メディアグランプリ

4ヶ月の全盛期の末にパソコンがご臨終された


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:たくみ(ライティング・ゼミ)

 

つい先週のことだ。

 

パソコンが壊れた。

 

「あれ?」

 

壊れた、というか、正確に言えば電源がつかなくなった。どれだけ電源ボタンを押しっぱなしにしても、連打しても、リズミカルに押してもつかない。目の前の画面は真っ暗なまま。

 

あれー? え?

……え、うそ、まじで??

 

寒い部屋にずっと放置だったからつきにくいのか? なんて甘い考えは徐々に霧散していく。パソコンを前に固まる私に、母がいぶかしげに「あんた何しとうと?」と聞かれたのが虚しかった。

 

ノートパソコンを抱き抱えて暖めてみる。点かない。グーグル先生に聞いて充電パック? を抜いてトライしてみても無理。多分ACアダプターが断線してるのだと思う。解ったところでどうしようもないわ~~~。

 

「マジかぁ……」

残念ながら、どうしようもなくマジである。

 

おおよそ3年前だったか、中古のパソコン屋で購入したノートパソコン。中古屋の中でも安価で、購入した時点でもう古い型だったと思う。ネット契約はせず、Wi-Fiも繋いでなかったので、使うとしたらWord(厳密に言うならさらに安い似たソフトだが)くらい。

なので大して焦ることでない。焦ることではないのだけど、困る。困る。やっぱりちょっと焦る。

 

この中には、私がこれまで書いてきていた……小説、と呼ぶにも拙すぎるものが入ってた。

ノートパソコンを買って3年間。

その間に、ふと思い立ったもの、書きたいものがあって、試行錯誤したもの。ライティング・ゼミで投稿したもの、できなかったもの。

それが全部無くなったのだ。

ものぐさな私はバックアップもとってなかった。ACアダプターの断線、なら、アダプターを代えたらまたこのパソコンは点くようになるだろうか? いや、そもそも本当に原因がそれとは限らない。修理に出せば、直るかもしれない。

 

3年分が……3年……3ね……ん? 3年??

 

いや大したことねーな! 悲しくも情けないことに!!

 

お恥ずかしい話なのだが、私はパソコンを「小説を書くもの」というのが主な目的で購入したのだが、実質大して書いてない。内容も、量もだ。

面白い小説を書きたい、あわよくば小説家になってみたい……という、あの、まことに恥ずかしいながらも思っておりまして、はい。思うだけで、パソコンを前に、文字は浮かばずで。

小説を書くのが本当に好きなら、毎日書いて、面白くなくても拙くても、いくつか小説を書き上げてるものだろうなぁ。私には無理だなぁと、挫折してしょげてました。

 

うっかり「天狼院書店」に会うまでは。

 

思い出したらパソコンを立ち上げる、位でしか使用してなかったが、ここ最近、4ヶ月はとても活躍してくれていた、

 

天狼院書店。私がパソコンを活躍させるに至った原因である。

 

書店、と名のつく通り、書店なのだが、一風変わった書店だ。

こたつがある。カフェがある。コタツに入ってカフェラテなんてシャレたものを飲みながら本を読める。無論、気に入ればそのまま本を買って良い。ホットドッグやワッフル等の軽食もある。

だがそれだけじやない。

 

プロのライターである三浦店主による「読まれる文章の書き方」を教えるライティング・ゼミを始め、様々な「ゼミ」や「部活」が等、様々な催し物が開かれるのだ。「ライティング・ゼミ」に「小説家養成ゼミ」。「フォト部」や「劇団天狼院」。果ては「スタジオ天狼院」……もはや書店が書店では無くなってきている……。

 

そんな天狼院書店の、「ライティング・ゼミ」に私は通っている。つい先週にゼミは4ヶ月かけての講義を全て終了し、通っていた、と言った方が正しいかもしれないが。

そのライティングゼミは、一週間に1度、習ったことを生かし、記事を書き上げ提出する課題がある。毎週月曜日の23:59。〆切厳守。提出は強制ではないが、経験値無くして上達は無し。提出した記事は添削され、OKが出れば天狼院書店のホームページに記事が載る。やらぬのは損というもの。……そんな私は、〆切を過ぎてしまった回数は少なくないので、その度に床を転げ回った……。

さて記事を書こうとした時に、パソコンが点かないという問題にぶち当たったのだ。

 

とりあえず、明日の〆切はスマホで打ったのを投稿しよう。スマホじゃ書きづらいだろうから、まずは手書きで下書きして……昨日まで書いてた物は惜しいけどボツにしよう。途中で筆鈍ってきたし。常に鈍ってるけどな!

 

頭の中で算段を立てて、真っ暗なままの画面をそっ、と閉じる。

 

うっかり「天狼院書店」に出会ってしまったわたしは、「うっかり」まだ小説を書きたいと思ってる。……いや、書けば良い、て思われるかもだけど、怠け者な私じゃ多分書けない。今までの事を思うと、書ける気がしないし書く気がしない。

天狼院書店が悪いのだ。なんてところだ。プロの秘伝「読ませる書き方」なんて教えて、スタッフの人はバンバン面白い記事を書いてて、果ては客であるゼミの人までバンバンバン面白い記事を書いて実力を上げて! それだけじゃない、魔性の吸引力でも持ってるのか、天狼院書店に集まるクリエイティブな人達の顔! キラキラしてどんどんしたいこと、やりたいことを言い合って! 悔しい! 私も参加させて!!

酷い、こんなところ、つい思ってしまうじゃないか。「書けるかもしれない」なんて思ってしまうじゃないか。「書けるようになりたい」と思ってしまうじゃないか。うっかりだ、本当にうっかり。

 

今度は「小説家養成ゼミ」の方に行きたいと思う。結局というか、やっぱりというか、ライティング・ゼミで記事の投稿率はあまり良いとは言えないが。やっぱり私は口先だけだ、と落ち込んでしまうが、投稿率が良くなくても、4ヶ月の活躍は、まぁ、3年の中ではパソコンにとっての全盛期だったと思う。

なら、ちょっとは私も変わってきてるんじゃない? て思ってみるのは、ちょっと甘すぎるか。うむ、まずは毎週の課題が無くなっても、書き続けるというのが最初の目標だ。

 

壊れてしまったパソコンは、ガラクタや未完成ばかりが入った、私が楽しいだけのオモチャ箱だった。誰も読むことなく、読ませることも無い私だけのオモチャ箱だった。

オモチャ箱の中身はガラクタばかりでも、私にとっては楽しいオモチャで思い出の品みたいなものでもあった。その中をもう見ることができないのは残念だし、ちょっと寂しい。

 

でも、きっと次の箱は、たくさんのものが詰まった、大切な宝箱になるはずだ。

 

新しいパソコンを買おう。今度は中古とかじゃなく、ちょっと良いものを。

 

…………でもパソコンって高いんだよなぁ……。

 

 

*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。 *この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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2017-01-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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