子供を歴史好きにする方法
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記事:白石華都(ライティング・ゼミ 日曜コース)
「どうやったら、子供が歴史好きになるの?」
小5の息子が歴史好きなので、知人からよく質問される。
質問されても、いつもうまく答えられないので、今回よく考えてみた。
息子が歴史好きの扉を開いたのは、小1の時である。
きっかけは2016年1月10日からNHKで放映された「真田丸」だった。
堺雅人氏の演じる真田幸村がとっても魅力的で、ストーリーもドラマチックだったので、息子は毎週楽しみに観るようになった。
オープニングの音楽も気に入ったあまり、演奏をされた三浦文彰氏のコンサートにも行った。
真田幸村が生きた時代は、有名な戦国武将が次から次へと出てくる。
徳川家康、豊臣秀吉、加藤清正、石田三成……。
それぞれの武将に興味が出てきた息子が、書店でまず手に取ったのは
「超ビジュアル!戦国武将大事典/西東社」だった。
初めてこの本を目にした時、私は驚愕した。
「戦国武将がみんなイケメンすぎる……」
そう、現代の歴史漫画は、親しみやすさを重視しているのか、キャラクターがとってもイケメンに描かれている。歴史漫画のイメージが、完全に昭和で止まっている私には衝撃的だった。
超ビジュアルシリーズは、内容もとっても充実している。
山内一豊とカツオのたたきの関係や、忍者の仕事、大名行列のマナーなど、様々なトリビアも盛りだくさんで大人も楽しく読める。
そこからは息子の興味に引きずられるようにして、歴史探訪の旅が始まった。
長期休みには「日本百名城/公益財団法人日本城郭協会」を片手に家族で全国のお城を訪ねた。
大阪城、名古屋城、二条城、五稜郭……。
大阪城の大きさに改めて驚き、一方で上田城の意義を一層強く感じたりもした。
五稜郭では、あの星型要塞は西洋式のものであり、当時の人がいかに必死で築造したかについて息子も心を動かされた様子だった。
特に息子が好きなのはお城の石垣で「時代によって、選ぶ石や積み方が洗練されていくし、全国の武将が石を寄進する際、目印を入れるのだけれど、それがまた面白い」らしい。
もう1つ大きなきっかけとなったのは、小2の夏休みに歴史好きの子供たちばかり集めた、とあるワークショップに参加したことかも知れない。
小1から小6まで総勢40名が集い、歴史人物や陣形に至るまであらゆることをクイズ形式で学んでいく。まさしく「同好の士」である彼らは、共通の話題があるのであっという間に年齢関係なく仲良くなる。
確か2日間計9時間のワークショップだったが、最後のクイズ大会では、高学年に混じった小さな息子が、「家康の馬印は何?」という問いに対し、前のめりで挙手し「金の扇!」と必死に答えている様子は、なんだか感動的でさえあった。年齢関係無く、歴史人物が繰り広げる人間ドラマは、子供たちを惹きつけるのだと思う。
ちなみに、会場に来ているかなりの子供たちが、前述の「超ビジュアル!」シリーズを手にしていたので、歴史好きなお子さんの間ではメジャーな書籍なのかも知れない。
「受験に歴史なんて殆ど出ないので、そんなに詳しくても意味がない」
そんな風に言う人もあるようだ。
息子が歴史好きになったことで、得られたことは非常に多い。
歴史好きになると、まず地理が詳しくなる。
息子は、全国の県名より先に、藩名に詳しくなったのだが、おそらく歴史好きの子供は、武将の行軍ルートなども、脳内で立体的に地理を再現して理解しているようだ。
そのため、地理なども、独特な感じで詳しくなるように思える。
「姉川って、あの姉川の合戦があったところだよね」といった感じで、合戦名などと紐づけて覚えるので、あまり記憶に抜けが無いようだ。
当日の髪型や風俗などにも興味がわくし、江戸という街が一大エコタウンだったといった学校の授業にも、自分なりの観点で授業に参加しているように見える。
何よりも、様々な戦国武将から明治時代の元勲に至るまで彼らから感じとることのできる何かって、とても豊かなものなんじゃないだろうか?
「どうやったら子供が歴史好きになるの?」
息子の行動を振り返り考えてみると、彼の生活には常に歴史関係のものが置いてあった。
本棚は歴史関係の本で埋まっているし、テレビは大河ドラマなど歴史関係の番組。
お風呂には歴史年表が貼ってあり、休日の散策先はお城関係か博物館だった。
きっと、「鬼滅の刃」や「ハリー・ポッター」と同じ、いや、それ以上に、歴史も子供にとっての一大コンテンツなのだ。だから、ぜひ、お子さんの生活の周りに、歴史本やポスターをそっと置いてみてほしい。そして、何よりも一緒になって楽しんでほしい。
「息子さんは、男の子だからじゃない?女の子でも、歴史好きになるの?」
大丈夫!
女の子でも、きっと、歴史好きになる。
今は小1の娘がその扉を少しずつ開き始めたところだ。
「ねえねえ、ママはどの武将が一番好きなの? 私は、織田信長!」
***
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