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山に登るということ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:小林 亜衣子(ライティング・ゼミ 日曜コース)

私は登山が趣味だ。いわゆる山ガールというやつである。

1日予定が空けば日帰りで行ける山に行く。
未だかつて、泊りがけで登ったことは、富士山しかないが
今年はどこか山小屋がある山に挑戦してみたいと思っているくらいには好きだ。

登山って疲れるじゃん。何がそんなに楽しいわけ?

趣味が登山と答えると、半数ぐらいの人はこう言う。

私は最近、料理のようなものです、と答えるようにしている。

料理はレシピ通りに作れば、誰でも美味しいご飯が食べられるはずだけど、
意外とそうでもない。

レシピに書いてあるけれど、書いていない隙間の部分を
どう行動するかで、そこにその人の個性、味が現れる。

塩少々って書いてあるけど、どのくらい? とか。
適量とは?
中火ってどのくらいの火加減だっけ?

とか意外と個人の采配に任される部分は多い。

試行錯誤しながらも諦めずに作ることをやめなければ、ご飯というご褒美を得ることが出来るのだ。

慣れてきたら、レシピをアレンジしてもっと美味しい料理に進化させることだって出来る。
作って楽しい、食べて美味しい、自炊すると必然的に栄養バランスも撮りやすく、健康的かつお財布にも優しい。

登山も理屈は同じなのだ。
フライパンやまな板といった調理器具は登山シューズ、リュックなどの登山グッズだ。
揃えておけば、4~5年は使えるから、年単位で考えれば相当安くすむ。
どのくらいの山に挑戦するかにもよるが、登山シューズだけは自分の足にぴったりとはまるものを見つけておくことをオススメする。歩きやすさが全く違う。

地図というレシピがあり、その通りに行けば誰でも必ず山頂にたどり着く。
でも、地図に書いていないことも沢山ある。

この道には、どんな種類の木が生えていて、ここにはこんな花が咲いていて……
運がよければ、木の上を移動するリスなどの小動物に出会うことだってあるかもしれない。

生きた情報は実際に歩いてみないと、わからないのだ。
山肌から湧水が出ていて、そこを通り抜ける風がひんやり冷たくて気持ちよく感じる、なんてことだってあるかもしれない。
地図は、あくまで道しるべであって、目的地までどうやって楽しみつつ、たどり着くかが楽しいのである。

登っているうちに、当然だが疲れる。でも、呼吸と身体を合わせるコツを体得することが出来れば、普通に登るよりも半分以下の力で行くことが出来る。
そう、すなわち火加減、バランスだ。ここの調節で素材の美味しさ(楽しさ)が随分変わる。
火が入りすぎて焦げ付いてしまうと動きづらいし美味しくない。

料理の出来上がりは、山頂だ。
見晴らしのいい山頂にたどり着くと、景色がよく、達成感がこみ上げてくる。
1歩1歩進んでいけば、どんな山でも、歩けるのだ。

ゆっくりと山頂の景色を味わい、この山を登った!という勝利に酔いしれる時間は最高だ。
おすすめは夏だ。標高が高い山であればあるほど、山頂は温度が低くクーラーなんていらないくらい涼しい。
高尾山や金時山などの日帰りで登れる山には茶屋があるところも多いので
ビールとおつまみを買って乾杯するのもいい。

山頂をしっかりと味わい尽くしたら、片付けの時間、下山だ。
料理も、片付けまできちんとやってこその料理。
流しが美しくないと明日以降のモチベーションが下がる。

筋肉痛にならないように、ゆっくりと身体を動かして丁寧に歩く。
登るときは慎重だけど、降りるときは油断する人が多い。

しっかり、足に意識を集中させ一歩、また一歩足を進めていく。
無理をせずに自分のペースを守っていけばいい。

登山は、全身運動なのでカロリー消費が激しい。
結果、健康的になれる。
富士山のような日本一の大きさの山でなくても、手軽に登れる山はいくらでもある。
意外と関東は手軽な山が多いのだ。
選べる場所が多いというのも、料理と似ている。

カレーのような、子供からお年寄りまで登れる山にしようか?
はたまた、サーロインステーキのようながっつりとした岩肌がごろごろした山にしようか?
野菜たっぷりの健康的なサラダのような、ハイキングコースが味わえる山にしようか?

など。
どんな気分を味わいたいかによって選べるし、1度よりも2度、3度と経験を重ねていけばもっと味わい深くなる。

次のゴールデンウィークには、連休が取れるので、がっつりしたサーロインステーキのような山に登ろうかと思う。

どんな山頂の眺めになるか楽しみだ。

***

この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2017-04-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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