葉は相手を理解したい思いから生まれる言葉だ。だれかと出会ったとき、わたしと相手の距離は離れていて、扉がいくつもある。そのときに「わからないです」という質問を扉の解除キーに使いうまく回せると扉が開く。そして、相手との距離が縮まる。もし、あなたが距離を縮めたい相手がいるのなら、一度恥ずかしがらずに使ってみてはいかがだろうか?
きっと扉が開くだろう。
 
 
 
 
***
 
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2020-10-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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