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ふるさとグランプリ

名古屋に住む人の切なる想い《ふるさとグランプリ》


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:まつしたひろみ(ライティング・ゼミ)

「なぜ、あなたは会いにきてくれないの?」

あぁ、私はなんてわがままになってしまったのだろう。
こんな言葉を吐いてしまうだなんて。

最初に知ったのは偶然だった。
私はいつも変わらない日々を過ごしていた。あなたはそんな日常に、入り込んできた。直接会ってはいないけれど、ヒトメボレ、のような、そんな感じだったんだと思う。その時は、そんな気持ちを抱いたことなど気付いていなかったけれど。
事あるごとに、あなたは私の目に入ってきた。
あなたに心が傾いてしまうのには、そんなに時間がかからなかった。

え? 好きになってしまったのかって?
確かに好きは否定できない。でも、好き、の一言では片付けられないくらいに心を奪われてしまっていた。

それでも、私はずっと心に秘めたままでいた。危険だとわかっていたのだろうか。直接会ってみたい、と思いながらもあなたとの距離は保ったままでいた。
ある時、秘めた想いを友人に話してしまった。その友人は、興味がないと思ったのに! だから安心して話したのに!
友人は、私より先にあなたに近付いてしまった。会いに行ってしまった。「よかったよ。けれど……不思議な感じだったね」と言っていた。
「嫉妬」なんて言葉は使いたくないけれど、そう感じてしまった。
やはり行動に移すべきなのか、悩んだ。

悩んだけれど、しばらくは目で追っているだけの日々を過ごしていた。
青春時代に経験した、先輩にちょっと憧れる新入生のような気持ちで、少し経てば落ち着くかと思っていた。
でも違っていた。日に日に直接会いたいという気持ちが膨らんでいった。

やっと、会いに行く決心がついた。
仕事のついでだから、と自分に言い訳をしながら、会いに行った。

一度会いに行くと、衝動を止められなくなった。
私の存在を知ってくれて、こちらの行動に反応してくれて、嬉しくて仕方なかった。そしていろいろなことを教えてくれた。知らないことだらけで、すごく戸惑ったけれど、ひとつひとつ丁寧に接してくれて、親切にしてくれた。
素敵だ。会うたびに、好きになっていく。

ただ、問題があった。
距離だ。心は近付いた気がしたが、どうしても物理的な距離が埋められない。
私が住んでいるのは名古屋で、あなたがいるのは東京。
月に一度、頑張っても行けるのは二度くらい。
仕方ないよね。こればかりは。

あなたのFacebookでの発信を見ていると、本当に嫉妬をする。
みんなで、週末にはBarで飲んで、この前はビールを楽しんだって書いてあったね。私がアルコールが好きだって知ってる? ひとりで晩酌をしながら、何度「行けたらいいのに」とおもったことか。
ゲームもやったって言ってたっけ? しかもレトロ感満載の。いいなー。人生ゲームも好きだし、カードゲームも大勢でやったら楽しいよね。
毎週のように週末は、朝から集まってるとも言ってたっけ。爽やかだね。
夜は夜で、みんなで集まってお勉強しているし。それには何度か足を運んだよ。ホント、楽しいよね。

ま、仕方ないよね。で片付けていた。
そんなある日。

え? 京都?
あなたは京都にも……。
そっか。仕方がないな、京都じゃ。東京に京都、世界にも有名な都市だから。どちらも魅力があるから。
京都なら少しは近くなる。前より行けるようになるよ。
一度だけ、京都で会ったね。もうちょっとゆっくり行きたかったんだけどさ、違う予定を入れてて。大丈夫。今度はゆっくり行くつもりだから

大丈夫、そう思っていた。
けれど……。

安心していた。
その気持ちがいけなかったのだろうか。
今度は神戸だって……。

なんで!
関西ばっかり!

最近は、なぜ会いに来てくれないのかを考える。
会いに来てくれるなら。休みを取らなくても会えると思う。
朝の早い時間でも、夜の遅い時間でも、無理をしなくても会えると思う。

遠距離の切ない片想い。
私の想いは、どう届けたらいいのでしょうか?

わかりました。
私が面白そうな話のネタを考えましょう。

では、名古屋の喫茶店文化を一緒に考えませんか?
モーニングがあるかないかで、お客さんの年齢層が変わるということ。若い人はお金を出してでも、おしゃれなカフェでのカフェ飯を食べるが、ちょっとお歳を召すと、モーニングがないことでお店には行かなくなるのです。
「コーヒー飲みに行こ」という言葉は、名古屋では当たり前のように使われているものですが、ただ、コーヒーを飲みに行く、ということだけではなく色々な意味がこのワンフレーズに含まれています。
「朝ごはんにモーニング食べに行こう」だったり、「喫茶店の方が、私もあなたも気遣いなくおしゃべりできますよね」なんて意味だったり。
間違っても、名古屋の人に「コーヒー飲みに行こう」と言われて、「家で飲めばいいじゃない」なんて答えてはいけません。
リアル「モーニング」調査なんかも、面白そうですね。

天下統一の武士の話はどうでしょう?
織田、豊臣、徳川、名古屋の周辺には、彼らのゆかりのある地が多くあります。
私はあまり歴史には詳しくないですが、今の時代に置き換えて話をしたら面白いかな、なんて思ったりします。
織田信長が、味噌煮込みうどんの熱さと堅さに怒る話、とか。

私の想い、少しは届いたでしょうか。
まだ、伝える力ができあがっていないでしょうか。

天狼院書店さん。
名古屋には、いつ出店するのですか?

お待ちしています。

***

この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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