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あなたがもし、音楽に興味が無いのなら、中州ジャズに行くことをお勧めする


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:高浜 裕太郎(ライティング・ゼミ 平日コース)

 
 
 「圧倒的だ……」

 そう思った。もちろん、楽器の技術が高いのも圧倒された理由の1つだが、どうもそれだけじゃない。音だけじゃなくて、演奏者の息遣いも聞こえてきそうだ。演奏者が流す汗も見える。そう、ここは演奏者と聴衆の距離がかなり近い。普通、ライブ会場とかでは、ステージと観客席で、若干距離があるものだが、ここでは、本当に真正面で演奏してくれるのだ。この臨場感が、圧倒的なのだ。

 ここ。そう、私は「中州ジャズ」に来ていたのだ。

 中州ジャズは、福岡の歓楽街、中州で毎年秋頃に行われる、ジャズイベントだ。中州をさらに活気あふれる街にしたいという思いがあるそうだ。実際、当日になると、人でいっぱいになる。それは、様々なアーティストが中州に集まるから、という理由もあるだろうが、私は中州という、「遊び場」の代名詞のような場所で行うことも影響していると思う。「中州には、ちょっと近づき辛いけれども、この日くらいは……!」と思っている人も多いのではないだろうか。

 そんな「中州ジャズ」だが、私は、音楽に興味が無い人や、ライブに行ったことが無い人ほど、足を運んでみて欲しいと思うのだ。では、その理由は何だろうか。

 私が初めて中州ジャズに行ったのは、大学1年生くらいの時だった。当時、吹奏楽はしていたものの、ジャズに関しては全くのド素人だった。もちろん、ジャズの曲だって知らない。そんな私が、「中州」というオトナの空間に興味を持ち、興味本位で中州ジャズを見に行ったのだ。

 行く前は、正直抵抗もあった。「中州で怖い人に脅されたりしたらどうしよう」と思ってもいたし、「ジャズは知らんからな……」とか思ってもいた。けれども、興味が勝ってしまった。

 結果から言うと、最高だった。アーティストの生のライブが、ライブ会場ではなく、街中で聞けるのだ。本当に、道路で演奏してくれる。しかも、道路だから、観客と演奏者の距離もほとんどない。だからこそ、熱気が高まるのだ。やっている曲なんか知らなくても、楽しめるのだ。

 私はこのような感じで、中州ジャズを楽しんだ。けれども、こんな意見もあるかもしれない。「それは、あなたが楽器をやっていたから楽しめたんでしょう? 楽器が好きだから楽しめたんでしょう?」と。
 確かに、そういう側面もあるだろう。けれども私は、楽器をやってない人や音楽を興味が無い人にも楽しめると思うのだ。

 まず、中州ジャズは、ショッピングモールのフードコートのような側面がある。要は、その空間が食事をする空間になっており、好きな食べ物を選べるように、中州ジャズも、街という1つの空間が、音楽を楽しむ空間になっており、好きな音楽を選べるのだ。

 また、「中州」という場所も良い。来ている人は皆、何かをつまみながら、何かを飲みながら音楽を聞いている。私も、中州の古いお肉屋さんでコロッケを買って、それを食べながらライブを見ていた。そのコロッケが、安いのにとても美味かったことを覚えている。そう、中州という街は、ご飯がとにかく美味しい。「福岡は美味しいものが集まっている」なんてよく言われるが、中州は、その中でもさらに選りすぐりの店が集まっているんじゃないかという感覚を覚える。

 このように、中州ジャズには、美味しい食べ物を食べながら、飲みながら音楽を楽しめるという魅力があるのだ。それは、お祭りに行く感覚に近いかもしれない。お祭りでは盆踊りを見るかもしれないが、中州のお祭りはジャズを楽しむのだ。

 「ジャズなんて興味ないし……」とか、「なんか楽しめなさそう」とか思っている人がいたら、是非中州ジャズへ行ってみて欲しい。そんな覚悟を決めて行くものではなく、ふらっと地域のお祭りに行くような感覚で行って欲しい。クラシック音楽の演奏会のように、お堅い感じではなく、本当にお祭りのような感覚だと私は思うから。

 また、「そもそも音楽に興味が無いし」と思っている人がいたら、是非、美味いものを食べに行く感覚で中州を訪れて欲しい。中州は本当に食べ物が美味しい。そんな美味しい食べ物を食べている時や、美味しいお酒を飲んでいる時に、素敵なジャスが聞こえてきたとしたら、あなたはいつの間にか、ジャズが好きになっているかもしれない。

 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2017-08-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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