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『しまった!』と失言をしてしまったとき、僕はお爺ちゃんの《つぶやき》を思い出す


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記事:M.Kさま(ライティングゼミ)

「もし変なことや失礼なことを言っていたら、ほんとすみません!」
「ははは 大丈夫ですよ!安心してください。」

先日久しぶりに呑みにいってきました。その日一緒に呑んだのは、お仕事でいつもお世話になっている方たちで、とても有意義で楽しい時間でした。

僕はお酒は好きなのですが、住んでいるのが福岡の田舎ということもあり、車を運転することが多く、普段はなっかなか呑みにはいけません。なので、その日は「久しぶりに呑めるぜ!」と、なんだか嬉しくなりビールをグビグビグビッ! と、調子にのって呑んでしまいました。

ほろ酔い気味になり頭が少しボォーとはしていましたが、意識はチャンとしてるし割と大丈夫!

そのつもり……でいましたが、久しぶりに呑んだせいか、次の日は二日酔いが酷かったです。頭は痛いわ、肩は痛いわ。(あ、肩は職業病の肩こりです)

飲んでいる時は全然大丈夫♪ と平気なつもりでしたが、二日酔いの酷さからみると、どうも意外に酔っていたようです。

「もしかしたら、何か失礼なことを言ったりしなかったかな?? 失言をしなかったかな??」と、だんだん心配が膨らんできました。その結果が冒頭の質問になった訳です。

失礼が無かったかどうかを恐る恐る相手に確認をしてみたところ、今回はセーフのようで「ほっ」と胸を撫で下ろしました。あー良かった、酒には気をつけよう。「酒は飲んでも飲まれるな」ですね。

今回は幸い大丈夫でしたが、僕は失言をしてしまったとき、亡くなったお爺ちゃんのことを思い出します。

僕は小学生の頃、よくお爺ちゃんの家に遊びにいっていました。お爺ちゃんにはとても可愛がってもらいました。

お爺ちゃんは優しく物静かな人でした。若いときは大工の頭領をしていたようで、職人さんの気風を感じる人でした。

人を観察するようなところがあり、僕がご飯を食べているときも、食べている姿をじーっと見つめては優しくニコニコ。僕がお絵描きをしていたら、絵を描く姿をじーっと見つめては優しくニコニコ。物静かで言葉数は少ないけども、優しい眼差しをするお爺ちゃんが僕は好きでした。

ある日、僕はお爺ちゃんとテレビを観ていました。テレビの内容も出演していたタレントも覚えてはいないけれども、その日お爺ちゃんが発した《つぶやき》は今でもハッキリと覚えています。

お爺ちゃんはテレビを観ながら、お茶を飲み、
一息ついてからボソッとこう《つぶやき》ました。

「こいつは言葉で失敗する」

……な、なぬ?! 思わずお爺ちゃんを凝視する僕。

 

普段コトバ数の少ないお爺ちゃんなだけに妙に説得力があり、子どもながらにそれが印象的で、以来僕の耳に残りました。

今、思うとお爺ちゃんが言葉数が少なかったのは、自分が発する言葉に注意をしていたからなのかもしれないし、もしくは自身が発した言葉で手痛い思いをしてきた経験からきたのかもしれません。だから他人が発する言葉にも注目をしていて、この《つぶやき》が出てきたのかもしれません。(いやいや、ただ物静かなだけやがなぁ! という説も笑)

人間誰しも多かれ少なかれ、これまで失言をして痛い思いや恥ずかしい経験をしたことがあると思います。言わなくても良いことを思わず言ってしまったり、逆に言うべきことを言わず誤解を生じてしまったり。他にも言い間違いで恥をかいてしまったり。

メールやチャット、またはこういったブログなどのテキストコミュニケーションの場合は、見直しや書き直しがまだ効きますが、会話の場合は出たとこ勝負?ですからね。

僕も失言してしまったときは、恥ずかしくてどこかに隠れたい気持ちになります笑。そして、その度にお爺ちゃんのあの日の《つぶやき》を思い出すのです。

 

失言といえば、政治家がよくメディアで取り立たされますね。こういう場合は《建前と本音》の《本音》の部分がポロっと表に出たという感じでしょうか。大抵は相手に対する理解や尊重、配慮不足が原因となることが多いように思えます。

こう見ると失言の元は、ズバリ《普段考えている本音の部分が既にまずい》のかもしれません。失言してしまったときは、そのときは痛いけど普段の考え方自体を正す良いチャンスなのかもしれません。

 

せっかくだから、お爺ちゃんの《つぶやき》をもっと紐解いてみようと思います。

「こいつは言葉で失敗する」

では何をもって《失敗》と呼ぶのか? 逆に「言葉で成功する」とはどういう状態なのか?

お爺ちゃんがいう失敗とは、恐らく失言して失職するとか、そういう意味なのかもしれない。だとしたら厳しいかもしれないけど失言して失職する人は、そもそもその職に不適合だったのかもしれない。

それならば適正なところに落ち着く訳だから、結果的にはそれで良いのではないだろうか。
またそこから一から始めれば良いと思う。となると元々失敗という概念すら存在しないのかもしれない。先程書いたように正されたってこと。(まぁ有名人の失言問題でメディアが絡むような場合は、事実無根な事まで、でっち上げられそうで怖いけど)

では逆に「言葉で成功する」とは?

ここでの場合は、大人としてその場その時その状況に相応しい目的に沿った言動をとれることだと思います。

《沈黙は金、雄弁は銀》という諺がありますが、沈黙すべきときは沈黙し、言うべきときは言う。このバランスを上手に使い分けることであり、また《物には時節(ものにはじせつ)》という諺があるように、文脈の流れのなかで相応しいタイミングを観て話す。それがこの場合の成功なのかもしれません。

まぁ言うは易しですね笑

僕がこれらのバランスを上手に使い分けられるようになるには、まだまだ失言を繰り返し赤っ恥をかきそうです。

でも、お爺ちゃんのあの日の《つぶやき》のおかげで、自分の言葉に注意を払えるようにはなりました。そのきっかけを与えてくれたお爺ちゃんには今でも感謝をしています。

 

 

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2016-09-28 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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