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教えて下さい。魔法使いはどこにいるのでしょうか?


聡苑さん 教えて下さい

記事:聡苑(ライティング・ゼミ)

 

······眠れない。
······眠れない。ヤバい。どうしよう!

妹からは、姉ちゃんノビ太並みやねと言われるくらい、寝付きの良い私。
泊まりに来た友達が、電気つけっぱなしじゃないと眠れないという人でも、全然問題なし。
テレビがついていようが、人がいようが関係無く、いつでもどこでも眠れるのです。
なのに今夜に限って、眠れない。
理由は明白。明日TOEICの試験を受けるのです。
TOEICとは、1979年にスタートした英語の試験であり、聞く(リスニング)100問、読む(リーディング)100問合計200問構成。設問は日常生活から、ビジネスに関する事柄まで幅広いです。

2007年からは、TOEIC SWという、話す(スピーキング)、書く(ライティング)という発信型な英語力を測定できるテストも開催されているが、こちらは通常のトーイックよりもレベルは高いのです。

別に職場で英語を使う事なんて無いんですよ。日本の会社でお客さんも日本人だし。必要は無いです。
それでも試験を受けるなんて凄いねと思いましたか?

実は私にとって不純な動機で、英語の能力って数値で測れないじゃないですか。どんなに勉強しても数値ではわからないし、でもテストって数値が見えて、それが履歴書にも書けると美味しいなと思っただけです。

私が小学校3年生の頃、土曜日の夜家族5人で我が家の軽のワゴンに乗り、車で10分程の本屋さんへ出かけるのがお約束でした。その当時は夜出かけられるお店などはほとんど無く、夜ご飯を食べて、お風呂に入り、寝る準備までし終わってから
「そろそろ行こうか」という父の声で家族で出かける時間が好きでした。
どこかに遊びに連れていってくれるような父ではなく、休みの日には寝ているイメージしかなく、家族旅行も1度しか行った事はなく、余り父から遊んでもらった記憶はありません。だからこそその土曜日の夜のお出かけは楽しみで仕方なかったのです。

駐車スペースが20台くらいある道路沿いの本屋さん。そんなに広くはないのですが、最初は本だけだったのが、文房具を置き始め、私が小学校3年生の頃はレンタルビデオやレンタルCDなど置き始めた頃だったかもしれません。

本屋に着いたよと言われると後ろのドアから飛び出して、後ろから母親の
走ったら危ないよ!
他の車に気をつけなさい!
という声を背に受けながら、本屋に兄弟3人で駆け込んで行くのです。何時にレジ前に集合ね。と言ってそれぞれ好きな本を立ち読みするのです。
本に飽きて来たら、店内をぐるぐる回り、母のいるレンタルビデオコーナーに行くのが私のお約束でした。母はレンタルビデオの裏のあらすじを読みながら、面白いかそうでないかそのビデオを吟味しています。
これ面白いと思う?
この監督やし、このシリーズやけん間違いないと思うけど。
母はアメリカ映画が好きで、ローマの休日や風と共に去りぬなどのクラシック映画や、ポリスアカデミーなどのコメディ映画など本当に沢山見ました。土曜日レンタルしたのを日曜日家族で見るのが週末のお約束でした。

英語はそんな家庭環境もあり、元々好きだったんでしょうが、英語の勉強が好きだったかというとまた別問題。英語はむしろ嫌いでした。単語を覚えるのが苦手で、こんなテストでいつ出て来るかわからない単語を覚えるのは意味がないと思っていました。お陰でテストの点数は赤点ギリギリ。

英語の勉強は嫌いでも、いつか話せる様になりたいとは思っていました。今でこそ野球やサッカー、海外で活躍、フェイスブックなどと海外で繋がるのは当たり前の時代。私の学生の頃なんて留学なんて無理。英語を話せる人など皆無で、英語が話せるのは特別な人と思っていました。

社会人になっても海外に行く事も無く、普通のOL。英語は夢のまた夢という日々でしたが、でもやっぱり英語が話せたらいいなぁと密かに思ってはいたんですね。

かと言って給料の安い一人暮らしのOLでは、英会話学校に通えるようなお金はございません。そこで登場したのが独学。
一週間で話せる本、聞くだけて話せるCD、旅行で使える英会話、洋画を見るだけで話せるなどと色々試してはみたものの、全く話せる様にはならないのです。

そこで気づいたのです。聞く、話す、読む、書くって全く違う!と。

私は生まれた時から周りの言葉を聞き、言葉を覚え話し、絵本で文字を読み、学校で書くという事を学び、自然と身に付いていきました。それが当たり前すぎて、気づいていなかったのです。

一つ書くと言う事をとらえても、今迄テストや読書感想文やレポート、手紙やメモ、メール、ラインなど文章を書くと言う事は当たり前に出来る事と、人に伝える文章を書くと事になると全く別の事になります。

天狼院のライティングゼミ、当たり前に書けることを改めて書くという事を学ばなくても良いのではないか?と最初は思いました。でも半分折り返した今、ライティングには凄い力があると思います。
人間には書く力がある。ライティングゼミに入ると、週に一本投稿チャレンジ権が付与されます。最初は良かったんですよ。最初は。何だかよくわからず勢いだけで書いていました

最初の講義でも三浦さんおっしゃっていました。皆ネタは持っていて、最初は書けるけど、途中でかけなくなる。最初はフーンくらいに思っていました。書けなくなるは毎回言われているかもしれません。

4回目の講義では、そろそろ8週目。
ま! さ! し! く!ネタ切れ。それが私です。
本当に書く事って無くなるんですよ。目の前には書きかけのメモが散乱しています。
ABはあってもCが無いメモ。
ACはあってもBが無い。
そもそも目的が見えない。
ってか、こんなんで良いのか?

パソコンには3行で終わっている
タイトルしかない
名前しかないワードファルがデスクトップにゴロゴロいます。

それを見ながら、はーーっとため息が出るのです。今は月曜日10:10分。そろそろ締め切り時間が近づくのと、今日は遅番出勤なので、出勤時間も近づいているのです。あ、三浦さんがチェック始めた。ヤバい!

それでも私は書きます。毎週毎週書いていると見えてくるのが、3行で終わっている文章が、創作のタネになり、思わぬ所で生きてくるのです。
小さい頃の記憶なんて、ライティング投稿がなければ、記憶の引き出しから引っ張り出して来ることなんてなかったと思います。
人生が変わるライティングゼミ。人生が変わるってどういう事だろうと思ってそこに惹かれて参加を決めたのですが、誰かが変えてくれるだろうという甘いものでは無く、自分の中の記憶を掘り起こして、新しいものを取り入れ、どんどん書いていく。
書く事で頭の中が整理され、整理された新しい空間に新しいものを取り入れ、自分自身の言葉を磨いていく。その結果、人生が変わっていくのではないかと思います。

魔法使いは自分自身であり、それを誰から習得するかというのが一番大事だと思います。ハリーポッターのホグワーツ魔法魔術学校の様に、天狼院は全ての夢をかなえてくれる魔法学校なのかもしれません。

 

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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、店主三浦のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

【東京/福岡/通信】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?〜《最高ランクの「ゼミ」に昇格して12月開講!初回振替講座2回有》

 

 

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2016-02-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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