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メディアグランプリ

死を待たずに「殻」を破りませんか?


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記事:小矢さま(ライティング・ゼミ)

先日、個人でビジネスをしている女性とお話をしていて、彼女の頭に孫悟空の輪(「きんこじ」というらしい)がついているような妙な感覚を覚えました。

孫悟空の輪とは、かの有名な西遊記に登場する孫悟空が、いつも頭に巻いている輪のこと。孫悟空が悪い行いをすると、お師匠さんの三蔵法師が呪文を唱え、頭を強く締め付けて懲らしめるのです。それがとても痛いので、動くことができません。

孫悟空は悪い行いをすると頭を締め付けられるのですが、どうやら彼女の場合は、「新しいことにチャレンジしよう」と考えると強く締め付けられるらしいのです。

それは、それは痛そうです。そして彼女は叫びます。
「絶対、絶対、ムリなんです!」

どれだけ難しいチャレンジかと思うでしょう?

私もそう思ったので聞いてみました。すると「バイトは絶対見つからない」というではないですか。彼女は、本来経営者がやらなくてもいい雑用に多大な時間をかけ続けていたのです。だから余裕がなく、仕事もプライベートも先細りになっていました。それなのに、自分の代わりになるバイトは絶対見つからないと言い続けていたのです。1~2回うまくいかなかったからといって、「絶対」と言っていました。「絶対、ムリ、これまでだって見つからなかったんだから」の一点張りです。

どうやら本音は、チャレンジ(変化)が怖いということらしいのです。彼女は解決のために行動をしていませんでした。

彼女と話して、以前見たアメリカの映画「ラスト・ホリディ」を思い出したんです。

ストーリーは単純明快。デパートの調理器具売場で働く、太めで平凡な黒人女性ジョージアは、家と職場の往復の毎日。まじめに働いていますが、あこがれの人に告白もできず、地味におとなしく同じ毎日を過ごしています。唯一料理をつくることが得意ですが、同時に食べることへの罪悪感を持っているので、作った料理を楽しむこともできません。そんな彼女は「未来やりたいことのリスト」をのぞいては、ため息ばかり。老後のために貯金をしながら幸せをいつも未来に持ち越しています。今、何かを変える勇気はありません。

しかし、ひょんなことから病院で検査を受け、余命3週間と告げられたところから物語は急展開します。どうせ死ぬなら、最期の3週間を思いっきり楽しもうと、ようやく決意できたのです。

「これから殻を破るわ!」

ジョージアは銀行から、老後のために貯めていた全財産をおろし、ヨーロッパの高級リゾート地へ旅立ちます。やりたいことを全部して、言いたいことを言い、食べたいものを好きなだけ食べ、心のままに行動し始めるジョージア。すると彼女は別人のように輝きだします(この変化、役者がうまい!)。

そして、彼女だけでなく、彼女に触れた人々も人生が変わっていくというストーリー。
もちろん、最後にオチが用意されていて、とてもよくできたコメディでした。

「死」をつきつけられて、人生を変えるという映画はこの他にもたくさんありますよね。私たちは、極限までいかないと「思考の枠」をはずせないのだなあとつくづく感じます。

変わるべきときに変わるというのがとっても難しいんです。そして、勇気のない自分を正当化するために「お金がない」「時間がない」「体力がない」「能力がない」などと言い訳を言います。すると、本当に不可能な気がしてきて、思考停止。そうやって、言い訳が現実化していきますから、「絶対! ムリ」がどんどん強化されていきます。はたから見ると「簡単だよ」と思うのですが、自分のことになると調べもしないで、最初からムリと決めつけています。

死にいく人に人生で後悔したことを聞くと、やってしまったこと(失敗)を後悔する人はほとんどいなくて、やらなかったことを後悔することが多いそうです。リスクを恐れずいろいろやればよかったというのです。

だから、「絶対+否定語」を言い始めたら、「絶対、殻を破る!」と置き換えませんか?

絶対+「できない」
絶対+「リスクがある」
絶対+「前例がない」
絶対+「わからない」

ちなみに、彼女がバイトを探すのは無理と決めつけることで本当に逃げていたことは、仕事ではなく「結婚」だったのです。忙しいからこそ、仕事だけにのめりこんでいれば気持ちをごまかせたからです。それがわかっただけでも、いつまでも「できない」と悩まずに「選択する」ことができるようになります。「選択できない」という思い込みが殻であり、孫悟空の輪の正体だったのです。

あれ? 私もなんだか頭が痛いぞ!?

そろそろ、動き出さなくてはいけないようです。

「絶対、殻を破る!」

 

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2016-07-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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