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アトピーは小学校教育のようなものである


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:村上 知也(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
この5年ほど、アトピー性皮膚炎に苦労しています。顔は黒くなるし、皮膚は剥がれるし、なにより常に痒いので集中力が大きく落ちた気がします。そうすると仕事にも良くない影響がでているでしょう。なんとか治したいと思い、いろんな取り組みをしてきました。一瞬良くなったものもあれば、何も変わらなかったものもあれば、悪化したものもあります。
 
今回は自分のアトピーに対する考えを整理したいと思います。
 
●我慢できると思われている
アトピーって重病っていうより痒いだけで、それで仕事休んだり辞めたりするのは、気合が足りないじゃないか、と思われている節があります。アトピーは痒みが止まらなくなると、自分で掻き壊すまで掻いちゃいます。むしろ掻き壊して血が出てきたくらいで、ほっと一息つけるくらいのこともあります。先生にも周りの人にも「掻いちゃダメ」と言われますが、それは無理な相談です。一種の自傷行為ですから、もちろん自分でも我慢したいですが、我慢できません。それほど痒いことがあるんです。
 
例えば小学校の勉強って簡単だから誰でもできるでしょ、というのと同じではないでしょうか。できない子はできないように、席でじっとできない子に「じっとしてなさい」とか、いたずらばっかりしている子に「いたずらするな」というと同じです。言われるくらいで我慢できるなら、とっくに我慢しています。
 
●いろんな人が教えてくれる
学校の先生だけではなく、両親にも勉強をしろと言われ、頑張って教えているお母さんも多いでしょう。親戚のお兄ちゃんに教えてもらったり、もちろん頭のいい同級生に教わったりと。
 
アトピーも、もちろんお医者さんが色々教えてくれます。さらに見た目が目立つからでしょうか、頼んでもないのにいろんな人から教えてもらえます。
「うちの息子にはこの薬が効いたわよ」 
「徹底的に保湿しないとだめよ」
「お魚をもっと食べないとだめよ」等、色々教えてもらえます。
ある時、喫茶店で仕事をしていたら、隣の知らないおじいさんに「東北の◯◯温泉は、酸性度が高くてめちゃめちゃ痛いけど入ると一発で治るから行ってみな」と20−30分説得されたことがあります。他にも、「この化粧水がよかったよ」と化粧水を買わそうとうするたちの悪い人たちもいます。ただ、多くのみなさん親切心から言ってくれるので、ありがたく受け止めないと、とは思います。一方で、余計なお世話だから教えてくれなくても結構! と思っている自分も存在します。 
 
●基本的な薬・解答はある
アトピーは根本原因が不明の病気だとされていますが、どちらかというと患者それぞれにさまざまな原因要素が異なるため、これだけやっていたら治るというものが提示できないのだろうと考えます。いわゆる慢性疾患はどれも同じではないでしょうか。腰痛とか、頭痛とか、肩こりとか。確かに痛み止めはある。でも痛み止めでは根本治癒につながらず、再発して、長いおつきあいとなります。そして腰痛や頭痛の原因も人によって違うし、一つではない。
アトピーにもいろんな薬があります。そして効かないわけじゃなくて、効きます。症状が軽い人は薬だけですぐ治る場合もあります。でも重症・慢性化すると薬は効かないケースが増え、打つ手がなくなりがちです。病院の先生の多くは、標準治療の方針に従って薬を出すだけだから、薬が効かアトピーにもいろんな薬があります。そして効かないわけじゃなくて、効きます。症状が軽い人は薬だけですぐ治る場合もあります。でも重症・慢性化すると薬は効かないケースが増え、打つ手がなくなりがちです。病院の先生の多くは、標準治療の方針に従って薬を出すだけだから、薬が効かないとなった時にもう打つ手は持っていない場合が多いです。それ以降の本当の大事なことは教えてくれない。
 
学校の先生は簡単な問題については解答を提示してくれます。しかし、どういった大人になるべきか、どういった職業につくかと言ったことは何も教えてもらえない。それ以降の人生に関わるような大事なことは教えてくれない。
 
●正解がない
 
症状が悪化してから色んなことを試してきました。強い薬を徹底的に使う、薬をしばらくやめてみる、徹底的に保湿する、糖質を制限する、主食を玄米にしてみる、夜は働かず睡眠をたっぷりとる、砂糖やアルコールを控える、皮膚に良いとされる温泉で湯治する、他にも色々やりました。それでも5年前に比べて良くなってはいません。
個人的に最近少し改善していると思えるのはジムで運動を始めたことです。汗をかくと痒くて常に運動や太陽を避けていましたが、先月からジムに通い始めました。コンビニジムの流行により家のすぐそばにできたことが大きいです。程よく汗をかくことが気持ち良いことだということを思い出させてくれました。汗が流れることで自分の体の中の何かが動き始めた気がします。そして、症状も少し緩和されている気がします。まだ始めて1ヶ月、この後どうなるかはまだわかりません。
 
しかしこれでいいのだなと思っています。一つの原因や正解を探し続けるのではなく、いろんな対策をとってみて複合的にうまく効果が出た時に自分の体は改善に向かうのではないかと。原因がわからなくても症状が緩和すればそれでいいのですから。健康的な生活をして、健康的な食事と運動と睡眠とほどよい薬を継続することができたら、この先なんとかなるのかもしれないと期待しています。
 
学校教育とやはり同じようななのではないでしょうか。知識を詰め込んで、多肢選択式で1つしかない答えを当てていく勉強だけでは今後のAI時代には生き残っていけないでしょう。自分で感じ、考え、行動する力が一番必要なのだと思います。先生の言うことだけを聞いても立派な大人になれないし、全く聞かないわけにもいかない。基本的なことは教わりながら、自分の中で方向性を見つけていかないといけない。
 
慢性化したアトピーも同じで先生の言うことだけ聞いていても、急には改善しないでしょう。先生が悪いわけでもなく、慢性疾患はそういうものだから。焦らず、答えを探さず、バランス良く生きて、そのうち健康に戻れるようになれたらいいなと思います。

 
 
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2018-04-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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