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メディアグランプリ

書くことはヨガである


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:中澤一志(ライティング・ゼミ日曜コース)

 

 

ヨガとはどういう意味か、聞いたことはありますか?

 

初めて私がその意味を聞いた時、非常に驚いたのを今でも覚えている。

 

当時、ヨガについて知っていることは、女性の間で人気のあるエクササイズだということ。そして、もともとはインドで修行僧のような人がやっているものというくらいだった。だから、ヨガの意味がつなぐと聞いた時、自分にはピンとこなかった。心と体をつなぐものといわれても全くイメージできなかった。

 

呼吸に意識を集中して、ひとつひとつのポーズを行う。その瞬間、瞬間の変化に意識を集中させることで、ばらばらに向かっていた意識が一つに向かう。普段気にもしない、体の微妙の変化に目を向けること、集中することが重要で、それによって体と心が一つとなり、心も落ち着いてくるということだった。

 

確かに、日常生活の中では、仕事のこととか、人間関係とか、外部からの情報に振りまわされてしまう。自分の体がどう変化しているなんて、どこかが痛くでもなったりしない限り、気にも留めないものだ。例え留めたとしても、顔色とか、体重の変化とかそのくらいだ。だから、例えば、骨盤が今どのように動いたとか考えたこともないし、実際、意識するのは難しい。そんな微妙な変化を感じる能力なんて失ってしまったのではないかとさえ思ってしまうのではないだろうか。こういう状態が、体がつながっていない、ばらばらな状態なのかもしれない。

 

心だって同じだ。忙しい毎日の中で、その時どう思ったとか、どう感じたからあのような行動をとったのかとか、あまり意識しないし、すぐに忘れてしまう。振り返ることも普通はしない。自分自身に目を向けていないという点では同じだ。

 

このように普段の生活では、自分の体にも心にも完全に鈍感になっていることがわかる。まわりの世界に流されて毎日の生活を送っていて、自分自身を見つめるということをしていない。だから、大きな病気にかかって始めて自分の体の異変に気付いたり、長く休みを取らなくてはならなくなるまでメンタル的に自分を追い込んでしまうようなことが起きてしまうわけだ。

 

そう考えて自分自身をもう一度振り返ると、最近自分にはある変化が起きていることに気づいた。

 

ライティングゼミを始めて4か月。毎週書き続けることで、心の変化に意識が向き始めているのだ。

 

始めは何を書けばよいのかわからなかった。そして、書こうと思っても、文章が続かなかった。でも、何か面白いネタはないかと自分自身の出来事を振り返り、その見つかった出来事に関して文章にしようと考えていく中で、なぜあの時、あの行動をとったのか、その時の心の動きはどうだったのかを考えるようになってきた。微妙な心の変化を言葉に具体化しようと、強く意識するようになってきたのだ。

 

そうすると、無意識に行動していた今まででは見過ごしていた微妙な心の動きに気づき、少しずつではあるが、言葉にできるようになってきた。すべての行動は一つ一つつながっていることが、意識できるようになってきたのだ。

 

「すべてをいったん手放して、今この瞬間にのみ集中することが大事なのよ」

 

と、ヨガ講師である知人は、繰り返し教えてくれる。

 

文章を書いている時も、かなりの集中力が必要だ。どっぷり集中してしまい、時間が経つのを忘れてしまう。そして、書いた後は、脳がどっと疲れる。他のあらゆることを忘れて、ただ書くことに集中している状態になっている。

 

そうなんだ。

 

書くことは、ヨガだったのだ。

 

だから、毎週書くのは本当に大変な作業なんだけれども、その一方で、書き終わった後は、不思議と心が落ち着いていた。心が整理されたような状態になっていて、心地よかった。こういう感覚があったから、大変ではあったけれども、毎週書き続けることができていたのだ。

 

書くことは、いつもは外に向かっている意識を自分自身の内面へと向かわせてくれた。自分自身の心の動きを見つめなおすことができた。心の微妙な動きを気づかせてくれ、自分の心をつなぎとめてくれるものだったのだ。

 

そして、何か面白い題材はないかと、日常の些細な出来事にもアンテナを巡らすようになってきたとも思う。そうすると、これまで見過ごしていたことにも気づくようになってきたし、感動も大きくなってきているように感じている。

 

ライティングゼミは終わる。でも、書き続けたいと思う。むしろ、書き続けなければならないと思う。書くことは、忙しい毎日の中で見失いがちな自分自身を見つめなおし、心と体をつなぎ留めておくのに大切なものだとわかったから。

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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2017-11-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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