メディアグランプリ

罪悪感なく甘いものが食べたいなら


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:yukari(ライティング・ゼミ日曜コース)

 

 

「この期間中は、積極的に糖分を取ってください。糖質ダイエットなんてしたら脳が働かなくなります。おすすめは、カフェインと糖分が一緒に取れるコーラです」

人生を変えるライティング教室、ライティング・ゼミ第1講で講師の三浦さんはそう言った。「ライティング教室で人生を変えるって何だろう。文章をよくするために何を教えてくれるのだろう」と期待しながら受けた講義の冒頭で。

 

2000字の課題を書くとき、いつもになく頭を使うので必ず私の隣に甘いものがあった。

書けなくて、甘いものを食べすぎてしょっぱいものが欲しくなりポテトチップスを1 袋食べてしまい、胃もたれしたこともある。

 

きっと三浦さんが最初に言ってくれなければ私は甘いもの、しょっぱいものを食べすぎたという罪悪感でいっぱいになっただろう。

 

そういえばこの罪悪感はどこから来るのだろう?

「夜に甘いものを食べるべきではない」とか「甘いものを食べるとお肌に良くないから控えるべきだ」というような「〇〇すべき、〇〇すべきでない」という一般論が念頭にないだろうか?

私はそうだ。「体に悪いから甘いものを食べすぎてはいけない」とか「甘いものをたくさん食べるのはもったいない、お金は貯めなければいけない」とか「甘いものを食べていいのは特別なとき」などという気持ちに縛られすぎている。

 

振り返ってみると、これまでの人生でも「〇〇しなければならない」で動いてきたことばかりであった。

「将来困らないように、勉強して偏差値の高い大学に入らなければならない」

「女性一人でも生きていけるように安定した職業につかなければならない」

「スムーズに物事が進むよう空気を壊さないようにしなければならない」

「どんな人にも優しくしなければならない」

「女性はいつも笑顔で接しなければならない」

 

そんなことを繰り返してきて、いつの間にか自分というものがよく分からなくなって、疲れ果てていた。

 

周りに合わせてばかりの自分、自分の意見がなくて、面白いことも言えなくてつまらない人間だと思っていた。

このままだと、誰とも心から仲良くなることはできない。

自分の人生の目標も見つからないままだろう。

だから、「自分を表現する練習をしよう」とライティング・ゼミに申し込んだのだが、「2000字の課題を提出できるだろうか」という不安があった。

結果的に課題を提出したのは16回のうち、8回。

半分しか提出できなかったとも半分は提出することができたともいえる。

ライティングを使って劇的に人生を変えるには到底足りない量ではあったが。

 

それでも、課題を提出し、私は、人から初めて「面白かった」と言ってもらった。

最初は「いやいや、嘘だろう」と思ったが、天狼院書店が私にお世辞を言う必要性は全くなく、むしろ面白くないものに面白いということはブランディングとしてよろしくないので、きっと面白い要素があったのだろう。

他の受講生のユーモアにあふれた文章を読むと、「本当に私の文章って面白いのか……?」と思うのだが、「面白い」というのは笑えるということ以外にも、「分かる分かる」と共感できたり「私だけじゃないのだな」と励まされたり「読んで勉強になったな」と新たな発見があったりといろいろあるのかもしれないなと気づいた。

 

毎週受講生から提出される課題を読んで、HPに掲載された文章もされなかった文章もどれをとっても「この人、つまらない人だな」と思ったことは1度もなかった。「何が言いたいのかよく分からないな」ということはあっても、「どの人の人生もいろいろあって面白いな」と思うことばかりだった。

私が「つまらない人間だ」と思い込んできたことも本当はそうではなく、ただ「伝え方を知らない、不慣れなだけ」であったのだろう。

 

2000字を書くために、私はいろいろな人の文章を読み、自分をいろいろな角度から見つめてみた。

書いた文章が掲載されてもされなくても、書くことで自分の考えを整理でき、今の自分や過去の出来事も肯定的に捉えられるようになった。もっと自分の選択、行動に自信を持っていいのだと。

 

私はライティング・ゼミを受講して本当によかった。

頭を使うという名目で甘いものも思う存分食べられただけでなく、4か月間より「こんな自分も面白いじゃないか」と思えるなんて。

 

ゼミは終わってしまうけれど、これからも書き続けることにしよう。

誰かからの言葉がなくても、自分で自分を励まし、甘いものを買ったっていいのだ。

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2017-11-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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