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年賀状で職場に愛を叫ぶ!?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ときね(ライティング・ゼミ)

「今思うことをそのまま書いたら、ラブレターだな……」

私は、年賀ハガキを置いたテーブルを前にして、困っていた。
転職して初めての年末。職場でお世話になった方々への年賀状を書こうとしている。
年賀状作成ソフトを使って、宛名を作成し、絵柄デザインはテンプレートから選んで印刷した。
あとは、手書きで一言ずつコメントを書くのみなのだが……。

どうやら私は、彼らのことが好きすぎるらしい。

職場での立ち居振る舞いから仕事のいろはまで教えてくれた、若手のA先輩。A先輩自身が、どんどん新しい仕事を任されていて、刺激であり、追いつきたい背中だ。

寡黙でなかなか話せないけれど、たまに見せる微笑みが優しくて、もっとお話ししたいB先輩。

私が学び取りやすいように理論立てて仕事を教えてくれるC先輩。業務知識があまりない私にとって、すごくありがたかった。

仕事で困って、質問しに行くと、スマートに助けてくれるD先輩。もはやヒーローである。

仕事もデキる方だけれど、くだらない話も優しく聴いてくれ、「髪切った?」とか私の髪型や服装の変化にもふれてくれたE先輩。私の些細な仕事にもはっきりお礼を伝えてくれて、先輩の爽やかな「ありがとう」が聞きたくて、雑務も頑張っちゃいました。

性格が似ていて、話しやすいボス。茶目っ気たっぷりに話してくださって、緊張しがちな私は、とてもリラックスできている。

先輩方の素敵さを感じながら働く日々、とても有意義で、幸福感さえ味わいながら昨年は働くことができた。

……それぞれに、お礼や、書きたいことがありすぎる。2~3行書けるスペースがあるデザインにしたのに、書く欄が足りない。
でも、書いたところでなんだか違和感を与え、面倒くさい後輩だと思われてしまうのではないか?
でもせっかく天狼院書店でライティングを学んでいるのだ、気の利いた一言でもさりげなく入れてみたい……。

などと考え、私の年賀状を書く手は完全に止まってしまった。

素直に思いを文章に表そうとすると、仕事で助けていただいたお礼や、尊敬すべき素敵なところがたくさんある先輩ばかりで、恋愛感情ではないのに、さながらラブレターのようになってしまいそうだった。
複数の職場の方々にラブレターを書く女……とんだ尻軽ちゃんである。
でも私、皆さんのことが大好きです! 酔ってません!

この職場に縁があったことに、本当に感謝している。
業務未経験で入社したため、今もわからないことはどっさりあるのだが、皆さんのおかげでなんとか乗り越えることができた。あと3ヶ月で転職2年目になる。もっともっと業務に関する知識を増やしていきたい。仕事の手順はもちろんだが、先輩それぞれの仕事に対する考え方や仕事の進め方も知りたい。どんどん勉強して、組織の役に立ちたいと思う。

こうして文章に表してみると、職場の先輩方にはそれぞれに感謝したいことがたくさんある。そして、私がこの文章で書いた、先輩方への描写は、そっくりそのまま、自分が見習いたい、尊敬する部分であると感じる。こんな振る舞いができる社会人になりたい。自分がしてもらったことを、実力をつけて、先輩たちに返せるようになりたいし、後輩にも教えられるようになりたい。

職場の人間関係は、職場によって良くも悪くもなるものだと思う。そんな中で、こうやって職場の方々に対して、前向きな思いを抱けることは、本当に恵まれた環境だ。
ラブレター上等。
でも、なんだかやっぱりこれを書くのは恥ずかしいかも……。
スペース、足りないし。
どうにか、言いたいことを簡潔にまとめて、年賀状のコメントとしよう。

結局。

私から職場の先輩方への年賀状の手書きの一言コメントは、人によって少しずつ変えているが、「昨年は大変お世話になりました。本年もご指導よろしくお願いいたします」という文章が中心になった。
よくあるテンプレートのようになってしまった感が否めない。それも、随分と小さい字で。次回は、もう少しスペースのある年賀状デザインにしよう……。
それでも、その文章は、溢れる愛を包んだオブラート。あたかもラブレターのような思いが、ぎゅぎゅっと凝縮されている。
書けなかった言葉は、新年会のお酒の席で伝えてみようかな。それも、ラブレターという形ではないけれど、告白のようになってしまって、不審な後輩になってしまうだろうか。
酔った勢いで言ってしまうかもしれないけれど、日ごろの感謝です。

新しい年。職場で嫌なことが起こる日もあるかもしれない。いつも前向きでは居られないかもしれない。それでも、職場の先輩方の素敵さを見習って、積極的に学びたいという姿勢も常に持って、初心を忘れず仕事に励みたいと思う。

***

この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2017-01-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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