メディアグランプリ

ライティングを続けることで思い出したのは、意外なあのゲームだった


 

*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【2月開講申込みページ/東京・福岡・京都・全国通信】人生を変える!「天狼院ライティング・ゼミ」《平日コース》〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜 →【東京・福岡・京都・全国通信対応】《平日コース》

記事:渡辺 剛(ライティング・ゼミ)

 

 

「そういえばこの前、ブログ読んだよ」

 

私は、もう何年も前から、自分で書いた文章をブログにアップしたり、FacebookやTwitterを使って自分の考えていることや、頭の中身をさらけだしたりしている。

始めたきっかけをよく聞かれるが、たぶん「日記」だったのだと思う。

その日あったこと、その出来事を通じて感じたことを、ただ書いている。

それは、誰かに見てもらうため、というよりは、単なる自己満足にすぎない。

ブログをはじめたのも、まだホリエモンが六本木ヒルズで社長をしていた頃、にわかに「ブログ」が流行り始め、ほんのささいなきっかけで「密やかに」始めた。

しかしよく考えたら、「ブログ」という、インターネットにのせて全世界から見ることが可能なものである以上、容易に誰かに見られる仕組みなわけで、それは意外と身近な人にも見られるということだ。

 

その日も、私のブログを読んだという友人と会話をしていた。

「たまたま見つけてさ」

「あ、そう。なんの記事?」

「うーん、なんだったかな。新しくできたカフェに行ったってやつ?」

「ああ。どうだった?」

「うーん…… なんていうか、まあ、お前の文章、長いよね。最後まで読んでない」

 

 

インターネットや、SNSが普及してくるにつれ、私は、「ブログ読んだよ」という声を聞くようになった。

しかし、ブログに載せておいてなんだが、その頃の私はブログを知り合いに見られることがとても嫌で、恥ずかしさすら感じていた。

そうしているうちに、いつしかブログの更新は止まって、自分の気持ちや考えは日記帳へ移行していった。

 

しばらくすると、また書きたい衝動にかられてブログを更新する。

またブランクが空く。この繰り返しをしばらく続けていると、またどこかで

「久々に、ブログ読んだよ」

と言われる。

その度にまた、「長い」と言われ、次第に自分の文章にコンプレックスすら感じていた。

 

そんなこと言われても、まあ、そもそも単なる日記だし。たわいも無い、ただのつぶやきだし。

別に読んでもらって感動してもらいたいわけじゃないし。

 

でも、なんだろ。

 

悔しいな……

 

やっぱり、読んでもらって「面白かったよ」って言ってほしい。

「すごい共感できたよ」って。

「お前がブログに書いてたお店、俺もいきたくなったわ!」って!

 

いろんな本や、たくさんの人のブログや記事を見て、感動したり、実際に行動に移そう! という気持ちになったりするたびに思った。

 

「共感してもらえる文章が書きたい」

 

そう思っていた私が、ある日、天狼院書店の「ライティング・ゼミ」の紹介記事を読み、その扉を叩くまで、時間はかからなかった。

その紹介記事の中の、言葉ひとつひとつに共感して、最後まで食い入るように記事を読み進め、決断してしまった。

「人の心を動かす」なんておこがましいけど、そんな文章を、いつか自分も書いてみたい。

そうして、ライティングを学ぶ日々が始まった。

 

講義では、あるひとつの「コツ」を伝授された。このコツを活かして、文章を書いて見てくださいと。

そして、とにかく、書き続けてくださいと。

 

言われた通り、書いてみるも、なかなかうまくいかない。

書きたいことが書けない。

教えてもらった「コツ」を、うまく織込めない。活かしきれない。

パソコンの画面に向かい、しかめっ面をしてキーボードを叩いて、書いては消し、書いては消しを繰り返しながら、記事を何本か書いた。

 

そして、提出してみる。フィードバックをもらう。

「もう少しですね。このまま書き続けてください」

 

そういえば子どもの頃、ドラゴンクエストなどのRPGに熱中していたことを、ふと思い出した。

こんな風に、敵との戦闘を繰り返し、時には勝ち、時には負けて致命傷を負いながら地道にレベルを少しずつ上げて、次のステージを目指して頑張っていたっけ。

 

最初にスタートしたお城から、次の街まで歩みを進めていくと、強い敵に遭遇する。

「ああ! 今のレベルでは、この敵にはまだ勝てない!」

あの、勝てない敵に出会ってしまった時の緊張と衝撃は、私にとって、私のブログを読んだ友人の「長い」という言葉に似ていた。

「長い」という感想を恐れていた。だから私は、言われたとおりに、地道に記事を書き続けた。RPGの中の、勇者のように、「長い」という敵と戦いながら。

 

 

 

そんな日々を過ごしたある日、私の書いた記事が、天狼院書店のウェブサイトに掲載されるようになった。

自分のブログに載せたり、SNSに載せたりすると、読んだ人が「読みやすくて、面白かった」とか、「感動したよ」とか、少ないながらも、嬉しい感想を言ってもらえるようになった。

 

私は心底嬉しくて、書き続けてよかった、そう心から思えた。

でも、まだ「長い」という、力不足で敵わない強敵のような言葉をもらうことも多々ある。やっぱり、まだまだ、書き続けなくては。

 

私はいつしか、書くことが楽しくなっていた。

まだまだレベルは低いけど、数ヶ月前の自分の文章とは、違ってるのかも!

 

 

そうそう、書き続けていて、もうひとつ気づいたことがあった。

記事を読んでくれた人が、「あの記事に書いてた場所、一緒に行きたいから連れて行って」と言われるようになった。

 

共感してくれたことで、仲間が増えたのだ。

これこそ、まさに、RPGじゃないか。

 

私はこれからも、自分自身のレベルアップのために、書き続けます。

 

 

 

*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。 *この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【2月開講申込みページ/東京・福岡・京都・全国通信】人生を変える!「天狼院ライティング・ゼミ」《平日コース》〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜 →【東京・福岡・京都・全国通信対応】《平日コース》

天狼院書店「東京天狼院」 〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F TEL 03-6914-3618 FAX 03-6914-3619 東京天狼院への行き方詳細はこちら

天狼院書店「福岡天狼院」 〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階 TEL 092-518-7435 FAX 092-518-4941

天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN 〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5 TEL 075-708-3930 FAX 075-708-3931 kyotomap

【天狼院書店へのお問い合わせ】

〔TEL〕 東京天狼院:03-6914-3618 福岡天狼院:092-518-7435 京都天狼院:075-708-3930

【天狼院公式Facebookページ】 天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。 【天狼院のメルマガのご登録はこちらから】

メルマガ購読・解除

【有料メルマガのご登録はこちらから】 【天狼院公式Facebookページ】 天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。 【天狼院のメルマガのご登録はこちらから】

メルマガ購読・解除

【有料メルマガのご登録はこちらから】


2017-02-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事